Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

FASHION おしゃれプロ

2024.06.08

「おしゃれな」人と「おしゃれが好きな」人【今日からは、自分のために服を着たいvol.73】

 

「おしゃれな」人と「おしゃれが好きな」人って、似ているようで違います。何が?どう?今回は、私がずっと忘れられない話について書いてみました。

Text:
editor_kao
Tags:

こんにちは、editor_kaoです。

「何を今さらいっているのか」ということは重々承知なのですが、ここ数年、ずっと忘れられないエピソードがあります。

2021年のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』を、覚えていらっしゃいますか?松たか子さん演じる、バツ3の大豆田とわ子(ちなみにDomani世代)が、元夫や娘、仕事に振り回されながらもたくましく、人生を謳歌する物語。放映当時、ずいぶんと話題になり、私も夢中になって観ていました。夢中になりすぎて、番組の女性プロデューサーに取材までしてしまったほど!なぜなら、どうしても知りたいことがあったから。それは、とわ子が着ている衣装が、いつも華やかで素敵で、どういう経緯で、ああいったコーディネートにしたのだろうということでした(未見の方は、ぜひ配信などを!)。

おしゃれな人ではなく、洋服が好きな人という発想

その回答は、意外なものでした。プロデューサーの方曰く「とわ子を『おしゃれな人というより、洋服が好きな人』に見せたかったから」。これ、当時の私としては、ものすごく目からウロコの発想で!でもそれを聞いて、ものすごく納得がいったんです。3年前って「ミニマル」や「ジェンダーレス」といったテイストが頭角を現した時代だったのですが、とわ子が着ていたのは、それとは逆をいくような、明るい色のスウェットやプリントのワンピース、レースのブラウス。いわゆるトレンドの着こなしではなかったんです。でもだからこそ、私の目を惹いたのかなと、今となっては感じています。

「おしゃれが好きな」人には、だれだってなれる

おしゃれな人と、洋服、つまりおしゃれが好きな人は、似ているようで違います。「おしゃれな」人が「センスのいい」人ならば、これはひとつの才能のようなもの。ファッションに限らず、底知れぬセンスの持ち主というのは、世の中にいるもので、これは真似できるようで、実はなかなかできないことかもしれません。でも「おしゃれが好きな」人でいるかどうかは、その人の自由。自分の着たい服を、年齢や職業、シチュエーションに振り回されることなく身につける(もちろん常識の範囲内で)。それが人生を楽しむことにつながると思いますし、ひいてはそれを見ている周りの人にも、ハッピーな気持ちをもたらすのではと。幸せの循環ですね。

ドラマを観直して、思い出したコラムの意味

今回のコラムのテーマをふと思い出し、ドラマを観直して観たのですが、思い出しました。私も長く連載を続けるうちに、『これからは、自分のために服を着たい』というタイトルを失念しかけていたけれど(こらこら)、そうだった、私はこのことを伝えたくて、このコラムを書いているんだった!おしゃれをするのもしないのも自由。だけど服は毎日着なくてはならないもの、せっかくなら、自分が着たい服を着て、ウキウキした気持ちになりたいではないですか。

「おしゃれな人」を目指さなくてもいい、でもおしゃれが好きでいることを、忘れたくはないのです。

【今日のひと手間】

無印良品の「UVカット 強撚コットン ボレロ ボタン付き
夏は、冷房対策としてカーディガンをバッグの中に常備しているのですが、今年は志向を変えて、こちらにしようかと。無印良品の「UVカット 強撚コットン ボレロ ボタン付き」です。UVカット率90%以上の薄手のコットン素材を使用していて、フロントとそで口部分にボタンが付いているものの、外せばストールみたいにも。肩からかけたり、首に巻くこともできるから、トップスを選ばなそうです!

画像ALT

エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト/柿崎こうこ

あわせて読みたい



Read Moreおすすめの関連記事







スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!