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2023.08.19

間仕切りとは? 空間を仕切るメリットやスペース作りを解説【専門家監修】

部屋を用途別に区切りたい時に便利な「間仕切り」。カーテンやロールスクリーン、可動式の棚など様々なタイプがあります。この記事では、間仕切りのメリットや使い方、間仕切りを使ったスペース作りについて解説します。空間を有効に使いたい方は参考にしてみてください。

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間仕切りとは?

「リビング兼寝室など、1つの空間を別の用途で使いたい」。そんな時に役立つのが、カーテンやパーテーションなどの“間仕切り”です。単に空間を区切るだけでなく、冷暖房効果を高めるなどのメリットもあり、便利なアイテムなのです。

そこで、お家の快適空間を作る街のリフォーム屋さん「アトリエボックス」でインテリアデコレーター並びに窓装飾プランナーをされている米道莉恵さんに、間仕切りの種類や使い方についてお話をうかがいました。

部屋のガラスの仕切り

「間仕切り(まじきり)」とは、建物の空間を仕切るもののこと。たとえば、リビングや浴室、寝室などのように、建物内では用途によって様々な空間ができます。これらを区切るのが間仕切りです。

外壁のような耐震性や強度を求められていないため、ベニヤ板や石膏ボードなどが用いられることも。壁のように固定式のものもあれば、カーテンや障子などの可動式の間仕切りもあります。

間仕切りをするメリット

間仕切りをするメリットとは、具体的にどのようなものがあるのでしょうか? ここでは2点紹介します。

グレーのソファ、木製の肘掛け椅子、コーヒー テーブルを備えた明るいリビング ルームのインテリア

1:部屋のレイアウトが変えられる

壁を新たに作るなど大掛かりな工事をせず、簡単に部屋のレイアウトが変えられることがメリットの1つ。例えば、ワンルームの部屋であれば、リビングの真ん中にパーテーションなどの仕切りを加えることで、リビングスペースと寝室スペースを作ることができます。部屋に人を呼びたいけれど、寝室を見られるのは恥ずかしいという場合にも間仕切りは効果的です。

2:空間に仕切りをつけて冷暖房効果がアップ

部屋の暑さ・寒さ対策にも間仕切りは有効です。例えば、玄関とリビングの間に扉がなく、玄関からの冷気が入り込んできて寒いという場合。空間の間にカーテンやスクリーンをつけることで、冷気をシャットダウンします。また、夏には冷房の冷気を外に逃さないため、省エネ対策にもなり一石二鳥です。

間仕切りする方法

間仕切りといえば、カーテンのような吊り下げるタイプかパーテーションのような立て掛けるものをイメージする方が多いかもしれませんが、他にもいろんなタイプがあります。間仕切りの種類を知って、自宅に合ったものを選んでみましょう。

天蓋ベッド

1:カーテン

間仕切りで代表的なのが、カーテンです。突っ張り棒とリングを使ってカーテンを吊るせば、好きなところに仕切りをつけることができます。物置きの目隠しに使ったり、洋服を収納しているスペースを囲って、ウォーインクローゼット風にしたり用途はさまざま。通気性もよく、壁よりも圧迫感がないため、空間に程よく抜け感を作ることができます。

2:パーテーション

部屋を2つに分けたいという場合、パーテーションを使うのも効果的です。自然素材のものを使えばアジアンテイストやナチュラルテイストのインテリアにもなり、違和感なく空間を区切ることができるでしょう。日本建築の障子やふすま、屏風なども、昔からある空間の仕切り方です。

3:棚

キューブ型のラックや可動式のラックを使えば、仕切りと収納どちらの希望も叶います。連結できるラックであれば、組み合わせによって高さが変えられるので好みの仕切り加減に調整可能です。中には、間仕切りにできるハンガーラックやマガジンラックなどもあるので、用途に合わせて選びましょう。

4:ロールスクリーン

ロールスクリーンには色味が幅広く展開されているため、生活スペースにもおすすめです。例えば、リビングに階段がある家などでは、階段前にロールスクリーンを取り付けて、1階の空気を2階へ流さないようにすることもできます。

また、仕事で利用する際は、在宅ワークやWEB会議などで仕事のスペースを作りたいときにサッと降ろせば、瞬時に空間が区切れます。また、WEB会議の時には背景として使うこともできるので便利です。

間仕切りを使ったスペース作り

家族が増えたり、仕事が変わったりすると空間の使い方も変わるもの。間仕切りを有効に使うことで、より今のライフスタイルに合った空間づくりができるようになるはずです。

レースカーテンを開けている人

1:ワークスペース

コロナ禍を機に、在宅勤務が増えたという方もいるでしょう。間取りの事情で新しく仕事部屋を作ることはできないけれど、リビングで家族と一緒だと集中できないという悩みを持つ方も少なくありません。そこでおすすめなのが、空間内にパーテーションを置いてみたり、収納も兼ねた高さのある棚を置いたりすることで、ワークスペースを作ること。

また、壁のように完全に空間を区切らないため、子供の様子を伺いながら作業がしたいという方にとって、このような間仕切りの仕方は最適です。

2:子供の学習スペース

子供をリビングで勉強させている家庭も増えています。しかし、ダイニングテーブルで学習となると、テレビなどの誘惑も多くなかなか集中力が保てないもの。そんなときには、可動式の仕切りで柔らかく仕切ったり、本棚も兼ねた可動式の仕切り収納で仕切るのもおすすめです。ストレスなく勉強に集中できる空間づくりをしてみましょう。

3:食材などのストックルーム

キッチン脇の奥まったスペースやちょっとした物置に、食材などを保管している家庭もあるでしょう。調味料や缶類、食材を置く場所はものが多く散らかった印象になりがち。そんな空間にはスクリーンを垂らしたり、カーテンで仕切ったりすることでストックルームを作ることができます。来客があったときの目隠しにもなるので便利です。

最後に

間仕切りには、カーテンやパーテーション、可動式のラックなどいろんなバリエーションがあります。単に空間を仕切るだけではなく、遮光や外気が入り込むのを防いだり、冷暖房効果を高めてくれたりするなどのメリットも。自身のライフスタイルや用途に合ったものを選んで活用していきたいですね。

画像ALT

監修

アトリエボックス 米道莉恵(よねみち・りえ)

京都・太秦にある、「アトリエボックス」でマネージャーを務め、快適な空間作りをしている。インテリアデコレーター、リビングスタイリスト、窓装飾プランナーの資格を保有。
趣味は、沖縄旅行。離島のきれいな海でシュノーケルするのが大好きで、毎年リフレッシュしに行っている。

執筆/京都メディアライン

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