後任とは?対義語もご紹介
後任とは、前の人に代わって任務に就くことや、任務を引き継いだ人のことを指す言葉です。

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【後任】こうにん
前の人に代わって任務に就くこと。また、その人。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
たとえば、次のように使います。
- 佐藤先生は産休に入られます。後任の先生は明日赴任する予定です。
- 後任がしっかりとしているので、安心して会社を辞められます。
後任の対義語は、先任と前任です。同じ意味で使うこともありますが、使い分けることもあります。
先任
先任とは、先にその任務・地位に就いていることや、就いている人を指す言葉です。
- 先任の担当者はみな親切だったが、新しい担当者はあまり親身になってくれない。
- 先任の先生が非の打ち所がない人だったため、後任の先生は比べられて可哀そうだ。
せん‐にん【先任】
先にその任務・地位に就いていること。また、その人。前任。「先任の校長」⇔後任。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
後任が就くよりも、以前のタイミングで就任した人はすべて「先任」です。以前に就任してまだ現職に就いている人も、先任の先任もすべて「先任」と表現できます。
前任
前任とは、以前にその任務に就いていたことや、就いていた人を指す言葉です。
- 前任のエリア長は、なにかと問題の多い人物だった。
- 前任が開拓したクライアントを引き継ぐことが、こんなに骨の折れることとは知らなかった。
ぜん‐にん【前任】
以前にその任務に就いていたこと。また、その人。先任。「前任者」⇔後任。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
前任は以前に就任していた人を指すため、いつ任務に就いたかにかかわらず、現職の人は指しません。また、「現在の前の人」といったニュアンスがあり、後任の直前の人のみ指すことがあります。
たとえば、現在の校長が第63代なら、前任は第62代校長、先任は初代~第62代までのすべてを指します。
後任へのスムーズな引き継ぎのために実施すること
後任へのスムーズな引き継ぎは、前任者の義務です。引き継ぎがうまくいかないときは、後任が苦労するだけでなく、社内外に迷惑をかけることにもなりかねません。

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スムーズな引き継ぎのために、実施したいことをご紹介します。
口頭で後任に伝える
後任者と入れ違いで任務にあたるのではなく、一緒に働く機会がある場合は、口頭で引き継ぎ事項を伝えるようにしましょう。業務手順やクライアントの好みなど、細かく伝えることで後任者がスムーズに業務を引き継げます。
文書で後任に伝える
複雑な内容のときは、口頭で伝えると齟齬が生じるかもしれません。文書にまとめて、後任者に伝えるほうが親切といえるでしょう。
また、後任者と入れ違いで任務にあたるときは、口頭での引き継ぎができません。伝えたいことをすべて文書にまとめ、後任者に渡すようにしましょう。
行動で後任に伝える
後任者と接する期間が長い場合は、行動でも引き継ぎができます。たとえば、一緒に取引先に出掛け、取引相手への対応方法や交渉の手順などの手本を見せ、後任者がスムーズに対応できるようにサポートします。
後任引き継ぎ時に関係者へ送る挨拶メールの文例
業務の担当が代わるときは、関係者に不安を与えないためにもメールや手紙などの文書を送りましょう。

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後任・前任の両方が送ると、関係者も事情を理解しやすく、不安なく変更を受け入れられます。挨拶メールの文例をご紹介します。
異動による引き継ぎ時の挨拶メール
異動により担当を交代する場合は、担当交代の日付を明確に記載します。
件名:株式会社〇〇 ◇◇(前任者本人の名前)担当者変更のお知らせ
平素よりお世話になっております。株式会社〇〇の◇◇です。
人事異動に伴い、〇月〇日付で担当を外れる運びとなりました。長くお世話になり、心より感謝しております。
〇月〇日以降の新しい担当者は△△です。今後も変わらぬご指導を、よろしくお願い申し上げます。
後任者のメールは、相手の迷惑メールフォルダに入ってしまう恐れがあります。
スムーズに開封してもらうためにも、前任者があらかじめ後任者の電話番号やメールアドレスを伝えておくとよいでしょう。その後、次のようなメールを後任者が送ります。
件名:株式会社〇〇 △△(後任者本人の名前)着任のご挨拶
お世話になっております。この度、貴社の担当を拝命いたしました△△です。ご迷惑をおかけすることもあると存じますが、よろしくお願い申し上げます。
退職による引き継ぎ時の挨拶メール
退職により担当を交代するときは、とくに理由を書く必要はありません。上記のメール例の「人事異動に伴い」の部分を「一身上の都合により」と書き換えて、送信しましょう。
産休による引き継ぎ時の挨拶メール
産休により担当を交代するときは、復帰後、再び担当に就く可能性があります。そのため、メールでも事情を説明しておくほうがよいでしょう。
上記のメール例の「人事異動に伴い」の部分を、「出産休暇を取得いたしますため」に書き換えてください。
丁寧な準備でスムーズな引き継ぎを実現しよう
後任者に引き継ぐときは、口頭や文書、行動で必要事項を伝えることが大切です。ただし、口頭や行動だけでは、後任者に正確に伝わらない恐れがあります。
トラブルのない引き継ぎを実施するためにも、できれば文書にまとめておくようにしましょう。
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