暑い時期のマスク、あなたのお悩みは?
いよいよジメジメと暑い時期がやってきましたが、マスクをして出かける日々は続いています。気温が上がってきている中でマスクをしなければならないことに、何かと不便な思いをしている人も多いのでは。
今回、花王が男女約300名に対して、外出時マスクをすると気になることについてアンケートを実施。その結果、女性の約6割が「暑くて汗をかく」ことが気になっていることが判明しました。これからもっと気温が上がることを考えると、かなり切実な問題ですよね。
※ 2020年5月 花王 Web調査 外出自粛により、自宅で過ごす時間が長くなった20〜60代男女 n=324人
また、「マスクにメイクがつく」ことや「ファンデーションが崩れる」ことなど、マスク着用時のメイク問題について気になっている人もかなりいることがわかります。
ということで、どんどん暑くなってきてマスクへの悩みも増えるこの時期に知りたい、メイクやスキンケア、ヘアスタイリングのポイントをご紹介します。
マスクをする日のメイクのポイント
1:ベースメイク
下地
マスクをしていると、内側にこもる湿気やこすれによって、ベースメイクが崩れがち。気温が上がりどんどん暑くなってきているため、マスクの中が汗びっしょりなんてこともありますよね。そんなときには、いっそのことベースメイクを下地だけで仕上げるのも一つの手!
血色感を与えるものや、毛穴の凹凸や色ムラ、くすみをカバーするものなど、さまざまなタイプがある化粧下地。肌の悩みに合わせて使い分ければ、肌の色を補整してくれ、崩れも目立ちにくくなります。下地を塗った後、肌に密着させるようにハンドプレスしたり、油分が残ってべたつきが気になる場合はティッシュオフしたりと、ちょっとした一手間でよりマスクにメイクがつきにくく。
ファンデーション
ファンデーションを使う場合は、“崩れにくいタイプ”を選ぶのがポイント。パウダータイプに比べてよれにくいリキッドタイプなら、粉浮きも軽減されます。
また、白マスクをするときはコントラストで首が暗く見える傾向があるため、首までコントロールカラーを塗ってトーンアップするのもおすすめ。
チーク
チークをつける場合は練りタイプを使用することで、より密着感のあるよれにくい仕上がりに。また、いつもより少し高い位置に広めにつける (図1) ことで、マスクをした時にも隠れずほんのり血色感が感じられます。
▲図1
ベースメイクの最後には、フェースパウダー (おしろい) をのせるのがおすすめ。ベースメイク全体が崩れにくくなり、マスクへの付着も少なくなります。
2:目もと
マスクをしていても唯一見える部分である、目もと。目もとのメイクは同系色 (ワントーンカラー) で仕上げることで全体のバランスがよくなり、トレンド感のある仕上がりに。
アイシャドウ
アイシャドウはラメ感のあるものを使うのがおすすめ。アイシャドウが落ちて色味が取れてしまったとしても、ラメの輝きが残るため華やかな印象をキープできます。
また、カラーマスクをする場合は、マスクの色と同系色のアイシャドウでまとまりのある雰囲気にしたり、逆にマスクと相反する色のアイシャドウでポップな印象に仕上げたりしても◎。
アイライナー・マスカラ
アイシャドウをのせた後は、アイライナーやマスカラで目のフレームを際立たせると凛とした目もとに仕上がります。アイラインは目尻を少し跳ね上げるように描くと、顔全体が引き締まった印象に。跳ね上げる角度を工夫するだけでも、目もとの印象に変化が与えられます。アイライナーやマスカラは、汗や水ににじみにくいフィルムタイプがおすすめ。
3:眉
アイメイクだけでなく眉のメイクも、マスクをしているときの印象を左右する部分。自然な仕上がりにするためには、パウダータイプのアイブロウを使いふんわりと立体感のある眉を描いて。
▲図2
なだらかなアーチやストレートな形を意識して、中央から眉頭、中央から眉山・眉尻へと描いていきます (図2)。全体のバランスを見ながら左右の眉を少しづつ描いていくと、きれいな仕上がりに。眉尻の長さがマスクの横幅よりも短くなりすぎないように描くことで、マスクをつけたときにバランスよく見えます。さらにやわらかい印象にしたい場合は、最後にブラウン系のアイブロウマスカラで仕上げて。
マスクによる肌トラブルにご注意!
冒頭のアンケートの結果、約4割もの女性がマスクにより肌が擦れたり蒸れたりすることを気にしていることが判明しましたが、実際にマスクによる肌荒れに悩まされているという人も多いのでは。そんなマスクをする機会が増えている中で気をつけたい、スキンケア方法をご紹介します。
1:洗顔でやさしくしっかり汚れを落とす
マスクの中は蒸れるため、肌を清潔に保つにはクレンジング料や洗顔料を使って汚れをきちんと落とすことは大切。それと同時に、洗顔のときには肌をこすらないように洗い、タオルでやさしく拭くなど、肌に刺激を与えないようにすることも重要です。肌への刺激が少ない、敏感肌向けのアイテムを使うのもおすすめ。
2:保湿はしっかり
肌が乾燥していると外部からの刺激に敏感に反応しやすくなるため、化粧水や乳液でいつもより丁寧に保湿することが大切です。日中でも肌の乾燥が気になる場合は、ミスト状の化粧水を取り入れて。
3:紫外線対策も忘れずに
マスクで顔がほとんど隠れていても、紫外線対策は忘れずに!夏に向けて紫外線量は増えてくるので、うっかり日焼けしがちに。保湿ケアをしたら、顔や首に日焼け止めを塗りしっかり“UV対策”を。
マスクのときには髪にも気を使って
意外と見落としがちなのが、マスクをすることによる髪への影響。せっかくスタイリングしたのに、マスクをすると前髪が崩れてしまうという人も多いのでは?
実は、マスクの隙間から呼気が漏れることによって、前髪付近の湿度は92% (※2) まで上がってしまうそう。髪の毛は湿度の変化による影響を受けやすいため、マスクをしていて汗をかいたり、空気中の湿度が高くなったりすると、くせやうねりが出たり毛流れが乱れてしまいます。ただでさえ梅雨の時期に突入し、髪がまとまらないというのに…。ということで、崩れにくい髪の乾かし方やスタイリング方法をご紹介します!
(※2) 室温5℃、湿度50%の場合。2017年花王ヘアケア研究所調べ
1:髪の乾かし方のコツ
髪の根元と内側をしっかり乾かしきること、最後に髪を冷ますことがポイント。濡れて髪が束になった状態から、さらさらとした状態になったら乾いてきたサインです。全体をしっかり乾かしたらシルエットを整え、仕上げにドライヤーの冷風でクールダウンを。
2:湿気に負けない前髪スタイリング
スタイリングした前髪をキープするためには、ヘアスプレーを活用するのが◎。特に湿気に強いタイプのスプレーを使うのがおすすめです。
形を作った前髪の内側に、髪から20cm以上離したところから均一にスプレー。さらに外側からも吹きかけます。スプレーを吹きかけたあとは、すぐに動かさないように気をつけて。(ヘアスプレーを使うときには、顔にかかったり吸い込んだりしないよう注意してください。)
また、ヘアアイロンを使う場合は、髪の形を整えたあとに髪を冷ましてから、同じように使用します。
3:暑くて仕方がないときは髪をまとめて
マスクをしているととにかく暑い!これからの時期は気温も上がってくるので特に暑さが心配です。そんなときは、まとめ髪を楽しむのがおすすめ。実は、髪の毛をまとめるだけで首もとの温度は2度ほど下がることがわかっているそう。さらに、マスクに髪が引っかかったり、つい髪を触ってしまうということも防げます。
簡単まとめ髪
(1) 髪をひとつに結び、結んだ部分の下から1束取って、結び目に巻きつける
(2) 巻き付けた毛束の毛先をもう1本ゴムで結ぶ
(3) 髪を2つに分け、左右に引っ張り根元に向かってギュッと上げ、ゴムを隠す
(4) ワックスを毛先に付けたら、ゴムを追加して、小さめにお団子を作り、毛先は (1) の結び目に巻きつける
(5) 毛先は (1) の結び目のゴムに入れ込む
(6) お団子の両端を広げて、ピンで留める。飾りピンでなくてもOK。
(7) お団子の両端を広げて、ピンで留める
汗をかいた後は、布マスクのお手入れも
再利用できる布マスクを使用している場合は、マスクのお手入れも必要ですよね。おすすめのマスクのお手入れの手順をご紹介します。
(1) 洗剤で汚れを落とす
標準濃度の衣料用洗剤(使用量の目安に従って洗剤を水に溶かしたもの)にマスクを10分浸し、水道水でためすすぎをしたあと、マスクの水気をきります。
(2) 漂白剤を使う
白いマスク:塩素系漂白剤 (※3) を使用するのがおすすめ。15mlを水1Lに溶かして、マスクを10分浸します。
色柄物のマスク:塩素系漂白剤を用いると変色する可能性があるので、酸素系漂白剤がおすすめ。粉末タイプなら5g、液体タイプなら10mlを水1Lに溶かして、マスクを30分浸します。
(※3) 日焼け止めの成分でピンク色に着色する場合があります。色がついてしまった場合には、濃縮タイプなどの洗剤の原液を着色した部分に塗布し、押し洗いをしてしっかりすすいでください。1回で消えない場合は、何度か繰り返してください。
(3) 水道水で充分にすすぐ
ためすすぎなら3回以上すすいでください。
(4) 清潔なタオルに挟んで水分を吸い取る
(5) 形を整えて干す
※マスクを傷めないよう、また衛生の観点から、以下の点に気をつけてください。
・洗う際には、炊事用ゴム手袋を使用する。
・他の人のマスクと一緒に洗わない。
・最初の洗浄液とすすぎ水にはウイルスが含まれている可能性があるため、洗剤液が飛び跳ねないように充分に注意し流す。
・マスクの繊維をいためる可能性があるため、もみ洗いはしない。
・マスクを洗ったあとは、しっかり手を洗う。
本格的に暑い季節が近づいてきていますが、メイクやスタイリング方法を工夫してなんとかマスク生活を乗り切りたいところ。マスクによるメイク崩れや肌荒れ、まとまらないヘアスタイルに悩まされていた人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
情報提供:花王
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