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2024.09.02

【浮き足立つ】の正しい意味は!? 語源や類義語をご紹介

浮き足立つは「うきあしだつ」と読み、恐れや不安で落ち着かない様子を意味します。一度は聞いたことがあっても、正しい意味までは知らないといったケースも少なくありません。本記事では、浮き足立つの意味や使い方、類義語、対義語などについて詳しくご紹介します。

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浮き足立つの意味は「恐れや不安で落ち着かなくなる」

浮き足立つの意味は「恐れや不安から落ち着いていられない」という意味を表す表現です。

浮き足立つ 意味

【浮き足立つ】うきあしだつ
不安や恐れで落ち着きを失う。逃げ腰になる。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

緊張や不安が心の中で大きくなり、一刻も早くその状況から抜け出したい気持ちを表すため、ネガティブな意味で多く使われます。

意味や使い方を間違えやすい表現となっているため「浮き足立つ」の語源と正しい意味、誤用されやすい理由を解説します。ここでは、適切な使い方をチェックしましょう。

浮き足立つの語源は「浮き足」

浮き足立つは「浮き足」が語源です。浮き足とはつま先で立っている状態を意味し、室町時代から使われている表現となります。

落ち着きがない様子を表す慣用表現としては、江戸時代の頃から浮き足が用いられるようになりました。現代では、「浮き足」のみで使用するよりも、慣用表現である「浮き足立つ」が一般的に使われています。

浮き足立つの使い方

浮き足立つは「浮かれて、楽しみな気持ちを隠しきれない様子」を表す言葉ではありません。「浮く」という言葉は、ウキウキとしている様子や楽しみで浮かれている気分を連想させますが、気持ちが浮かれている状況で使うのは誤用です。

「楽しみで気持ちが浮かれている・ソワソワと落ち着かない様子」と「恐れ・不安から落ち着かない様子」では表現する意味が異なるため、誤用しないように気をつけましょう。

浮き足立つの例文をいくつか挙げると「重要な会議の前で心が浮き足立って集中できない」や「会社の経営が傾いていると噂が流れ、従業員はみんな浮き足だっている」といったような使い方をします。

浮き足立つを使った例文

実際に例文を用いて、「浮き足立つ」の使い方をチェックしていきましょう。

《例文》
・大切なプレゼンの日が迫り、業務中も浮き足立っていて集中できない
・これから仕事上のミスを上司に報告しなければならず、気持ちが浮き足立っている
・会社の経営が危ないという噂を聞いて、社員全員が浮き足立っている
・大切な時に限って浮き足立ってしまうので、冷静になれるよう訓練している

浮き足立つの3つの類義語

「浮き足立つ」の類義語として、次の3つが挙げられます。

浮き足立つ 意味

・浮腰

・地に足がつかない

・気もそぞろ

浮き足立つはよく使われる表現であるため、普段から聞き慣れている方も多いでしょう。いずれの類義語も意味は似ていますが、使用できる場面や状態、表現したい心の様子が異なります。ここでは、それぞれの意味について詳しく解説します。

浮き足立つの類義語
  1. 浮腰
  2. 地に足がつかない
  3. 気もそぞろ

浮腰

浮腰とは「落ち着かないこと」を意味する表現です。浮腰は「力が入っていない不安定な腰」を意味します。

姿勢から「逃げ出そうとする様子」を表す慣用句として使われるようになりました。また、動揺して落ち着かない様子も「浮腰」と表現する場合があります。

よく使われる例として「自分の考えを否定され、浮腰になった」などが挙げられ「自分の考えが否定されて、動揺してしまったこと」を表現する言葉です。また、浮腰は「へっぴり腰」ともいわれます。

地に足がつかない

地に足がつかないとは「喜び・緊張で落ち着かない気持ちや様子」を表現します。浮き足立つと同様に、ネガティブな意味で使われます。

ただし、地に足がつかないは「喜びやうれしい気持ちで落ち着かない」といったポジティブな気持ちを表現することも可能です。また、厳密に正しい表記をすると「足が地に着かない」となります。

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