テクニックいらずで素敵にできる。ミニマムシルエットのスリークショート
仕事、家事、育児。自分の時間がなかなか持ちにくい働くママは、ヘアケアもスタイリングも簡単がいちばん。自分で手早くイージーにできて、しかもシルエットが決まりやすいのが、ストレートだけど丸みのあるシンプルなショートヘア。コンパクトなシルエットだから、首の長さが際立って小顔見せも叶います。トップスをスッキリと着こなしたり、全身のバランスがよく見えたりするというメリットもあり! 人気サロンが作る、そんなショートスタイル3選をチェック。
【ツヤやかナチュラルな立体ショート】
丸みのあるシルエットでありながら、襟足や耳の前は毛先をシャープにして肌に沿うように整え、メリハリをつけたスタイル。計算されたカットで、首周りの厚みやハチ周りのふくらみを抑えて立体感を実現。ナチュラルさとフェミニンさをあわせ持ち、女性らしいファッションを甘すぎることなく程よく中和して着こなすことができます。クールな雰囲気に転ばせることもできるので、通勤着との相性も抜群。
カット
耳下ラインの前下がりがベースのショート。後頭部の丸みをキレイに見せるため、トップに段を入れてふんわりと。首周りの厚みを削ってハチ周りの膨らみを抑え、顔周りは毛束感を引き出すようにスライドカットにする。
カラー
明るめのゴールドベージュ。全体に、細かくてさりげないハイライトを入れ、立体感と動きを強調。
パーマ
基本的にはなし。髪がぺたんとしやすい人は、トップから後頭部にボリュームを出す部分パーマをかけて。根元のボリューム出しができるプリカールが、大人世代にはおすすめ。
スタイリング
髪を乾かす段階で、毛束を持ち上げながら根元にドライヤーの熱を当て、根元を立ち上げるようにしておく。少量のナチュラルワックスを手に広げ、毛先を中心に揉み込んで束感を作り、形を整えたら完成。
似合う顔型や髪質
髪が多い人や硬い人はカット方法で対応可能。髪が細い人はデジタルパーマ、クセが気になる人はストレートパーマの後にトリートメントデジタルパーマをかけるのがおすすめ。丸顔の人は、やや長さを残してフェイスラインを包む毛束を作ってカバーできる。
◆スタイルを担当したのは
MINX
銀座店 ディレクター 土屋サトルさん
【前髪長め&サイドスッキリのメリハリショート】
▲潔さを感じさせつつ上品に見えるショート。女性らしい丸みを残しながらもサイドを耳にかけてスッキリさせ、甘さとクールさを両立。実は顔周りの髪は長めに残していて、耳にかけずに髪を下ろしたら顔型カバー効果もあるんです。特に、目尻から頬骨のあたりを隠せばうれしい小顔見えに!
カット
顔周りをやや長めに残したショートベース。襟足でくびれができるように、後頭部の丸みは残す。両黒目の内側を、目の上で前髪としてカット。レイヤーを少しだけ入れて、ふんわり感をプラス。レイヤーを入れすぎると表面のツヤが損なわれるので注意して。
カラー
8〜9トーンのベージュ系カラーでワンメイク。日本人の髪特有の赤みをしっかり消し、柔らかく品のいい色に仕上げる。
パーマ
基本はノンパーマ。直毛でペタッとする場合は、トップだけふんわりするポイントパーマをかけてもいい。
スタイリング
まずはドライで整形。トップの髪をつまんで引き上げて根元にドライヤーの熱を当て、少し冷ましてから下ろすと、ふんわりした自然なひし形シルエットができる。その後は、柔らかめのワックスやバームを少量なじませるだけ。クセが気になる人は、表面だけストレートアイロンを通してツヤサラにするのもおすすめ。直毛の人は、カールアイロンで毛先をワンカールの内巻きにしてからほぐすとうまくいく。
似合う顔型や髪質
◆スタイルを担当したのは
BEAUTRIUM
青山店 ヘアスタイリスト 中高下由真さん
【ひし形シルエットの小顔ショート】
ふわっとした軽さが華やかさを感じるショート。どんな髪質や顔型でもカバーできるのが、ひし形のシルエット。正面から見た時にひし形になるように整え、長めに残した前髪を流すことで、大人っぽい仕上がりに。ショートは、“できる女風”に見えるのもメリット。フロントの分け方や前髪の流し方で甘くも辛くも表現できるため、ON&OFFのヘアの違いをより楽しむことができそうです。
カット
前髪は目の下、サイドはあごラインあたりに設定したショートボブベース。前髪からサイドにつなげてレイヤーを入れ、ウエイトバランスを調節する。
カラー
9トーンのアッシュベージュ。透明感があっておしゃれ見えするカラー。白髪染めでもキレイに表現することができる。
パーマ
毛先が曲がるくらいの軽いパーマをかけておくとスタイリングに手間がかからない。
スタリング
ストレートアイロンで毛先全体を内巻きにしてから、ほぐす。少量のミディアムワックスを手に広げ、毛先を中心になじませたら毛流れを整えて。パーマをかけている場合は、根元をふわっと乾かして、ワックスをつけるだけで仕上がる。
似合う顔型や髪質
▲サイドと表面の長さのコントロールで、あらゆる顔型をカバーすることが可能。多毛でクセ毛だとショートを敬遠しがちだが、レイヤーやグラデーションカットを駆使して形をキープすることができるので、ぜひサロンで相談を!
◆スタイルを担当したのは
Beauty Connection Ginza Hair Salon
代表 小鳥居直樹さん
表作成/近常奈央 構成/斉藤裕子