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▶︎【実録】「片づけ方がわからなかった」安田美沙子さんの〝私が片づけられるようになるまで〟前編
一大決心をしてして、片づけに取り組んだ安田美沙子さん。実践的に片づけをトレーニングする西崎彩智さんのプロジェクトに参加し、家を片づけていきます。
前編では片づける前、「ものを家から出す」ことについてお話しいただきました。その数はなんとゴミ袋60個分。片づけやすいキッチンから、順番にものを減らしていきました。
【目次】
「私は〝ものの出口〟を作っていなかったんです」
安田美沙子さん(以下敬称略):キッチンの次に手を付けたのは、私の仕事スペースです。どこまでも大きく高い〝ものの山〟をひたすら切り崩していきました。
段ボールが何十箱もあり、中に何が入っているかわからないものも少なくありません。それに服、写真、アルバムなど、量が尋常ではないのです。ものが余りにも多く、途中でくじけそうになりましたが、プロジェクトのみんなも必死でやっている。「私だけではないんだ」と思いながら、ものを家から出していきました。
なぜ、そこまで家にものを溜めたのか、自分なりに理由を考えたところ、私は「ものの出口」を作っていなかったんです。入るだけの一方通行で、流れがない。
この「ものの流れをつくる」という思考法は、片づけが苦手な人は気付かないと思います。
あとは、スキマがあるとさみしくなって、ものを置きたくなってしまうこと。講師に「デッドスペースは殺しておきなさい」と言われて、ハッとしました。
「毎朝、10分間片づけをしていたら体調がよくなった」
安田:片づけは朝がいいです。朝起きて体を動かしていると、気持ちがよく、頭がクリアになります。太りにくくなりましたし、ストレスも減りました。だらだらとスマホを見ていることもなくなり、肌の調子もいいです。
あと、部屋が片づいてくると、ホコリが見えるようになるんです。それまで、汚れやごみ、ホコリなどがあったのに、目に入っていなかった。掃除ができるようになるので、体調もいいです。
▲(写真上)Before/(写真下)After キッチン
▲(写真上)Before/(写真下)After キッチン
▲(写真上)Before/(写真下)After シンク下
▲(写真上)Before/(写真下)After 子ども部屋のクローゼット
「片づけは苦しいこともある。だからこそ目標を決めることが大切」
安田:それまでの私は、ただ漠然と「家を片づけてきれいにしよう」と思っていたんです。理想像がわからないから、究極にきれいにしようとすると、モデルルームのようにものがない部屋になってしまう。
でも、講座の中で「どういう部屋にしたいか、ゴールを決めてください」と言われたことも、新鮮な驚きでした。確かに、各部屋にはそれぞれの機能があり、そこに過ごす人が使いやすく心地よくなければなりません。
見た目ではなく、ものの出し入れがしやすく、居住性がよく、「そこで家族がどう過ごすか」を現実的に考えることが重要だったのです。これは全く気付かなかったことでした。
家族の動きを追い、子どもたちが出し入れしやすいようにものを配置するなど、そのやり方を教わったのです。
▲「この部屋はこうしたい」を書き出したメモ
「自分が変わったことを感じている」
安田:必要なものしかないので、ものを探す機会はほぼなくなりました。そして、物事に優先順位が付けられるようになり、仕事もサクサク進むように。
料理もしやすくなり、時短でササッと調理できるようになったのです。
睡眠環境もよくなり、眠りの質も向上。やはり、一番大きかったのは、家の雰囲気がよくなったこと。子どもたちも自分のことは自分でおこなうようになり、自立していると感じます。
▲(写真上)Before/(写真下)After 「子ども用のアイテムはテレビ下に収納しました。子どもたちも積極的に片づけをするようになりました」
安田:私が毎日楽しくしていると、家族も楽しそうにしてくれて、毎日とても充実しています。片づけの要点は、キッチンから行うことと、ものを家から出すこと、そして、期限を決めて毎日続けることだと思います。
1日でやろうとせず、コツコツ続けると、それが自信にもつながっていきますよ!
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取材・文/前川亜紀
タレント
安田美沙子
1982 年、京都府出身/20歳でミスマガジンに選ばれてデビュー。タレントのほか、ランナーとしても活躍中。株式会社 four o five CEO を務めながら、日本の伝統技術とコラボレーションしたブランドディレクター。食育インストラクター、健康食コーディネーター、ランニングアドバイザーの資格を取得。食育団体 Chefood に所属し活動。著書『安田美沙子の Run から始まる笑顔な暮らし 美・食・走るーーー私のゆる楽しい日々の習慣~』(小学館)も好評発売中。2 男児の母。