恵まれていることを当たり前と思わない【娘たちに伝えたいこと38】
ここまで色々悩みながらも好きなことを仕事にして、そして子どもたちもそれぞれの道を歩き出したいま、改めて自分の恵まれていた環境に日々感謝しています。
若いころから仕事をしてきたから、やっぱり調子にのって有頂天になったこともあった(反省!笑)。とくに、雑誌の表紙に出させていただいていた時期なんかは、周りのみんなが優しくて……。その恵まれた環境を当たり前だと思っていた自分がいました。
でも私の環境が変わったとき、見事に人が離れていった。とてもショックだったし、その変化を受け入れることも大変だった。
だけどそれを経て、どんな立場になってもどんなに成功しても奢ってはいけない。特別じゃない。周りの人たちに支えられて自分がいることを忘れちゃいけないんだって思えるようになった。
若いときはついつい調子にのっちゃうし、さらに、物事がうまく運ぶと人に対して大きく振る舞ってしまうこともある。
でも、誰もひとりでは生きていないから、けして偉そうに振る舞ってはだめ。力を貸してくれる人たちに、一緒に仕事をしてくれる人たちに、自分を応援してくれる人たちに日々、感謝をしよう。恵まれている今を当たり前と思わないで。それが人として美しい生き方だと私は思う。
構成/高田あさこ
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モデル
中林美和
1979年生まれ。16歳で小学館『CanCam』の専属モデルに抜擢され、表紙モデルとして活躍。23歳で結婚、出産を経て小学館『SAKURA』のメインモデルとして復帰。ママモデルの先駆的存在となり、9年間表紙モデルを勤める。他、セブン&アイ出版『saita』の表紙モデル、光文社『VERY』、宝島社『&ROSY.』など多数の女性ファッション誌、ビューティー紙のモデルとして活躍する。著者に『中林美和のハートフルデイズ』、初のエッセイ『おんぶにだっこにフライパン!』など5冊を出版している。2017年にアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。