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2024.09.10

「棚から牡丹餅」正しく使えてる?類語と対義語もチェックしよう

棚から牡丹餅は、予想もしなかった嬉しい出来事に巡り合うという意味を持つ言葉です。「たなぼた」と略して使うこともあり、耳にすることの多い身近な言葉といえるでしょう。棚から牡丹餅の由来や意味などを解説します。類語や対義語なども併せてチェックしましょう。

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「棚から牡丹餅」の意味や由来

「棚から牡丹餅」とは、予想もしなかった幸運に巡り合うことを意味する言葉です。ある程度予想がつく出来事には使用できません。「たなぼた」と略して使用されることもあり、普段の生活でも馴染みのある言葉でしょう。

棚から牡丹餅

「棚から牡丹餅」の由来は昔話だといわれており、古くから使われていることわざです。ここでは、「棚から牡丹餅」の意味や由来を紹介します。

「棚から牡丹餅」の意味は思いがけない幸運に巡り合うこと

「棚から牡丹餅」の意味は、以下のとおりです。

【棚から牡丹餅(たなからぼたもち)】
思いがけない好運を得ること、労せずしてよいものを得ることのたとえ。たなぼた。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「棚から牡丹餅」は、予想もしなかった嬉しい出来事が起きたときに使用することわざです。日常会話で使用する際は、「たなぼた」と略して表現する場合もあります。

何もしていないのに思いもよらない素敵なプレゼントをもらえたり、予想しなかった幸運な出来事に巡り合ったりして嬉しいときに使います。

「棚から牡丹餅」は、予想していない、大きな苦労をしていない、自分にとって嬉しい出来事という3つの要素が揃っている使用する言葉です。

「棚から牡丹餅」の由来は昔話

「棚から牡丹餅」は、棚の下で寝ているときにぼたもちが落ちてきて、開いていた口の中に偶然入ったという昔話に由来するといわれています。昔は砂糖が貴重品だったため、甘い物を口にする機会が少なかったことから、牡丹餅が幸運な出来事の象徴とされていたのです。

また、棚という予想外の場所から牡丹餅が出てくることから、思いがけない幸運が起こるという意味合いを含んでいます。

「棚から牡丹餅」の使い方と例文

「棚から牡丹餅」は、予想もしなかった嬉しい出来事が生じたときに使う表現です。例えば臨時収入が入ったときやプレゼントをもらったときにも使用できるでしょう。

棚から牡丹餅

一方、ある程度予想できる出来事に対しては「棚から牡丹餅」は使いません。たとえ嬉しい出来事があっても、予想できたかどうかを考えて、使用する言葉を選びましょう。

【例文】
・臨時収入があった姉がランチをおごってくれた。まさに【棚から牡丹餅】だ
・【棚から牡丹餅】を期待しながら仕事をしているようであれば、大きな成果は得られないでしょう

「棚から牡丹餅」の類義語2つ

「棚から牡丹餅」の主な類義語は、「勿怪の幸い」と「鴨が葱を背負って来る」の2つです。「勿怪の幸い」には思いがけない幸運が舞い込んでくるという意味があり、「棚から牡丹餅」と同じ使い方ができます。

棚から牡丹餅

「鴨が葱を背負って来る」は都合の良い出来事が重なり、状況が好転していくという意味のことわざです。それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。

勿怪の幸い(もっけのさいわい)

「勿怪の幸い」はもっけのさいわいと読み、思いがけない幸運が舞い込んでくるという意味です。「勿怪」はもとは「物の怪(もののけ)」のことを指し、死霊や生霊のことを表す言葉でしたが、時代を経るうちに「思いがけないこと」という意味で使用されるようになりました。

「棚から牡丹餅」と同様に、予想もしない幸運な出来事が生じたときに使用される言葉です。

【例文】
・今回の対戦相手は日本有数の強豪校であったが、ミスが多く逆転勝利を決めることができ、まさに【勿怪の幸い】であった

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