こんにちは、editor_kaoです。
あーーーーー、もう!
夏こそ、ファッション界は忙しい! 特に今年は慌ただしくて、8月は撮影7日間、地方出張5日間という、今までにないペースのスケジュールになってしまいました。それに対して9月は、凪のようなスケジュール……(今のところ)。フリーランスは、1年を通してまんべんなく仕事があるわけではないところが、難しいですよね。
だって忙しかったんだもの。おしゃれくらい好きにさせてよ
この原稿を書いている現在(まだ8月)は、長く続いた撮影も後半に入り、やっとひと息つけているところ。どの仕事もいいスタッフに恵まれ、ストレスなく進んでいるのですが、にしても、さすがに煮詰まるといいますか。絶対に寝坊&遅刻できないと気を張っていたり、何か大きな約束事や予定を忘れていないかと心配になったり、感染対策だっていつも以上に気をつけなくては……と、思っていると、やはり毎日、それなりの緊張感があるもので。「なんか、なんかもう、パァッッッと景気のいいことしたいよーーー!」という気持ちが、久しぶりに湧いてきたんです。
しかしスケジュール上&ご時世柄、できることは限られます。そんなときに、ふと思いついいたことが。「だれに何を言われてもかまわないから、ものすごく派手な洋服を着てみよう」。で、タイトルにもある「ヒョウ柄のワンピース」と、出合うわけです。
今までのルールはどこへ!? 着たいものは着たいのです
WEBマガジンkufuraでプチプラの連載をしているため、いろんなブランドを定期的にチェックしているのですが、このワンピースは「H&M」で見つけました。もう、見まごうことなき、全身ヒョウ柄! ボリュームスリーブ&Aラインシルエット、さらに背中は大きくV字に開いているという、なかなかインパクトのあるデザインです。普段だったら、まずスルーしてしまうアイテムですが、何しろ今の私は、いろいろと鬱屈したものを抱えている。「試着だけでもしてみようかな……」。悪魔のささやきに誘われるままに、フィッティングルームへと入っていったのです。
そして実際に着てみても、あら、そんなに悪くない印象。セール品だし(そもそも安くなっていたのに、さらになんだかんだで1,599円になりました)、ヒョウ柄なら秋口でも着られそうだし、か、買っちゃおうかな……。そんな気持ちにとらわれてしまいました。
前回のコラムで、あれほど「どシンプルのよさ」を語っていた自分は、どこへ行ったのでしょう? 少し前には「背中の開いたワンピースを着るの着ないの」についても、長々と書いていました。その点でいうと、このヒョウ柄ワンピースは、今までの私のおしゃれルールを真っ向から否定しているようなもの。ブレてるわー。
おしゃれをエンタメ化すると、可能性が広がる!
正直、このワンピースを着るときは、会う人も場所も選びます。デザイン的にも、週に2回なんて絶対に着られません。だとしても、このワンピースが欲しかった。おしゃれって、自分の主義や生き方が反映されるので、何を身につけるかはとても大切なのですが、いいんです、もうこれは、特別枠といいうことで。まずはひとりで出かけるときに着てみる。それで楽しい気持ちになれたら、おしゃれをエンタメとして楽しめたということで、このワンピースは正解なんです。
自分のおしゃれの筋を通すことは大事ですが、ときにはルールを外して選んだアイテムが、普段とは違う高揚感をもたらすことも(言い訳)。ガチガチのルールの中で生きていくのって、息苦しくありませんか? たかがファッションなんですから、自分の着たいものを着て、人生楽しく過ごしましょー。
【今日のひと手間】
透け感のあるトップスのインナーって、どうしてますか? 私はトップスとインナーの襟ぐりのバランスが気になるのですが、正解をひとつ導き出しました! 襟元が詰まったインナーを着て(写真はユニクロのもの)、透ける部分を、そでだけにする方法です。ちなみに、淡い色のトップスのインナーはベージュが王道ですが、あえて黒を入れて、コントラストをつけるのも好きです。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ