「ドラマや映画などで悪役を演じてきてよかった！」 菜々緒さんが語る、劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」出演への喜び
1991年12月より少女漫画雑誌「なかよし」（講談社）で連載がスタートし、翌年1992年にはT Vアニメ化され最高視聴率16.3%を記録するなど、社会現象を巻き起こした大人気少女漫画「美少女戦士セーラームーン」。作品終了後も根強いファンから熱く支持され続け、作品誕生20周年の年となる2012年より新たなプロジェクトが始動。原作完全版や文庫版、ミュージカル、ファンクラブなど、次々とファンには堪らない展開が！ 2014年には「美少女戦士セーラームーンCrystal」のアニメも開始され、変わらず多くのファンに愛され続けている作品です。
そして2021年1月、劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」≪前編≫がついに公開。続いて、2月11日には≪後編≫の公開も控えており、年明けから怒涛のセーラームーンフィーバーが巻き起こっています！ 本作では、ゲスト声優に菜々緒さん（ネヘレニア役）、渡辺直美さん（ジルコニア役）を迎え、作品を一段と盛り上げています。
WEB Domaniでは、今作で地球と月の征服を企むデッド・ムーンの頂点に立つ新月の闇の女王・ネヘレニアの声を演じた菜々緒さんをインタビュー。作品に携わった感想や見どころなどを語っていただきました！
昔から「美少女戦士セーラームーン」の大ファンだったという菜々緒さん。今回、役が決まったときのお気持ちはいかがでしたか？
菜々緒さん（以下、敬称略）：これまで気が強い役や悪役を演じることが多かったのですが、そのおかげで昔から大好きだった「美少女戦士セーラームーン」への出演に繋がったといっても過言ではないと思っています。今まで頑張ってきてよかった！と思いました。
劇中に出てくるネヘレニアのセリフの中で印象的なフレーズはありますか？
菜々緒：「光があるから闇が存在でき、闇があるから光が存在できる」というようなセリフがあるんですが、ネヘレニアのような悪役がいるからこそセーラームーンたちが輝ける。光と闇は表裏一体なんだということが理解でき、大人から見ても深い作品だと思いました。
〝大人〟の女性として見た時に菜々緒さんの心に残ったシーンはどこですか？
菜々緒：劇中で、戦士ひとりひとりが自分自身と向き合いながら敵との戦いに挑んでいくシーンですね。今回の敵は「ネヘレニア」ではあるけれど、それとは別に、実は最大の敵とは自分自身であって、誰しも自分に打ち勝つことで成長することができるのだというメッセージが作品に込められています。私もそうですが、かつてリアルタイムで「美少女戦士セーラームーン」を見ていた子どもたちは、いま30代、40代。きっと社会に揉まれながらも頑張っている女性たちが見ても、勇気を与えてくれる作品だと思います。
菜々緒さんもご自身と葛藤されることはありますか？
菜々緒：自分の理想に対して現実が追いつかず葛藤することはありますが、悩みながらも最後は自分の力で乗り越え成長していくセーラー戦士たちの姿を見ると、私もみんなのようにもっと頑張ろうと背中を押してもらえます。
今回、声優の仕事をするにあたり、普段の女優のお芝居と変えている部分、逆に変えていない部分を教えてください。
菜々緒：女優のお仕事ですと役柄によって声色を調整することもありますが、今回のように声優ではない私が声のお仕事をさせてもらう場合は、なるべく地声を生かした演技を意識しています。ただ、前編・後編通して、ストーリーの序盤と終盤で印象に差をつけたかったので、序盤は余裕のある、妖艶でミステリアスな印象に、ラストスパートにかけて戦うシーンではラスボス感が出るよう迫力のある声で、全然違う雰囲気を出せるよう演じています。
苦労したシーンはありましたか？
菜々緒：ネヘレニアは戦士たちを嘲笑うシーンがとにかく多く、笑い声のバリエーションを変えるのに苦労しました。声を録音するブースに監督にも入っていただき、マンツーマンでご指導いただきながら録り直すという作業を繰り返しました。ぜひネヘレニアの笑い声にも注目してみてくださいね！
丁寧にじっくりと感想を語ってくださった菜々緒さん。vol.2ではセーラームーンの大ファンとして、幼いころのエピソードなど伺います！
劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」≪前編≫は現在公開中。≪後編≫は2月11日（木）公開予定！
＜あらすじ＞
今世紀最大の＜皆既日食＞で、新月が太陽を覆い隠し、次第に薄暗くなっていく中、うさぎとちびうさは自らに助けを求める＜ペガサス／エリオス＞と出会う。ゴールデン・クリスタルの封印を解く、選ばれたる“乙女”を捜しているというエリオスは、ある日ちびうさの夢に現れ、「力を貸してほしい」と告げるのだった。時を同じくして、街には＜デッド・ムーンサーカス＞と名乗る謎のサーカス団が現れる。彼らの狙いは、悪夢の化身レムレスをばらまき、「幻の銀水晶」を手に入れて、月と地球を支配し、やがて宇宙までも支配しようと目論んでいた–––––––。25年ぶりの劇場版最新作のテーマは「夢」。戦士として、ひとりの人間として、様々なことに悩み、迷い、成長するセーラー戦士たちの姿と、ちびうさとエリオスの淡い初恋が描かれる原作４期＜デッド・ムーン＞編を前後編２部作で映画化！
声の出演：三石琴乃 金元寿子 佐藤利奈 小清水亜美 伊藤 静 福圓美里 野島健児
皆川純子 大原さやか 前田 愛 藤井ゆきよ 広橋 涼 村田太志 中川翔子 松岡禎丞
渡辺直美 菜々緒
主題歌：ももいろクローバーZ with セーラームーン＆セーラーマーキュリー＆セーラーマーズ＆セーラージュピター＆セーラーヴィーナス「月色 Chainon」EVIL LINE RECORDS
作詞：白薔薇sumire 作曲：小坂明子 編曲：月蝕會議
原作・総監修：武内直子
監督：今 千秋
脚本：筆安一幸
キャラクターデザイン：只野和子
アニメーション制作：東映アニメーション、スタジオディーン
配給：東映
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©武内直子・PNP／劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」製作委員会
女優・タレント・モデル
菜々緒
ななお／1988年10月28日生まれ。
撮影／古水 良 スタイリスト／柴田一宏（DRAGON FRUIT） ヘア&メーク／吉田真妃（クララシステム） 構成／望月琴海・福本絵里香（本誌）
