スピリチュアルビューティコンサルタントmailoveのvenus maiです。
LOVEと官能溢れる季節、2月におすすめしたい官能映画とは
クリスマスと並んで一年でいちばん好きなイベント、バレンタインが近づいてきて気分がウキウキしております。チョコをあげてもあげなくても、街中に「LOVE」の文字が溢れているのを見るだけで、なんだか嬉しくなるのです。
昔からチョコレートは媚薬の効果もあると言われていて、さらに2月の「2」とは数秘術でパートナーシップを意味することもあり、LOVEと官能の溢れる季節。
というわけで今回は、ロマンス気分をグッとアップするオススメ映画を、わたくしの独断と偏愛趣味でお届けしたいと思います。ディープなものではなく観やすいものを選んでみましたので、静かな夜に甘いキャンドルの香りとともにお楽しみください。
ストーリーよりもラブシーン♡『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
世界的ベストセラー小説の映画化で過激なラブシーンが話題になったので、ご覧になったかたも多いかもしれません。
メインとしてつくられているラブシーンが、とにかく見もの。それだけ観るのでもOK!
と言うより、そのための映画。…ごめんなさい、ストーリーは割とどうでもいいです。
秘密をのぞく背徳感とスリル、一つ一つの感覚が開いていくようなリアルさ…刺激的でエロティックでロマンティック。
女子の妄想をそのまま映画にしたかのような、頭で考えるのではなく「感じる」ための映画です。
(以降、少しだけネタバレ含みます)
ウブな女子大生がハンサムな大富豪と突然恋に落ちる。しかし、彼には秘密の性的嗜好があった…。というハーレクイン的お話で、そのSM契約を受け入れるか、受け入れないか、愛はあるのか、ないのか、なやり取りがずっと続くのですが。
シアトルの高層ビルのトップにある超リッチな邸宅、ヘリコプターや飛行機デート、街角での偶然の再会(ただし彼のほうが狙ってやってきた)、リッチな贈り物などなど、女子の夢がてんこ盛り。でも子供っぽくつくってないところがいい。
ラブシーンはかなりリアル! 息遣いや肌の質感などなど、細かいところまで丁寧にすくい上げていてドキドキします。秘密のプレイルームにヒロインが初めて入ってのラブシーンは、緊張感とスリルの連続!
サム・テイラー・ジョンソン監督は、女性ならではの繊細な感性で、このご都合主義なお話を、うまく洗練されたイメージビデオに仕立てています。ちょっとした小物や光の使い方、音楽、ロゴの書体に至るまで非常に都会的で、セクシーだけれど野暮ったくない。
残念ながら原作者と監督がやりあってしまい、降板。2作目は原作には忠実なのですが、もっと泥くさい仕上がりに。観るなら1作目で十分かな。(と言いながら、次に公開する最終作(3本目)も多分観に行きますが)
頭脳明晰で超ハンサムの大富豪、そして愛ではなく契約を迫る”S”なグレイ役を演じたのは、この映画で大ブレイクし、2014「世界で最もハンサムな顔」に選ばれたジェイミー・ドーナン。
個人的にはもう少し神経質な雰囲気のほうがいいし、あまりやり手のビジネスマンに見えないのですが、プレイルームでムチを持った途端に冷たい無機質な顔、暗い瞳になるところはよかった!
なお、こぼれ話として最初はチャーリー・ハナムが主演に決まっていたのですが、世界中の原作ファンから「イメージが違う!」と怒りの署名が行われ、降板になったとの経緯が。気の毒ですが、結果的にはジェイミー・ドーナンで大正解だった気がします。
主演女優のダコタ・ジョンソンの初々しさは、女性から見てもドキッとするほどキュートでそそられます。裸で髪をおさげにしているロリータ感とか、決してグラマラスではないのに、セクシー。これも映画の見所の一つ。
最初は垢抜けない設定だったヒロインが女に目覚めていくと同時に、ダコタ・ジョンソンもビューティ度アップ。今や大ブレイクし、グウィネス・パルトローの元夫であるクリス・マーティンと交際の噂も。映画の中でもどんどん洗練されて、豪華な晩餐会(2作目)やウエディング(3作目の予定)のドレスは、NYの有名ブライダルドレスブランド”モニーク・ルイリエ”と、ファッション的にも注目です。
そして欠かせない官能ポイントは音楽!
今時のセクシーな音楽が勢ぞろい!というぐらい、豪華なラインナップで、これを聞いているだけでもロマンス度が高まりそう。むしろ音楽が主役なぐらい、助けられていると思います。
ビヨンセの名曲「クレイジー・イン・ラブ」のスローでダークなアレンジは特におすすめ。アレンジ一つでこんなにセクシーになるなんて!
映画公開当時大ブレイク前夜だったthe weekndやエリー・ゴールディングから、フランク・シナトラ、ローリング・ストーンズまで。ロマンスに浸るセクシーな音楽と、ボルテージを高める情熱的な音楽とがバランスよく使われています。ちなみにテーマ曲であるthe weekndの「Earned it」のMVは、映画と同じサム・テイラー・ジョンソンが監督。これも非常にエロティックで大好きなビデオ。
続編の『フィフティ・シェイズ・ダーカー』では主題歌がテイラー・スウィフト×ゼイン・マリクの豪華コラボ! 最近、グラミー賞候補にもなっていましたね。他にもsiaやkygo、ニック・ジョナス、ジョン・レジェンドなどサントラにはビッグネームばかり。もう直ぐ全米公開予定の最終作『フィフティ・シェイズ・フリード』は、主題歌がリタ・オラ(映画にも出演)×リアム・ペイン(ゼインに続き、また1D関係)のデュエットと、これも話題。サントラにはデュア・リパの名前もありますね。
耳からもぞくぞくと”感じられる”仕掛けがたっぷりの映画。
何か難しいことを考えるのではなく、感覚で味わいながらロマンスと官能に浸る。そんな気分にぴったりの1本です。
venus mai
元ファッションエディター。同じ“マイ”という名前のneffy maiと共に、スピリチュアルビューティコンサルタント“mailove”として活動。東京大学文学部美学芸術学科を卒業。アートやカルチャーに造詣が深く、ライフスタイルにも独特の美意識を発揮する。1979年生まれ・いて座・AB型。Domaniウェブサイトにて『ふたりの女の官能カラーパレット12か月』『ふたりの魔女の恋愛タロットリーディング』なども担当。