おでこを見せたセンターパートのショートで大胆にイメチェン!
朝晩がぐっと涼しくなり、8月に比べて過ごしやすくなった9月。ショップでは秋服が並び、今からどんな着こなしにしようか楽しみにしている人も多いと思います。秋はおしゃれゴコロがくすぐられる季節!
そんな気分に合わせて、ヘアスタイルを変えてみるのはどうでしょう。カットに定評のある人気サロン「Cocoon」が提案するのは、ほんのりモードなニュアンスのあるコンパクトなショート。襟足を短くして顔周りは長く残せば、ショートになじみがない人でもトライしやすいスタイルです。スタイリングが楽なのに抜群におしゃれに見えるのは、ショートならでは。また、多様性の時代に合わせたジェンダーレスな雰囲気も魅力のひとつです。
「ショートにすると手持ちの服が似合わなくなりそう…」と心配する人もいますが、服がベーシックなアイテム中心になってきたアラフォーにとっては意外にも似合わせやすいのがショート。例えば、ニット×パンツなどシンプルな着こなしを合わせる時はワンカールだけ巻いてワックスなどでくしゃっとラフな質感に仕上げるとピッタリ。ストレートにしてサイドを耳にかけると甘めの服とも相性が良くなりますし、トレンドである存在感のあるイヤーアクセをつけるのも素敵!
アイディア次第でおしゃれが楽しめるショート。さっそくおすすめのスタイルを紹介します。
【ラフな毛流れに洒落感が漂うフラッフィーショート】
根元近くからスタイリング剤をなじませてかき上げるだけの簡単スタイリング。なのにおしゃれに見えるのが最大の特徴。セットしすぎていないナチュラルさや抜け感が、今の気分にぴったり。かき上げた長めの前髪が顔にかかって輪郭をカバーしてくれるため小顔効果があり、後頭部はふんわり丸いシルエットになるため絶壁の悩みも解消。前髪がのびてきてもジャマになることなく、しばらく経っても型くずれがしにくいスタイルなので、ヘアサロンになかなか行けない多忙ママの味方になってくれること間違いなしです。
カット
前髪はかき上げたときに目が隠れるくらい、サイドは耳が隠れるくらいの長さでカット。後頭部に丸みが出るよう、襟足は首に沿うように。耳の後ろがふくらむとモッタリしてきれいなシルエットにならないので、その部分がすっきりおさまるようにカットするのがポイント。動きを出すため、トップにレイヤーを入れる。
カラー
全体に細かめのハイライトを入れたオリーブベージュ。ベースカラーは根元をやや暗くすると自然な仕上がりに。オリーブカラーは赤みを抑え、やわらかい質感に見せる効果がある。
パーマ
ペタッとしてしまう場合は、根元から大きめのカールがつくようなパーマをかけておくといい。根元の立ち上がりをサポートし前髪の曲線もちょうどよくできて、シルエットをきれいに見せてくれるはず。なにより朝のヘアセットがかなり楽になる。
スタイリング
パーマをかけていてもかけていなくてもスタイリングは同じ。ポイントは、全体の根元からスタイリング剤をなじませてしっかりと束感を出すこと。その後、手ぐしでざっくりとセンターパートにする。使うスタイリング剤はオイルやバームなどの軽いものや、立ち上がりがほしい髪質の場合はオイルとワックスを混ぜたものがいい。
このモデルの顔型や髪質
※髪がやわらかかったり少なくてペタッとする人は、根元からパーマをかけておくとふんわりする。また、カットで重心を上げることで、トップがペタンとするのを防ぐことができる。
◆このスタイルを担当したのは
Cocoon 表参道
副店長 かえでさん
【シンプルだからこそ心地いいスリークなコンパクトショート】
時間がないからスタイリングにあまり手をかけられない、だけど素敵に見せたい。そんな時はやっぱりショートが味方になるはずです。ストレートのセンターパートショートは、強く辛口な印象に転びがちですが、パーマで毛先に丸みをプラスするとグンとレディな印象に。清潔感と知性を感じさせるスタイルで、ベーシックカラーのシンプルなファッションとの相性は抜群。カットのラインや角度を計算すれば、どんな顔型にも似合うそう。さらにパーマを施したら、軟毛にも剛毛にも対応できるマルチさにも注目!
カット
フロントはリップライン、サイドは耳たぶがギリギリ隠れる長さにした前下がりのサイドグラデーションショート。面長なので、前髪を長めにしてややワイドにしておくとちょうどいい。前髪を長めにして目のラインから耳にかけて表面と内側にもレイヤーを入れて、フロントを分けた時に髪が溜まりがちな部分の毛量をしっかり調節。そうすると重くなることなく抜け感がたっぷり出て、キレイなカールがお目見え。
カラー
根元がやや暗く、毛先につれて少しずつ明るくなる落ち着いたトーンのグレージュ。やわらかさと透明感とともに、グラデーションによる立体感も得られる。
パーマ
直毛に曲線を与える程度のパーマがベスト。大きめのロッドで毛先〜中間まで1回転半巻き込んで、ハーフカールをプラスする。直毛すぎてやわらかさを感じられない人は、これで劇的に扱いやすくなり、印象もアップ。
スタイリング
分け目がぱっくりしないよう、根元をこすりながらドライしてフラットにしておく。少量のオイルを手のひらに薄くのばし、オールバックにしながら根元近くからなじませる。最後は、手ぐしでざっくりセンターパートに。
このモデルの顔型や髪質
◆このスタイルを担当したのは
Cocoon銀座
ディレクター 泰斗さん
【パーマで動きをプラスしてハンサムなショートに優しさをON】
センターパートのショートは性別問わず注目度の高いスタイルで、まさに今の時代にフィットしたジェンダーレスなムード。「自分らしさ」を楽しみたい人にイチオシです。パーマでしなやかな動きをつけているから、ハンサムな印象のショートに女性らしい要素が加わり抜群のバランスに。なんといってもうれしいのは。スタイリングが楽なのにきちんと感があること。さらに、センターパートのパーマスタイルは根元がフワッとするため、気になる分け目の白髪が目立ちにくくなります。
カット
前髪は目の下1cm、サイドは耳たぶ、襟足は詰めすぎない長さにしたマッシュベース。動きが出やすいよう、表面にレイヤーを入れておく。髪が溜まりやすい耳後ろやハチ周りにインレイヤーを仕込み、前髪には軽やかに見えるよう表面にレイヤーをプラス。
カラー
やや明るめでツヤのあるオレンジブラウンをセレクト。辛口な印象になりがちなセンターパートのショートだから、やわらかさと華やかさのある色味にして少し甘めに中和するとバランスがいい。
パーマ
ワンカール強のクセ毛風パーマがおすすめ。しっかり乾かしても毛先に少し動きが残り、ウエットの状態でスタイリングするとパーマのカールが強めに出る。スタイリング次第で楽しめるのも魅力的。
スタイリング
しっかりと濡らしてから、オイルとワックスを1:1の割合で混ぜたものを根元から全体になじませて自然乾燥。髪が乾きやすい場合はグリース、濡らす手間を省きたい場合はソフトジェルが便利。
このモデルの顔型や髪質
◆このスタイルを担当したのは
Cocoon 表参道
ヘアケアソムリエ・スタイリスト 松村果穂さん
文/斉藤裕子