災害が起きてもあわてないために今からやっておきたい7つのこと
災害が起きて避難をするとなった場合、自分一人であれば少量の荷物で済むかもしれませんが、もしペットを飼っていたらそうはいきません。いざペットと一緒に避難をしようと思っても、準備をしておかなければならないことが多々あります。
そこで今回は、1級愛玩動物飼養管理士の本木文恵さんに、ペットと一緒の防災について大切な7つのことを教えていただきました。
1:猫と一緒に避難できる場所を把握しておく
自宅で安全を確保できるなら在宅避難という方法もあるが、同行避難にも備え、平時に自治体のサイトや担当部署への電話等で確認を。
「地震や風水害で避難所が異なる場合も。自治体の防災訓練に参加すると、担当者に直接話を聞くことができます」(本木さん)
2:ハーネスやリード、キャリーに慣れさせる
避難中に逃亡したり避難所で迷子になったり、他人に迷惑をかけてしまう可能性も。
「軟体の猫は紐状のハーネスだと抜けてしまうため、 ベストタイプがおすすめ。 室内にキャリーを置いてベッド代わりにしておくと、避難時もスムーズに入ってくれやすいです。」(本木さん)
3:避難時に必要最低限のものを準備しておく
フード(療法食)、薬(病気の場合)、水、キャリーやケージ、リード、ペットシーツやトイレ用品は優先順位が高いので必須アイテムです。
「フードや薬、 水は5〜7日間分以上の用意が必要。ウエット系総合栄養食のパウチは、軽量で水分もとれるので、役立ちます」(本木さん)
4:トイレやゲージはコンパクトなものを用意しておく
避難時は、コンパクトな用具や軽量トイレ砂があると便利。
「ケージは避難所で貸してくれる場合もありますが、基本は自分で用意を。キャリーは頑丈なものがいいです。最近はケージとキャリーが一体になっているのもありますby」(本木さん)
5:ぶっつけ本番はNG!家で予行演習をやってみる
いつもと違うフードやトイレ砂を急に使うと、避難時に受け入れられない猫も多いです。
「自宅でシュミレーションすることがとても大事。たとえば、器を汚さないため、 ラップを敷いた紙皿からフードを食べてくれるかなど、 避難所での生活を想定した予行演習をぜひ」(本木さん)
6:猫と避難荷物を全部持ってみる
ぽっちゃり体型の猫もいるので、とにかく猫と荷物を一緒に持って確認しておくこと(ぐっぴーは現在約7kg)。
「いちばん重い〝荷物〟 である猫を、運べなかったら意味がありません。多頭飼いを考えている方は、避難するときに本当にみんな運べるかも想定してくださいね」(本木さん)
7:飼い主自身の命を守る備えをしておく
同行避難の前に、自分の命が危うくなってしまったら大変。
「飼い主が死んだら猫も助かりません。突っ張りタイプのキャットタワーや家具の転倒防止用品にゆるみがないか定期的に点検を。家のドアに『猫がいます』 というステッカーを貼っておくと、猫が取り残されても知らせることができます」(本木さん)
Domani10/11月号「猫(ペット)と一緒の防災を考える」より
撮影/さきとも イラスト/香川尚子 構成/斉藤裕子 再構成/Web Domani編集部
ぐっぴーって何者…!?
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Domani専属モデル/インフルにゃんサー
ぐっぴー
誕生日:2012年11月2日(推定) 年齢:6歳 性別:たぶん男子(去勢済) 出身:東京都足立区 特技:人の話を聞くこと 苦手なもの:掃除機 好きなタイプ:貝殻ビキニの武田久美子 Instagram:@gupitaro Twitter:@Gupitaro1102 Ameba公式トップブロガー:「ぐぴログ」
1級愛玩動物飼養管理士
本木文恵
猫の本専門出版「ねこねっこ」代表。編集者・ライターとして、猫に関連する雑誌・書籍の制作や執筆を行う。猫の防災に関する記事も多数。