「映える」レシピよりおいしい野菜のほうがいい
私が6年くらい前から使っているのが、「ビオ・マルシェの宅配」です。大手野菜宅配と比べたら、サイトは手づくり感があるし、おしゃれレシピもありません。でも、そこがビオ・マルシェのいいところ。
ほかの宅配野菜との比較などは、そちらが得意なブロガーさんにお任せするとして。ただ、どんな評価を見ても「野菜の味が濃い」という点で、ビオマルシェが群を抜いているようです。30年の歴史があって、「100%オーガニック宣言」というポリシーのもと、有機農家との信頼関係の証なのでしょう。
「定期会員」と「ネットショップ」の2種類あって、私が利用しているのは、決まった曜日に配送してくれる「定期会員」。いくつかあるセットから「フルーティーセット」2,592円(税込)を、隔週で届けてもらっています。セットと配達頻度は自分で選べますが、中身の野菜はお任せする仕組みです。
(ほぼ)100%オーガニックでありながら、こんなに安くたくさん提供してもらえるのは、定期配送により、有機農業が持続発展するための安定した流通を実現していることにあります(そのため、単発でのネット注文は、定期便より割高になる)。中身は選べなくても、そのときどきの最旬が、日本各地から集められるというわけ。そのため、天候不良でスーパーで野菜が高騰していたときでも、届く野菜の量はさほど減らなかったし、もちろん定期会員の値段は変更なしでした。
割安で提供してもらっている代わりに、長く浮気することなく、応援し続けたいという気持ちが芽生えたし、次に配送されるまでの2週間で、いかにお野菜を使い切るか、おいしく食べるか、すごく考えます。ムダを出さないために、ぬか漬けも始めたし、料理後の野菜クズでベジブロス(野菜のダシ)をつくることもあります。
次回届く予測メニューが左側に出ているので、それを見ながら追加で購入する商品をカートに入れます。産地のお天気や流通の事情で、予想メニューが変わってしまうこともあるけれど、そこは楽しむくらいの余裕で。
ちなみに、カタログやお知らせごとはすべてお断りして紙を減らし、カタログはホームページ上で見てます。それがまた、決して見やすいというわけではないのですが…、これもまた楽しむくらいの余裕で(笑)。ハイテク化にお金をかけてお野菜の値段が上がってしまうより、ずっといいですからね。
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。Cancam、Oggiでもインタビュー、コラムなど連載中。梅干しづくりを始める時期になって、なんだかそわそわ。梅仕事は、癒しになりますよ。