マスクは〝自分がこれから過ごす環境〟に合わせて選ぶ
マスクは本来、環境の危険性(ハザード)に合わせて選ぶものです。出かける前には“自分がこれから過ごす場所の感染リスクの高さ”に合わせてマスクを選ぶことをおすすめします。
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不織布マスクが適している環境
不織布製のマスクは、マスク・フィルターの性能が高いマスクです。通勤電車や人が多い会議室など、人が多い空間ではこのタイプがおすすめです。形状にはプリーツタイプと立体タイプの2つがあります。
▶プリーツタイプの特徴…
プリーツの開き具合や耳ひもの長さを調整することでマスクを顔にフィットさせやすく、空気の漏れ込みも防ぎやすい
▶立体タイプの特徴…
短時間で簡単に装着できるので、マスクの形状を自分の顔に合うように調整するのが苦手な人におすすめ
布マスクが適している環境
布製のマスクは、パーテンションなどが設置されている場所や、無性状の人も含めてマスクが着用されている場(ユニバーサルマスク)や屋外など、感染リスクが低い場所で使うのに適しています。
▶ポリエステルタイプの特徴…
ファッション性が高い色やデザインのものが多く、快適機能付きのものも豊富
▶ガーゼタイプの特徴…
保湿や保温に優れ、のどや鼻の粘膜をほどよい状態に保つ。顔を覆えるサイズを選ぶのがコツ
人が少ない屋外などでマスクを着ける必要はありません。人が多い空間では、粒子の捕集性能が高い不織布マスクを選びましょう。換気がしっかりされていて、個人の空間がパーテーションなどで区切られている場所では、息が楽な布マスクを選ぶなど、状況に合わせたマスク選びをすることをおすすめします。
『感染症時代のマスクの教科書』
マスク研究家 飯田裕貴子・内科医 眞鍋葉子/共著
小学館刊 A5判 128ページ 1,300円+税
マスク研究家
飯田裕貴子
株式会社環境管理センター アスベスト対策事業部 技術部長
労働衛生工学を専門とし、マスクやアスベスト等の粉じん対策で使用する呼吸用保護具研究に携わるマスク研究の第一人者。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科(当時)修了後、食品添加物や原材料を扱う会社で細菌検査室研究員として勤務。その後、医療食品会社の衛生管理員や労働科学研究所の研究員、産業保健協会研究開発グループリーダーを経て、東京工業大学大学院博士後期課程を修了。2019年10月より現職に。内外からのマスク関係の問い合わせを一手に引き受けている。バラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)、情報番組『あさイチ』(NHK)にマスク研究家としても出演。著書『的確に選んで正しくつける「感染症時代のマスクの教科書」』(飯田裕貴子・眞鍋葉子/共著 小学館刊 1300円+税)。
構成
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター・キャリアコンサルタント
働く女性のインタビュー企画がライフワーク。カウンセラーやキャリアコンサルタントのスキルを活かして、YeLLのクラウドサポーターとしても活動中。先日はDomaniオンラインサロンで「「女の時間割。」の取材デモンストレーション&コツをレクチャー」するコンテンツを展開。サロンメンバーがレポートした当日の様子は「Domaniオンラインサロン公式note」にて公開中。
トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.