捨てるときのポイントはマスクを折る向き
マスクを捨てるときは、自分がウイルスの保菌者である場合と、自分は保菌者ではない場合とで、マスクを折るときの向きが変わります。
自分が保菌者の場合は“マスクの口をつける側が内側に”来るように。自分は保菌者ではなくマスクの外側のほうが汚れている場合は、“マスクの外面が内側に”なるように折ってください。
マスクの汚れた面からウイルス等が空気中に再び飛散してしまわないように、また、汚染されたマスクの面を自分で触ってしまわないためにも、下記の手順でマスクを捨ててください。基本的に使い捨てマスクは、一度使ったら捨てましょう。
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マスクの正しい捨て方
1:左右の耳ひもに指をかけてマスクを外す
2:外したマスクをそのままふたつ折りしてから、さらに半分に折る
3:横向きに半分に折ったら、耳ひもでマスクをくくって捨てる
マスクを外しておきたいとき
「昼食などを食べに行き、食事中にマスクを外しておきたい場合は、そのまま机に直置きにはしないでください。
マスクを外したり着けたりするタイミングは、交差汚染(接触することによって汚染が広がっていくこと)が起こりやすいタイミングです。机にウイルスが付いていた場合はマスクに付着して汚染されてしまいます。また、自分が保菌者であった場合は、自分のウイルスや細菌を机に付けてしまうことにもなります。マスクは捨てるときも外すときも、その取り扱いには注意しましょう」(飯田さん)
外したマスクはハンカチの上に置く
▲マスクが汚れないように、ティッシュなどを敷いた上にマスクを置く。大気中のほこりは上から下に落ちるので、外側を上向きに、顔に接する面は下向きに。
『感染症時代のマスクの教科書』
マスク研究家 飯田裕貴子・内科医 眞鍋葉子/共著
小学館刊 A5判 128ページ 1,300円+税
マスク研究家
飯田裕貴子
株式会社環境管理センター アスベスト対策事業部 技術部長
労働衛生工学を専門とし、マスクやアスベスト等の粉じん対策で使用する呼吸用保護具研究に携わるマスク研究の第一人者。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科(当時)修了後、食品添加物や原材料を扱う会社で細菌検査室研究員として勤務。その後、医療食品会社の衛生管理員や労働科学研究所の研究員、産業保健協会研究開発グループリーダーを経て、東京工業大学大学院博士後期課程を修了。2019年10月より現職に。内外からのマスク関係の問い合わせを一手に引き受けている。バラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)、情報番組『あさイチ』(NHK)にマスク研究家としても出演。著書『的確に選んで正しくつける「感染症時代のマスクの教科書」』(飯田裕貴子・眞鍋葉子/共著 小学館刊 1300円+税)。
構成
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター・キャリアコンサルタント
働く女性のインタビュー企画がライフワーク。カウンセラーやキャリアコンサルタントのスキルを活かして、YeLLのクラウドサポーターとしても活動中。先日はDomaniオンラインサロンで「「女の時間割。」の取材デモンストレーション&コツをレクチャー」するコンテンツを展開。サロンメンバーがレポートした当日の様子は「Domaniオンラインサロン公式note」にて公開中。
イラスト/木下綾乃 トップ画像・アイキャッチ/Shutterstock.