気軽に観られるのに、深く考えさせられる。ハマる事間違いなしのおすすめアニメ
子どもとの日常はTVも映画もアニメばかり。アニメなんて子どもの観るものと倦厭していませんか? 15歳になる長女がいる私も、以前はそう思っていました。でもある時、もう半分大人になろうとしている長女が観ているアニメと出会ってからその考えは一転! 深すぎる世界観と飽きさせない展開、アニメーターの作り出す映像美に一気に心を持っていかれました。
『鬼滅の刃』をかろうじて…という方にこそ観てほしい。日本の文化ともいえるアニメや漫画、これは大人も楽しめる!と膝を叩いた、私のおすすめ3つをご紹介します。
その1:『BEASTERS(ビースターズ)』
昨年、累計発行部数750万部を突破した大人気漫画のアニメ化作品(板垣巴留著・秋田書店刊)。OP・EDテーマのYOASOBI「怪物」「優しい彗星」も有名です。擬人化された肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、生まれながらにして存在する個体差や特性に各々が悩み、苦しみながら生きていく姿を様々な動物たちがはまり役で魅せてくれます。
ストーリーは、人間社会でもよくある他人との違い、妬み、憧れ、希望を友情や恋愛模様を通して深く描く学園もの。“肉食と草食の共存”という設定からもすでに何かを感じますが、本能と理性の複雑なせめぎ合いのなかで相手を思う気持ちや強さにこころ打たれます。本当の強さとは何か。仲間とは何か。愛とは何かを考えさせられる、倫理や道徳を再考してしまうアニメです。
その2:『呪術廻戦』
▲『呪術廻戦』(芥見下々著・集英社刊)
『鬼滅の刃』を小さなお子さんとハマって観た方は多いのではないでしょうか。もちろん私もそのひとりなのですが、こちらは観ましたか? 既に映画化もされているほど有名な本作ですが、小さな子供には少し難しいストーリーで、舞台も現代のため大人向きです。人の負の感情から生まれた“呪霊”とよばれるモンスターから、一般の人々を守る呪術師の戦いを描いたダークファンタジー。とにかく登場人物がかっこよく、見るだけでも目の保養に! 各話に必ず伏線がはられており、最終的な回収が見事。難しい専門用語にも必死でついていくほどの面白さです。
様々なキャラクターがその個性を生かして伝えるメッセージ性のある言葉が個人的にはとても好きで、感動しすぎて自分のインスタストーリーにも書いたりしていました。さらにバトルシーンの作画も素晴らしく、アニメーターさんの技術に脱帽。 多くの人がハマる人気作であることも納得です。ちなみに私の推しキャラクターは“ナナミン”こと七海建人。是非確認してみてください!
その3:『彼方のアストラ』
こちらも漫画原作のアニメーション(篠原健太著・集英社刊)。2063年の未来世界を舞台に宇宙で遭難し、サバイバルすることになった高校生たちの成長を描く物語です。実を言うと最初は、上2つの作品と比べていわゆる「アニメっぽい」絵柄のタッチに観るかを悩み、「王道の青春群像劇の宇宙版かな?」と思いつつ観進めていましたが、こちらも終盤に向けての伏線回収と、物語の真実がじわじわと見えてくるミステリー要素あふれる展開に引き込まれました。最後は結構びっくりします。そして、登場人物たちが生まれながらにして背負った自らの宿命にしっかりと向き合い、人として成長していく姿に完全にこころをもっていかれます。
大人にとっても学びがある“深いい”日本のアニメ文化。「アニメはちょっと…」と入り口で倦厭せず、ぜひ触れてみて下さい。きっとイメージが覆えされること間違いなしです!
Domanist
武田ゆかり
大学で心理学を学ぶかたわらサロンモデルを経験し、ファッションや美容が人に与える心理変化に興味を持つ。その後ジュエリーメーカーに就職し、現在はヘアケアメーカーのPRを担当。趣味はジュエリー収集とスキンケア、インナービューティケア。
Instagram:https://www.instagram.com/yukari_tak/