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2025.03.25

「多角的」とはどんな様子?多面的とはどう違う?詳しい意味から使い方までご紹介

多角的とは、いくつかの方面にわたる様子を指す言葉です。「多角的に見る」や「多角的な視点」のように使われます。実際にどのような意味で使われるのか、また、多面的との違いや多面的な視野を身に付ける方法をご紹介します。

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多角的とは?意味やよく使われる表現をご紹介

多角的は、話し言葉としても書き言葉としても使われる言葉です。「多角的に検討する」や「多角的な視野」といった表現を耳にする機会、目にする機会も多いでしょう。

部下を見る人

(c)AdobeStock

【多角的】たかくてき
いくつかの方面にわたるさま。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

多角的に検討する

「多角的に検討する」とは、複数の方向から物事を検討することです。一方向からのみ検討していては、初めに抱いた印象を引きずるだけでなく、偏ったものの見方になってしまうかもしれません。多角的に検討することで、新しいアイデアや見逃しがちなデメリットに気付くことがあります。

  • 多角的に検討した結果、新規プロジェクトには問題点が多く、計画を練り直すことが必要だと判明した。
  • アイデアはよいが、既視感があるのが気にかかる。多角的に検討し直してほしい。
  • 社に持ち帰って多角的に検討したいため、即答は控えさせていただきます。

 

多角的とは?意味やよく使われる表現をご紹介
  1. 多角的に見る・考える
  2. 多角的な視点
  3. 多角的と多面的の違い

多角的に見る・考える

「多角的に見る」「多角的に考える」とは、複数の方向から物事を見たり考えたりすることです。一方向からのみ見たり考えたりするのでは、視野が狭くなるだけでなく、客観性を欠くことになりかねません。多角的に見る・考える習慣を身に付けることで、固定観念に縛られにくくなり、フラットな視野を持てるようになります。

  • どうやら君は、偏った見方をする傾向にあるようだ。多角的に見るようにしてほしい。
  • 多角的に考えた結果、今回のオファーは断ることにした。
  • 一時的な企画ではなく永続する収益源になるためにも、多角的に考えることが必要だ。

 

多角的な視点

「視点」とは、物事を見たり考えたりする立場や観点のことです。多角的な視点を持つように意識すれば、たとえ1人であっても客観性を保ちやすくなります。

  • 自分の視点に立つだけでなく、多角的な視点から考えるようにしてください。
  • 多角的な視点を持つためには、普段から相手の立場に立って考えることが必要だ。
  • ジャンルを限定せずに本を読むことは、多角的な視点を養うのに有用な方法だ。

 

多角的と多面的の違い

「多角的」と類似する意味で使われる言葉に「多面的」があります。「多面的」とは、ものの在り方や見方がいろいろな方面にわたっている様子を表す言葉です。複数の方面にわたっている点は「多角的」と同じですが、「多面的」はものの在り方や見方に限定して使われる点が異なります。

また、多角的の「角」は角度や視点、立場を指していると考えられます。つまり、様々な立場に立って物事を見ることが、「多角的に見る」の本質といえるでしょう。

一方、多面的の「面」は側面を指していると考えられます。物事を正面だけでなく横や裏といった複数の面から見て立体的に捉えることが、「多面的に見る」の本質なのかもしれません。

多角的の言い換え表現

「多角的」は会話の中だけでなく、文書でも使える便利な言葉です。しかし、あまりにも多用すると、単調な印象になってしまうかもしれません。

辞書

(c)AdobeStock

「多角的」と同様、いくつかの方面にわたる様子を示す言葉は多数存在します。言い換えに活用できる表現をご紹介しますので、多様な表現に活かしてみましょう。

多角的の言い換え表現
  1. 多方的
  2. 複数
  3. 多様
  4. 様々(様様)

多方的

「多方」とは、種々の方面や多方面のことです。多方面にわたる事柄を表現する際に、「多方の」や「多方的」といった言葉を活用できます。

  • 彼の話はあまりにも多方的で、論点がさっぱりわからなかった。
  • 多方的に配慮した結果、あまり独自性のない企画に仕上がってしまった。
  • 多方的に考えると、彼のアイデアが妥当なように思えます。

 

複数

「複数」とは、数が2つ以上であることです。

  • 複数の研究から、彼が唱えた仮説が真であることが証明された。
  • クライアントにプランを打診するときは、複数の選択肢を提示するようにしたい。
  • そのソフトウェアは、複数の大学が共同して開発したものだ。

 

インドやヨーロッパなどの言葉では、人や事物が複数存在するときは、名詞や代名詞の形、それを受ける動詞や形容詞などが単数とは変わることがあります。たとえば、日本語では1冊(単数)でも2冊(複数)でも本は本です。しかし、英語では「a book」「two books」のように名詞自体の形が変わります。

多様

「多様」とは、いろいろと種類の違ったものがあることや、その様子を指す言葉です。

  • 今年の採用方針は多様な人材を集めることだ。
  • かつてと比べると、多様な価値観が受け入れられるようになってきた。
  • わたしたちの支店は、多種多様な取り組みで関東地方の売上ナンバーワンに輝いた。

 

様々(様様)

「様々」とは、物事がそれぞれ違っていることや、その様子です。「様様」と表記することもあります。

  • 各人が様々な感想を述べた。
  • この場所に来ると、様々な思い出が脳裏に浮かぶ。
  • 同じ人は1人としていないため、様々な価値観があって当然だ。

 

多角的な視野を身に付ける方法

偏りのない意見を述べ、問題解決力を高めるためにも、多角的な視野を身に付けることは大切です。多角的な視野を身に付けるために、実践したい具体的な方法をご紹介します。

握手する人

(c)AdobeStock

価値観の異なる人と関わる

「百人いれば百通りの考え方がある」といわれますが、実際のところはそうとは限りません。価値観が似ている人が集まれば、考え方も似通うことがあります。

多角的な視野を身に付けるためには、普段から様々な価値観を持つ人と関わることが必要です。自分の意見に納得してくれる人や気の合う人と付き合うのは楽しいことですが、それでは物事の見方が偏り、視野が狭くなってしまう恐れがあります。あえて意見が合わない人や価値観が異なる人と関わり、物事を違った角度で見るようにしてみましょう。

反対の視点で物事を考える習慣を付ける

自分の考えを深めていくことも大切ですが、まったく反対の視点から物事を考えることも大切です。たとえば、プロジェクトを進めていくとき、「完成したときに得られるメリット」ばかりに注目していると、失敗したときや完成後にトラブルが生じたときにスムーズな対応ができません。

あえて「プロジェクトが引き起こすデメリット」や「プロジェクトによって損害を被る人」に注目し、批判的な視点で考えてみましょう。反対の視点で考えることで、当初の考え方をブラッシュアップできます。

前提やデータを疑う

考え方の始点となる前提が正しいのか、疑ってみることも大切です。前提が変わると、考え方そのものの妥当性や信頼性が変わります。

また、データを疑うことも大切です。とくに数字で示されるデータは、信頼性が高いような印象を与えます。しかし、調査方法を詳しく調べれば、「母集団に偏りがある」「サンプルが少ない」「判断基準が不明瞭」などの問題点が見つかるかもしれません。

多角的な視野を持とう

データを見る人

(c)AdobeStock

多角的な視野を持つことは、物事の本質を理解する助けとなります。一方向だけの視点では、物事を偏って理解するだけでなく、偏見や思い込みによる誤解といった弊害を生みかねません。

多様な価値観を理解するためにも、自分を疑い、前提や数字を疑うことが大切です。また、異なる価値観の人も受け入れることで、より幅広い視野を身に付けられるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

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