乾燥や肌トラブル・・・3月に〝肌の異変〟を感じやすいのはなぜ!?
真冬でもないのに肌がカサカサ。ときにはかゆみや赤みをともなうことも! 乾燥しやすい時期は終わったはずなのに肌の調子が悪いのはなぜなのでしょうか? 「肌が特に乾燥しやすい時期は1月などの真冬の時期。でも、3月は花粉などの影響を受けて、肌トラブルを感じる方が多くなります。また、3月から4月にかけの、比較的紫外線量の少ない時期は、肌が油断しているタイミングでもあるんです」(山崎先生)
3月は肌が油断する時期!?
「紫外線量の少ない冬場を過ごしてきた肌は、紫外線量の多い夏に比べて無防備な状態。夏前になると、肌自身が紫外線などの外敵刺激から肌を守るために角質層を厚くするなど、夏に向けて準備を始めます。ですが、3月から4月ころは、まだその準備が整っておらず、肌が油断している時期と言えます。そのうえ、花粉などの影響を受けて肌がごわついたり、かゆくなったりとトラブルが起きやすくなるんです」(山崎先生)
今すぐ見直したい! 40代におすすめのセルフケアはこの4つ
【1:乾燥が気になるときは、朝の洗顔をホットタオルに!】
「洗顔のしすぎで肌をより乾燥させてしまうことがあります。そのため、乾燥が気になるときは、朝の洗顔をやめて、ホットタオルで優しく拭くだけにしてみてください」(山崎先生)
【2:保湿の回数を増やす】
「朝、ホットタオルで顔を拭いた後に、通常のスキンケアを行います。そのあと、メイク前にもう一度保湿をしましょう。乳液だけサッと塗るなど、1ステップ置くだけで、肌の乾燥をかなり防げますよ。リモートワークでバッチリメークをしていない方は、夕方にもう一度保湿を。『日焼け止めやBBクリームだけ塗っている』という方は、軽くティッシュで押さえてからスプレータイプの化粧水をシュッとふりかけてもいいですね。乾燥しやすい方は、オイルも入っている2層式の化粧水もおすすめです。入浴後のスキンケアの後、寝る前にもう一度こってりめのクリームを塗ると、朝まで乾燥を防ぐことができます。乾燥肌の方は、とにかく保湿の回数を増やすことが大切ですが、混合肌の方が乳液やクリームをつける場合は、肌の状態を見ながら部分使いするようにしてください。皮脂が分泌されやすいTゾーンやあごにはあまり塗らず、乾燥しやすい頬や目の下を中心に塗るようにしましょう」(山崎先生)
【3:スキンケアにちょっと攻めたアイテムを投入する】
「普段のスキンケアに、幹細胞系やビタミンAといった、肌の再生を促すアイテムを加えてみましょう。こういったアイテムは肌の力を底上げしてくれるので、乾燥に限らずアンチエイジングにもおすすめですよ」(山崎先生)
【4:加湿器で睡眠中の乾燥対策を!】
「日中は、乾燥が気になったら自分で保湿をすることができますが、睡眠中は乾燥していてもそのまま。でも、放っておくと朝には肌がガサガサになってしまいます。ですから、3月に入っても引き続き加湿器などで空気の乾燥を防ぎましょう」(山崎先生)
肌トラブルを感じやすい春先のスキンケアについて伺いましたが、次回は、先生おすすめのちょっと攻めたスキンケアアイテムやクリニックで受けられる美容医療について教えていただきます。「そろそろ、スキンケアを見直そうかな」と思っている方は必見です!
山崎まいこ
皮膚科医。勤務医として形成外科医、皮膚科医、美容皮膚科医として務め、2017 年東京・代官山にクリニックを開業。ホリスティックな視点から、外側の治療だけでなく、身体の内側、腸内の健康、心のあり方までサポートし、真の健康と美しさを追求している。オーダーメイドで患者に寄り添う医療には定評があり、各界著名人やビューティー関係者からの信頼も厚い。さまざまなアイテムの揃うECサイト「まいこホリスティックオンライン」の監修も務める。
まいこ ホリスティック スキン クリニック
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