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LIFESTYLE インテリア

2023.08.23

昭和レトロインテリアとは? レトロな部屋にするポイントや雑貨を紹介【専門家監修】

カラフルな色合いやポップなデザインなどが特徴の昭和レトロインテリア。昭和にタイムスリップしたような懐かしい空間が人気を集めています。この記事では、昭和レトロインテリアの特徴から、理想の部屋にするポイントなどを紹介します。

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昭和レトロとは?

ちゃぶ台に、オレンジ色のキッチン用品、タイルの貼られた壁… 1度はこのような昭和レトロな家に住んでみたいと憧れる方もいるのでは? 近年ではレトロブームにより、復刻デザインのインテリア雑貨も増えてきています。

そこで、おうちの快適空間をつくる街のリフォーム屋さん「アトリエボックス」でインテリアデコレーターをされている奥田順子さんに、昭和レトロインテリアについてお話をうかがいました。

昔のテレビが置かれたオレンジ色の壁の部屋の写真

「レトロ」には、「懐古的」「古いものを好むこと」などの意味があり、古きよき時代の様式や流行などを表します。「昭和レトロ」という言葉も注目され、昔ながらの喫茶店や昭和歌謡などの音楽、昭和のアイドルのファッションなども若者の間で人気に。

また当時使われていた家具や雑貨などは、どこか懐かしさを感じさせるものとして、今でも人気のあるジャンルのインテリアとなっていますね。

レトロと似たような言葉に、「アンティーク」や「ヴィンテージ」などがあります。アンティークは、古美術、骨董品という意味があり、年代を経ても品格があるもののことを指します。はっきりした定義はありませんが、大体100年ほど経ったもののことをアンティークと呼ぶことが多いようです。

また、古着屋などでよく聞くヴィンテージは、希少価値の高い年代物の洋服や機械製品のことを指す傾向があるようです。とはいえ、明確な定義があるわけではないため、好みのアイテムを組み合わせて、レトロインテリアに仕上げてみると楽しみが広がるでしょう。

昭和レトロインテリアの特徴とは?

昭和レトロというと、たとえば国民的アニメの『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』の家は、レトロインテリアの時代背景と通じるものがあるかもしれません。もし、自宅を昭和レトロにしてみたい!という方は、共通する特徴を押さえておきましょう。

畳の上に置かれたちゃぶ台の写真

1:ユーズド感のある家具

昭和レトロな部屋には、ピカピカに磨かれた新品の家具よりも、長年使い込まれてきたユーズド感のある家具が定番です。ちゃぶ台やガラス戸のついた食器棚、カラフルな色合いの傘がついたランプなど、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気が特徴。人の手でつくられてきた温かみのある木製の家具は、落ち着く空間を演出してくれます。

2:ポップなデザインのキッチン用品

昭和の台所といえば、ホーロー製のケトルやオレンジや赤色の鍋、花柄のガラスコップなどが思い浮かびませんか? 高度成長期の1950年代に登場した「冷蔵庫」「洗濯機」「白黒テレビ」は、「三種の神器」と呼ばれ、戦後の人々の生活を便利にしました。

当時の食卓を彩った花柄のガラスコップは目にする機会が少なくなっていましたが、近年のレトロブームにより、当時のデザインを現代風に改良したレトログラスが再び販売されています。

3:暖色系の雑貨やインテリア

レトロインテリアでは、少しくすんだ赤色やオレンジ、黄緑色が使われることも特徴。ショッキングピンクやイエローのようなパキッとした色合いよりも、鶯色や山吹色を指し色にすると昭和レトロな雰囲気が出ます。テーブルウェアやこたつ布団など、ファブリックにこのような色味を取り入れてみると、理想のレトロ部屋がつくりやすいでしょう。

昭和レトロな部屋に置きたいインテリア雑貨

昭和レトロなインテリアに憧れるけれど、何から集めたらいいのかわからない… という方もいるのでは? まずは、昭和レトロを代表するような定番のアイテムから集めていくと、部屋の雰囲気がまとまりやすいのでおすすめです。さっそく昭和レトロなインテリア雑貨を見ていきましょう。

草むらの中の板の上に置かれたバラの模様の鍋の写真

1:ちゃぶ台や古時計

昭和のリビングには、必ずといってもいいほど登場するちゃぶ台。アニメ『サザエさん』でも、大きなちゃぶ台を囲んで会話をする、一家団欒の様子が描かれていますよね。

部屋の真ん中にちゃぶ台を置き、温かみのある色合いの座布団を置けば、まさに昭和にタイムスリップしたような空間に。アンティークの古時計や、懐かしの黒電話などのレトロアイテムを組み合わせてみるのもおすすめです。

2:ステンドグラス調のペンダントランプ

部屋の雰囲気をガラッと変えるなら、照明の選び方も重要です。ステンドグラス調のペンダントランプなら、インテリアのアクセントにも。あかりを灯すことで模様が浮かび上がる様子もガラスならでは。玄関先やキッチン、お手洗いなどにおすすめです。

3:ブリキの箱や木箱

ちょっとした小物や漫画の収納には、ブリキの箱や木箱を使ってみてはいかがでしょうか。今では、レトロなロゴが印字された木箱などが販売されています。昔のお菓子や薬屋などのデザインの雑貨が部屋にあるだけで、レトロなイメージにグッと近づくはず。中にはお気に入りのレトログッズをしまっておきたいですね。

昭和レトロな部屋にするポイント

懐かしさとおしゃれ感が、絶妙にマッチした昭和レトロなインテリア。しかし、少し間違えると古ぼけた印象の部屋になりやすいというデメリットも。理想のレトロインテリアにコーディネートするためのポイントをチェックしてみましょう。

ちゃぶ台とラグを上から撮影した写真

1:ベースカラーはブラウン

昭和レトロな部屋といえば、ちゃぶ台や食器棚など温かみのある木製の家具が定番。ベースカラーは、深い色合いのブラウンを基調にするとよいでしょう。家具はブラウン系で、食器や雑貨などを赤やオレンジなどの暖色系にまとめると、部屋全体に統一感が生まれるはず。いつも思い描いたような部屋にならない… という方は、色の数を絞ってみるのがおすすめです。

2:壁やキッチンにはレトロ柄のシートを

賃貸のマンションなどは、白い壁にガラス窓の無機質な質感で、いまいち理想のレトロ感になりにくいことも。そんなときにおすすめなのが、壁やガラスに貼れるシートです。

すりガラス風のシートを引き戸やドアに貼れば、昭和の和風建築のようなレトロな風合いが表現できます。また、冷蔵庫やキッチンにポップな花柄のシートやタイル柄のシートを貼り付けることで、部屋全体がレトロな世界に近づきますよ。

3:ファブリックの柄にこだわる

昔は現代より、ファブリックの柄のバリエーションが限られていたため、定番の柄というものがありました。たとえば、ホーローのケトルや鍋などに印刷された小花柄、こたつ布団や半纏に使われた格子柄、ワンピースやスカーフに使われた水玉模様やダイヤ柄など。

どこか懐かしさを感じるデザインのファブリックをクッションやカーテンなどに選ぶことで、レトロポップな部屋に変身します。

最後に

この記事では、レトロインテリアの特徴やおすすめ雑貨などを紹介しました。高度経済成長期以降、日本人の洋風への関心が高まり、1970年台の家具をはじめとして、現在でもリメイク、修繕されてアンティークショップで売られているのもよく見ます。こうしたことを考えると、根強いファンがいることは間違いないでしょう。

昭和レトロインテリアは、その時代特有のデザインや素材の温かみなどが感じられて、心が和みます。好きなレトロアイテムを集めて、まるで昭和にタイムスリップしたような部屋にコーディネートしてみてはいかがでしょうか。

おくだじゅんこさんのプロフィール写真

監修

アトリエボックス 奥田順子(おくだ・じゅんこ)

京都・太秦にある、「アトリエボックス」でコーディネーターを務め、快適な空間作りをしている。最近の趣味は、美味しいものめぐりや銭湯、映画鑑賞。休日は知人に紹介してもらったおすすめのお店に行って美味しいものを食べたり、サウナで汗を流しリフレッシュしている。

執筆/京都メディアライン

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