【目次】
・30代・アラフォー女子が初めての美容クリニックへ
・代表的なシミのタイプは4種類!あなたのシミはどのタイプ?画像でチェック
・気になるシミ、クリニックの治療でどうなった!?
・シミ治療には自宅でのケアも欠かせない!
・治療を終えて
【目次】
30代・アラフォー女子が初めての美容クリニックへ
若い頃は日焼けをしてもパックをして一晩ぐっすり眠れば肌は回復していただけれど、年齢を重ねるとそうもいかない。朝の洗顔の度に「私の肌ってこんなに硬かったっけか」「私ってこんなにぼんやりしたシミがあったっけ」「あれ…こんなにくすんでいたっけな…」と思うようになっていました。しかも、マスク生活で肌がこすれて炎症を起こしているのか、ここ数ヶ月でぐっとシミが目立つようになって…これは、30代のうちになんとかせねばあかん!ということで、一大決心、美容クリニックにへ通うことに。
「シミはクリニックでレーザーを当てれば一発で消えるんでしょ!多少痛いのは我慢」くらいの知識だったのですが、美容好きの先輩から「シミの種類をしっかり診断できて、それに合った治療法を提案してくれるクリニックを選ばないと大変なことになる!」と忠告を受け、シミ治療に定評のある表参道にある「美容皮膚科タカミクリニック」へ。
美容皮膚科タカミクリニック
1999年より一般皮膚科領域に美容の観点を取り入れた診療を開始。以来、ニキビ・毛穴などの美肌治療から、シミ、しわ、たるみなどのエイジング治療まで幅広く提供する総合美容皮膚科として人気を集めている。治療実績は、開院からのべ34万件を誇る。
まずは山屋雅美先生にシミの状態を細かくチェックいただきました。
▲こちらが施術開始時の筆者のシミです。頬骨の上に目立つシミがあります。鼻周りには毛穴の開きが目立ち、目元にはちりめんじわが確認できます。30代とは思えないほどに老けた印象。
先生:「これは老人性色素斑の下に隠れ肝斑がありますね。主訴である頬骨の上にあるシミが老人性色素斑で、わかりにくいですがベースに薄くぼんやりと地図のように肝斑が混在しています」
筆者:(ん…!? ろ、老人性?! か、肝斑!?)
「そのロウジンセイなんとかやカンパンとやらは、レーザー治療で一発で消えるものなのでしょうか?」
先生:「肝斑はレーザーを照射すると悪化するリスクがあるので、肝斑を併発している部位の老人性色素斑にはレーザー治療(いわりゆるシミ取りレーザー)ができません。そのため、この場合はレーザーでの治療は行わず、メソフェイシャルとフォトフェイシャルという施術を組み合せて、内服薬を併用しながら肝斑を悪化させずに、シミを薄くする治療を行います。お顔全体のスキントーンのアップと透明感も出るので、肌全体の印象も変わり、とても満足度の高い治療ですよ」
筆者:(肝斑があるとシミ取りレーザーができないのか)「私のように老人性色素斑と肝斑がある人は多いのですか?」
「実はシミ治療に来られる患者様は、今回のケースのようにベースにうっすらと肝斑があって(隠れ肝斑)、その上に老人性色素斑がある混在型の方がほとんどです。「シミ=レーザーですぐ取れる」と思っている方が多いですが、それはいかないことが大半です。このような混在型のシミは、①肝斑が濃い方は、まずは肝斑治療(レーザートーニング、内服治療)で肝斑を薄くしてから老人性色素斑を取る治療を、②肝斑が薄い人や隠れ肝斑の人は、内服薬で肝斑の悪化を防ぎながら、光治療と導入治療で老人性色素斑を薄くしていく治療を行います。シミは種類により治療方法が異なる上、種類の異なるシミを併発している方がほとんどなんですよ」
(レーザー治療だけがシミ治療じゃないのか_φ(・_・)
「ではそちらでお願いします!」
代表的なシミのタイプは4種類!あなたのシミはどのタイプ?画像でチェック
シミとは、メラニンという色素が過剰に生成され、肌に出現する褐色斑のこと。紫外線が代表的な原因ですが、肌への摩擦や刺激、炎症、ストレスやホルモンバランスの乱れなどが原因で発症するケースもあります。
単に〝シミ〟と言っても種類はさまざま、治療もその種類によって異なります。ということで、まずは代表的なシミのタイプをチェックしていきましょう。
1:老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
一般的に知られている「シミ」のこと。通称「老斑(ろうはん)」。頬骨やこめかみや手の甲や前腕など、紫外線のあたりやすいエリアにできるのが特徴。境界がはっきりした褐色または黒っぽいシミで、米粒大から数センチのものまで大きさはさまざま。早い人は20代から出現し、年齢を重ねるごとにどんどん濃くなっていく。
[原因]紫外線
[年齢]主に中年以降、早い方は20代
[部位]頬骨など紫外線のあたりやすい部分・手の甲や前腕など
2:肝斑(かんぱん)
頬骨あたりに左右対称にできる淡い褐色のぼんやりとしたシミのこと。30~40歳代に発症するケースが多く、症状がみられるのは50歳代後半まで。女性ホルモンの乱れやストレスなどが原因とされる。レーザー治療は悪化するリスクがあるので、症状をしっかりと見極め、治療をすることが必要。
[原因]女性ホルモンが大きく関与する。妊娠中・ピル服用中にできやすい
[年齢]30~40代に多く見られ、50代後半ごろまで
[部位]頬骨上・頬・鼻の下・額・口周りなど
3:雀卵斑(じゃくらんはん)
鼻あたりから頬にかけて散在する直径3~5ミリの小さな茶色い斑点。一般的に知られている「そばかす」のこと。色白の人に多くみられる症状で、幼児期からみられ、思春期に目立つように。遺伝的要因が強いと言われているが、紫外線により悪化もするケースもありUVケアが大事。
[原因]遺伝的な要素が強いが、紫外線によって悪化する場合も
[年齢]幼児期からみられ、思春期に目立つようになる
[部位]頬や鼻周り、遺伝的な場合は上まぶたも
4:炎症後色素沈着(えんしょうごきそちんちゃく)
ニキビや虫刺され、ケガ、火傷、かぶれなど、皮膚が炎症を起こした後にできるシミのこと。ムダ毛を処理して毛穴が黒ずんだりするのも、炎症後色素沈着の一種。肌のターンオーバーとともに次第に消えることもありますが、紫外線を浴び続けたり、肌へ摩擦を与えることで色が濃くなるケースも。内服薬などを使い続けることで徐々に薄くなるケースも。
[原因]肌の炎症が刺激となり、メラニンが生成される
[年齢]年齢に関係なく発生
[部位]全身どこにでも起こる可能性あり
代表的なシミは上記の4種類。他にも、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)といわれる青アザのような色素病変や、アトピー性皮膚炎を繰り返すことで色素沈着を起こす場合などがあります。
診察の結果、筆者は肝斑の上に老人性色素斑がある状態。今回は「メソフェイシャル」と「フォトフェイシャル」の治療をか月おきに行い、並行して内服薬を服用していくという方法でシミの撲滅を目指します。
今回行った治療はこのふたつ!
タカミクリニック式メソフェイシャル
皮膚に微弱な電気を与えることで、高分子美容成分を痛みを伴わず肌の深部に導入できる施術のこと。「美白」「肌のハリ」「弾力の強化」「しわの改善」「毛穴の引き締め・黒ずみ改善」「皮脂分泌のコントロール」「保湿効果」「キメの乱れの改善」など多くの美肌効果に加え、トラネキサム酸オプションをつけることで、肝斑改善にも効果を発揮。
<値段>
顔全体+首 初回 15,000円/1回 24,200円/5回 108,900円
※トラネキサム酸オプション 顔全体+首 1回 2,970円
タカミクリニック式フォトフェイシャル
IPLという光を肌に照射しながら、シミ・そばかすを改善する治療のこと。「シミ」だけではなく、「くすみ」「シミ予備軍」「そばかす」「肌の弾力アップ」「赤ら顔」「小じわ」「毛穴の開き」など、異なる症状に同時に効果を発揮する。レーザー治療のように、施術後テープを貼る必要がなく、施術直後から洗顔やメイクが可能。数回の照射がお勧め。※治療前・治療後のUVケアが必要です。(日焼けをしていると照射できません。)
<値段>
初回 28,000円/1回 44,000円
気になるシミ、クリニックの治療でどうなった!?
<Berore>治療前の筆者の肌の状況がこちら!
▲一番目立つ頬骨のあたりのシミは、老人性色素斑。マスクによる摩擦により色素沈着の傾向も見られる。そのベースに肝斑がある。
▲肌全体がひどく乾燥している状態。特におでこには粉ふき状態。
▲鼻周り〜頬下は毛穴のひらきも目立つ。肌は全体的に乾燥し、たるんでいる。
治療スタート
さっそく治療開始。まずは「メソフェイシャル(トラネキサム酸オプション付)」で肝斑の改善と肌のトーンアップを目指していきます。肌のトーンアップをすることで、より効果的な「フォトフェイシャル」の照射が行えるそう。
▲クレンジングをした後、専用のソフトピーリング剤を塗布。角質を柔らかくすることで導入液の浸透を高めます。その後、ビタミンC誘導体・医療用ヒアルロン酸・ビタミンB2・ビタミンE・各種アミノ酸を配合した黄色のタカミクリニックオリジナル導入剤を〝エレクトロポレーション〟という特殊な電気パルスを用いて、肌の深部にしっかりと導入していきます。最後はビタミンCE配合のパックで肌を仕上げていきます。ここまでで施術時間は約1時間。
続いて、「フォトフェイシャル」に。
フォトフェイシャルは医療機関でしか受けることのできない光治療のため、クリニックの方から丁寧に治療について説明を受けました。(※この治療は、妊娠中の方、コントロール不良の糖尿病の方、心臓病の方、ケロイド既往の方、日焼けをしている(する予定のある)方などは受けることができません)
▲フォトフェイシャルのフラッシュから目を保護するためにアイガードをのせ、皮膚温度を計測、へらで顔全体にジェルを塗り、看護師さんの掛け声とともに照射スタート。照射時輪ゴムで肌をはじかれたようなちくっとした痛みがありますが、数回で慣れていきます(※痛みには個人差があります)。光はシミの元となるメラニンに反応するため、シミがある場所はやや痛みも増しますが、そのときは看護師さんが教えてくれます。顔全体への照射、気になるシミ部分はさらにスポットで照射とカスタマイズした照射をしてくれます。照射が終わったら、顔全体を冷やして終了。そのまま洗顔をし、メイクをして帰宅できます。治療時間は約30分。(ダウンタイムはほとんどなし)
筆者はできなかったですが、場合によっては数日後に一部のシミがかさぶたになることがあるそうです(1週間ほどで自然に剥がれ落ちます)。
と、これを3回ほど行った後の筆者の肌はこちら。
ライティングの関係で肌の色味が違いますが、あきらかに大きなシミが薄くなっていることがわかります。しかも、肌があきらかにトーンアップし、いきいきとした印象に。肌が保湿され、きめ細やかな肌に生まれ変わりました。
粉がふいていたおでこもこのとおり。艶感が戻ってきました。
毛穴が目立っていた鼻周り〜口元にも潤いが戻りました。印象もだいぶ違います。
シミ治療には自宅でのケアも欠かせない!
シミ治療には自宅でのケアが欠かせません。シミを悪化させないためにも、以下の3つのことは治療と並行して必ず行うことをおすすめします。
1:紫外線を予防する
紫外線はシミを濃くしてしまう原因にもなるので、日頃から日焼け止めを塗るのを忘れないようにすること。特に治療中はSPF50+、PA++++の日焼け止めがおすすめ。
2:肌への摩擦を避ける
合言葉は〝スキンケアは肌への摩擦を最小限に〟。顔もごしごしあらったり、強くマッサージで肌を擦るのはシミを悪化させる原因になりえるんだそうです。
3:しっかりと保湿する
乾燥していると紫外線を吸収しやすくなるので保湿はしっかりと。化粧水だけでは保湿にならないので、ハンドプレスで乳液やクリームを肌になじませましょう。
さらに、筆者はシミ治療の効果をより高めるために、クリニックで処方していただいた内服薬を服用した内服治療を併せて行いました。肝斑の改善やシミ予防にも効果的。シミ内服薬セット(1ヵ月分/9900円)
▲右からシナール/ハイチオール/ユベラ/トランサミン
<内服治療>
・1日2回朝・夕食後に服用
治療を終えて
シミ治療は痛みが伴うものだという先入観がありましたが、実際は「痛い」ことは一切なし(何度か治療中に寝てしまったほど)。今回、シミ治療をしてわかったのは「シミはレーザーで簡単に取れるものではない」ということ。筆者のように老人性色素斑と肝斑の混在しているケースは、肝斑を悪化させずに、気になるシミを薄くしていくという治療が必要であり、治療には時間を要するということでした。ただし、シミ部分だけをピンポイントで照射するシミ取りレーザー治療とは異なり、顔全体にアプローチする治療方法だったので、ごわごわだった自分の肌がフワフワになり(触りすぎはNG!)、肌がどんどん明るくなっていくと、自然と表情も明るくなっていくのを実感しました。
<シミ治療後の私の感想>
・メークの際にコンシーラーを使用しなくなった
・顔色がワントーンあがった
・スキンケアの方法が変わった
美肌は1日にしてならず。3か月でトーンアップした肌を元に戻さないためにも、クリニックで教えていただいたホームケアを続けていこう思います。
今回取材したのは…美容皮膚科タカミクリニック
ニキビ・毛穴から、シミ・しわ・たるみ治療
☎03-5414-6000(初診)/03-5414-6300(再診)
東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅A4出口より徒歩3分
▶︎美容皮膚科タカミクリニック
▶︎タカミクリニック Instagram
美容皮膚科タカミクリニック 美容皮膚科医
山屋 雅美先生
2004年に埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科、三井記念病院皮膚科、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科に勤務。2011年より現職。クリニックでは、エイジング悩みに対する治療を主に担当。迅速な診断、施術に定評がある。
<資格・所属>
日本皮膚科学会/日本抗加齢医学会/日本小児皮膚科学会/日本美容皮膚科学会/サーマクール認定医/マドンナリフト認定医
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