「自分たちらしさ」を添える家具や雑貨を気長に収集中
前回ご紹介した、Domani Labメンバー・杉本 緑さんのご自宅。築28年の中古マンションをフルリノベーションし、家族みんなが暮らしやすく、夫婦の好きなものも上手に空間づくりに落とし込んだ住まいは、暮らしのヒントがたくさんありました。
杉本家のおうちルールをおさらいすると…
杉本家のおうちルール
■メインカラーはイエロー・レッド・グリーンの3原色
■金具を出来る限りゴールドで揃える
■見せる収納と隠す収納を使い分ける
今回は、杉本さんの住まいに彩りを足すお気に入りの家具や雑貨にフォーカス。ファッション好き夫婦がこだわって選んだアイテムはもちろん、個性が漂いながらもまとまりを感じるレイアウトテクニックも必見です。
【ダイニング】米富繊維のファンシーツイード生地のボード
ダイニングをさりげなく飾る、ファッション好きな杉本さんらしいファブリックを使ったアート作品。
「山形県のニットメーカー『米富繊維』でつくられたファンシーツイード生地を額に見立てたボード。昔からファンシーツイード生地が大好きなんです。数種類の色や素材で編まれた糸を織ってつくられた生地は、まるで絵画に匹敵する美しさ。時々至近距離で眺めてはうっとりしています」（杉本さん）
【キッチン】TOLIXリプロのハイチェア
おうちルールのひとつに掲げられているゴールド金具のテイストに合わせてセレクトしたキッチンのハイチェアは、海外からお取り寄せしたこだわりの逸品。
「ゴールドはシルバーに比べて圧倒的に商品数が少なくて、あったとしても値段が高かったり、納得のいくものに出合うまでにとても時間がかかりました。理想は工業製品のような雰囲気。『TOLIX』のスツールが欲しかったのですが、残念ながら正規品ではゴールドの展開がなくて、ネットで探してリプロダクト製品をイギリスから取り寄せました。わざわざ個人輸入して手に入れた苦労もあって、思い入れの強い家具のひとつです」（杉本さん）
【リビング】額装したポスターや写真
ワークスペースを区切る稼働式のシェルフは、背面がディスプレイできるつくり。ここにお気に入りのポスターや思い出の写真を額装して飾っているそう。
「美術展に足を運ぶたびに買い集めている絵画の葉書、結婚式のテーマを書いた自作のウェルカムボード、毎年撮影している家族写真など、思い出の品や好きなものが並ぶお気に入りの一角。産休中の今はおうち時間が長いこともあって、目に触れる度に幸せな気持ちになれます」（杉本さん）
【リビング】観葉植物
窓際に置かれた大きな観葉植物は、今の住まいに引っ越したタイミングで迎え入れた杉本家のシンボルツリー。
「ハートに似た葉の形がかわいくて、初心者でも育てやすい品種というのも購入の決め手になりました。わが家は観葉植物に名前をつけてあだ名で呼びかけていて、そのおかげなのかどのグリーンもスクスク成長中。今では天井につくかの勢いで大きく育っています。ちなみに、このフィカス・ウンベラータのあだ名は云部（うんべ）さんです」（杉本さん）
【トイレ】ボタニカル柄の壁紙
リビングのムードとは一転、トイレの壁紙はカラフルなボタニカル柄。来客時、知らずに入った友人にはいつも驚かれるそう。
「明るい配色で描かれた花や鳥の柄がとてもチアフルで、家の中で一番狭い空間だからこそ、思い切り遊びの要素を取り入れてみました。壁紙は『Antholopology（アンソロポロジー）』のもの。昔からブランドの世界観が大好きで、雑貨を中心に愛用していましたが、壁紙もあると知って自分で取り寄せしました」（杉本さん）
【トイレ】ゴールドのドアノブ&スイッチカバー
家中の金具をゴールドで揃えて統一感を演出している杉本家。夫婦でお店を回り、部屋や壁紙のテイストに合わせて少しずつニュアンスの違うものを選んだそう。
「トイレのドアノブとスイッチカバーは恵比寿にある『PACIFIC FURNITURE SERVICE』で買いました。スイッチカバーだけでも本当にいろいろなデザインがあって悩みましたが、最終的に壁紙になじむナチュラルな色味に着地。実用的なデザインとメッセージロゴながら、どこか洗練された華美でない雰囲気が気に入っています」（杉本さん）
おしゃれ好き夫婦らしいセンス溢れるアイテム選びや、色やテイストを上手にミックスした杉本家の住まい。ぜひおうちづくりの参考にしてみてくださいね。
撮影／田中麻衣 構成／村井 絢
Domani Labメンバー
杉本 緑
１児の母。洋服への愛が高じてアパレル業界へ飛び込み、某アパレル会社で企画、生産に携わる。舞台や落語などの芸術鑑賞で自らの感性を刺激。娘との日常を描いたユニークなイラストもSNSで発信中。
Instagram：https://www.instagram.com/green_sgmt/
あわせて読みたい
