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2023.02.27

「使いやすいキッチン」のポイントとは?レイアウトの種類や収納アイディアを解説【専門家監修】

 

使いやすいキッチンの収納やレイアウトとは、使う人に合った動線と内容になっていることが大切です。この記事では、キッチンのタイプ別のレイアウトの特徴や使いやすい収納のコツなど、専門家が具体的に解説します。

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そもそも、使いやすいキッチンとは?

使いやすいキッチンとは、使う人に合わせたレイアウトとサイズになっていること。しかし、一からレイアウトを設定したり、1ミリ単位で寸法をオーダーするには、それなりの時間と費用がかかります。そのため、ある程度決まった形の中でチェックするポイントを押さえることが重要です。

木製で統一されたキッチン

まずは、「家事動線」に沿った配置かどうかを確認します。買い物から帰ってきて食材等をしまうのに、冷蔵庫がキッチンの入り口ではなく奥の方にあったり、冷蔵庫に対して、その横にシンク→調理台→コンロと並ぶべきところが反対だったりしていませんか? 

次に、収納スペースや収納方法が適切かどうかを確認しましょう。収納が適切でないと、知らず知らずのうちに使いにくいといったストレスを感じていることがあります。

使いやすいキッチンのレイアウトとは?

キッチンで行う作業としては、やはりメインは調理作業。食材を冷蔵庫から取り出し、洗う、刻む、加熱調理、配膳といった流れに沿って、シンク、調理台、コンロが適正な並びと距離で配置されているか。また、調理スペースの広さは十分かをチェックしてください。

ここで忘れてはならないのは、使う人が右利きか左利きかということです。右利きの人は、シンクの右に調理台、その右にコンロという並びで配置し、左利きの人は、その逆で配置するとよいでしょう。

基本的なレイアウトが確認できたら、次はキッチンのタイプ。キッチンレイアウトもタイプ別に使いやすさが異なります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、部屋の大きさや間取りなども考慮してご自宅に合ったキッチンレイアウトを取り入れてみてください。

キッチンで料理をする女性

1. I型キッチンレイアウト

シンクと調理台とコンロを横一直線に並べたものがI型キッチンレイアウトで、最も一般的なタイプ。ある程度の長さ以上になると動線が長くなりますので、最大でも270cm程度がよいでしょう。

従来は壁付が一般的で、冷蔵庫が横に置かれるケースが多かったのですが、現在は家族の方を向いて調理ができる対面式が多く採用されています。そのため壁面に冷蔵庫が置ける分、調理スペースを広くしたり、動線も効率的なレイアウトが可能です。

I型キッチン

2. L型キッチンレイアウト

I型キッチンの次に一般的なのが、L型キッチンレイアウトです。シンク、調理台、コンロがL字に並んだキッチンなので、シンクとコンロが調理台を挟んでも近くに設置でき、動線が短くできるといった特徴があります。ただし、キッチンスペースとしては、I型キッチンよりも広いスペースが必要となります。

コンパクトな対面式L型キッチン

3. U字型キッチンレイアウト

U字型キッチンは、L型よりも作業スペースを広く取ることができます。その上動線は短くでき作業効率が高いレイアウトで、しかも、収納量が多く取れることも特徴のひとつです。キッチンスペースはより広いスペースが必要なのと、独立した空間に適しています。

U字型キッチンレイアウト

4. Ⅱ型キッチンレイアウト

Ⅱ型キッチンは、シンクとコンロを通路を挟んで分けて設置するレイアウトです。そのため、調理スペースや配膳スペースを広く取ることができ、移動距離も少なくて済むので動線も短くなります。ただし、振り返りながらの作業が増えるため、通路幅とシンクとコンロの位置には注意が必要。通路幅を広くすると使い勝手が悪くなるので、一人作業向きのレイアウトといえるでしょう。

アイランドキッチン

5. アイランド型キッチンレイアウト

アイランド型キッチンは、複数の人で作業を行うことに適したレイアウトです。家族や友人、近所の方と一緒に料理をしたり、後片付けもしやすいので、ホームパーティーなど行う場合に使いやすいキッチンレイアウトになります。キッチンスペースとしてはオープンなので、物が出しっ放しにならないよう、収納スペース確保や収納方法には気をつけるようにしましょう。

どのタイプにおいても、食器棚の設置場所も使いやすさにおいて重要なポイントとなります。各タイプ共通チェック項目として、食器棚の設置スペースも考慮しながらレイアウトを決めましょう。

使いやすいキッチンメーカーは?

現在、日本国内だけでもキッチンを製造・販売している会社は100社以上あります。その中でも「流し台」と呼ばれる時代からキッチンを製造している主要メーカー(例:クリナップ、サンウェーブ[現LIXIL]、パナソニック、タカラスタンダードなど)とそれ以外といった観点で使いやすさを比較してみたいと思います。

キッチンで冷蔵庫を開けている女性

主要メーカーの場合、元々流し台を製造してきた経験から、耐久性や機能面で常に改良され、設備面では最新技術のものが装備されています。特に、汚れがちなキッチンなので掃除がしやすい材質であったり、汚れが溜まりにくい構造設計になっており、掃除や後片付けといった面ではとても使いやすいキッチンになっているといえます。

主要メーカー以外で、特に家具を製造しているメーカーなどは、機能面よりもインテリアデザインやオリジナル収納にこだわりを持った人に適しているでしょう。それぞれ自分の好みも含めて比較してみることをおすすめします。

使いやすいキッチンの収納術とは?

使いやすいキッチンとして、レイアウトやメーカー以外に「収納」も大事な要素です。使いやすいキッチンにするためのコツは、ストレスなく収納できること。収納のコツとしては次の3つになります。

白と木製で統一されたキッチン、瓶詰めされた調味料

1:立ったまま手が届きやすい範囲によく使うモノを置く

手が届きやすい範囲は、腰の位置から目の高さぐらいまでです。この辺りに調味料や計量カップ、包丁、まな板などを置くようにしましょう。

対面式の場合、目の前がオープンのためモノを置くことができませんが、吊り戸棚の下部に収納スペースがあったり、シンク前やシンク内にまな板類が収納できるようメーカー側で工夫がされているタイプがあります。

2:フロアキャビネットはできるだけ引き出しタイプにする

先ほど紹介した主要メーカーのキッチンは、全て引き出しタイプのフロアキャビネットを取り扱っています。引き出しタイプの最大のメリットは、奥のモノを引き出して立ったまま上から出し入れできること。また、レールも丈夫なものが使われており、重たいモノが入っていてもスムーズに引き出せるので、とても出し入れが楽です。

キッチンの引き出し収納、カトラリーやお皿などが収納されている様子

3:収納内をある程度仕切る

棚板収納のみならず引き出しタイプの収納でも、カゴやトレー、仕切り板などである程度仕切ることで、モノの位置決めや移動などもでき、より収納しやすくなります。100円ショップで販売されている商品でいろいろと試してみるのもよいでしょう。

最後に

キッチンは毎日使う場所だけに、使いやすさにはこだわりたいもの。そのためには、個々の機能や設備だけに気を取られず、キッチン全体で考えるようにしましょう。キッチン内での動きやキッチンにあるモノを把握した上で、レイアウトや収納方法を決めると、自分なりの使いやすいキッチンを実現できるはずです。

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監修

藤井円工(ふじい・かずのり)

某大手電機メーカーにてシステムキッチンの商品企画開発に20年従事。
趣味は流行りの“ソロキャンプ”。最近では『商品企画が上手い人 提案が通らない人』と題した電子書籍を出版2021年ビジネスプロジェクト管理部門1位獲得。
2級建築士有資格。
ライター所属:京都メディアライン

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