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2022.12.04

「対面キッチン」の魅力・種類とは? メリット・デメリット、収納アイデアを紹介

 

「対面キッチン」とは、リビングやダイニングに向き合う形で料理ができるキッチンスタイル。コミュニケーションを取りながら作業できるところが人気。この記事では、種類とメリット・デメリット、収納アイデアを紹介します。

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対面キッチンとは?

「対面キッチンとは、リビングやダイニングに対面する形で料理や後片付けができるキッチンスタイルのことをいいます。家族やゲストとコミュニケーションを取りながら作業できるところが人気です。

対面キッチン

キッチンカウンターを広く対面側に伸ばしたり、腰壁(腰ぐらいまでの高さの間仕切り壁)に対してカウンターを取り付けできることから、別名「カウンターキッチン」と呼ぶこともあります。

「壁付けキッチン」の場合、家族やゲストに対して背中を向けての作業になるため、どうしてもコミュニケーションは取りにくくなり、1人でもくもくと作業するといったことになりがちです。また、小さなお子さんがいるご家庭などは「対面キッチン」だと目が届きやすく安心ですし、機能性でもダイニング側に面していることで、配膳・下膳もしやすく実用的です。

キッチンプラン(型)と間取り・配置によっても、それぞれ使い勝手や機能性が変わるので、それも魅力だといえるでしょう。

対面キッチンの種類

その種類と特徴について紹介していきます。

1:アイランドキッチン

「アイランドキッチン」とは名前の通り「島」のようにキッチンと壁の接する部分がなく部屋の中で独立しているキッチンのこと。スペースをとるため広めの部屋が必要ですが、キッチンの周りに視線を遮るものがないので、一番開放感があるプランとなります。遮るものが一切ないため、食事の準備、後片付けがしやすいのが魅力です。

アイランドキッチン

2:ペニンシュラキッチン

「ペニンシュラキッチン」とは、左右どちらかが壁についているもので、片方を壁につけることで「アイランドキッチン」にくらべてスペースをとらず、設置しやすいプランのひとつです。その分動きは制限されますが、もう片方は開放的な作りになっているので「アイランドキッチン」のよさも盛り込まれています。

ペニンシュラキッチンで作業する女性

3:I型キッチン

「I型キッチン」とは、シンクやコンロなどが横一直線に並んでいるキッチンのことです。このキッチンの正面に腰壁を設置することで対面式となります。

「I型キッチン」の大きなメリットは、その腰壁の高さを高めに設定することで、対面キッチンとして家の中を見渡せつつもリビング・ダイニング側からキッチン周りの生活感やゴチャゴチャ感を見えないようにすることができる点です。

I型キッチン

4:L型キッチン

「L型キッチン」とは、キッチンが横一直線ではなく、L字型に曲げたキッチンのことです。「L型キッチン」は「I型キッチン」よりも作業スペースが広く取れる上、シンクとコンロが90度で向き合うように配置されています。

調理作業しつつ横を向けばコンロが使えるという、キッチン内の移動が少ないのは便利。シンク側に腰壁を設置して対面式にし、壁側にコンロを設置することで汚れが飛びにくくできるのも魅力の一つです。

コンパクトな対面式L型キッチン

5:セパレート型キッチン

「セパレート型キッチン」とは、シンクとコンロがキッチンカウンター(ワークトップともいう)でつながっておらず、それぞれ独立したキッチンのこと。

それぞれが独立している分、シンク、コンロの横に作業スペースを設けることができるのは大きな魅力です。広く作業スペースが欲しい場合には、このセパレート型の対面キッチンがおすすめです。

このように、一つひとつに特徴があるため、目的に合ったプランを選ぶことが大事です。

対面キッチンのメリット

「対面キッチン」におけるメリット・デメリットについても確認しておく必要があります。まずはメリットから。

ホワイトベースのカウンターキッチン

1:家族とコミュニケーションがとりやすい

特に小さな子どもやペットのいる家庭や高齢の方と暮らしている場合、調理作業中も目を配りたいもの。対面キッチンなら、作業をしながらリビングやダイニングにいる子どもなどの様子を見守ることができます。

2:テレビを見ながら作業ができる

キッチンで作業しているときにリビングのテレビの音だけが聞こえて気になるという方もいるでしょう。 壁付キッチンだと背中越しになってしまいますが、対面キッチンだとほとんどの間取りがリビングを見渡せるため、作業しながらテレビも見ることができます。

また、食後の片付けにおいても、テレビを一緒に見ながらだと会話もでき、楽しく片付けができるでしょう。

3:作業しやすくなる

「対面キッチン」に広いカウンタースペースを設けると、調理作業スペースとは別に仮置きスペースができるので、でき上がった料理をダイニングに運ぶのが楽に。食後の食器も下げやすくなり作業がよりしやすくなります。

また、ダイニング側にハイチェアーを置くことで、そのカウンターでちょっとした軽食をとったり、夜はおしゃれなバーカウンターとして利用することもできます。

4:開放感を感じられる

壁付けやクローズタイプのキッチンに立っていると、薄暗さや圧迫感を感じることも。対面キッチンだと「顔を上げた時に視界が遮られない」「外の景色がよく見える」といったところから、かなりの開放感が感じられることでしょう。

対面キッチンのデメリット

続いて、デメリットを紹介します。

ホワイトベースのカウンターキッチン

1:キッチン空間が狭くなるケースがある

対面キッチンを設置する際には、クローズタイプのキッチンよりも広いスペースを必要とします。リフォームの場合、元々の台所の広さが対面式に適していないことが多いため、通路が狭くなるといったことが起きます。

収納スペースが少なくなったりする場合もあるため、プランニングの際は注意が必要です。

2:調理中の臭いや音が広がりやすい

クローズタイプのキッチンの場合、リビングと完全に切り離されているため調理中の臭いや音を閉じ込めやすいです。しかし対面キッチンの場合は、リビングやダイニングと一続きになっているため、臭いも音も同じ空間に広がりやすい点がデメリットといえます。

特にコンロがIHの場合、上部の換気扇からは十分に排気されにくいため臭いが広がりやすいことも。また、調理中や後片付けの際発生する音で、リビングでテレビの音が聞こえにくいといったことも起こり得ます。

3:油はね・水はねが心配

シンクやコンロの前に壁など遮るものがないため、調理中の油や洗い物をしている時の水が、脇や向こう側まではねてしまうことがあります。床が水や油でベトベトになると都度拭き掃除も手間ですし、小さい子どもやペットなどがいると心配な点といえるでしょう。

対面キッチンの収納アイデア

「対面キッチン」にすると、後ろの壁面全体を収納にすることができます。一般的にはカップボード及びキッチン家電(冷蔵庫・炊飯器・電子レンジなど)を置くスペースとして有効です。

対面キッチン

さらに、対面式なのでダイニング側の面を利用して少し浅めの収納棚を設けることで、カップアンドソーサーやカトラリーなどが置きやすくなります。ティータイムにわざわざキッチン側に行かなくても用意できるので使い勝手もよくなります。

最後に

新築マンションや分譲戸建ての場合、設定プランのほとんどが「対面キッチン」(特にI型キッチン)で変更もできにくいですが、リフォームの時には、ぜひ今回紹介した内容を参考に自分に合ったキッチンを選んでみてください。

キッチンの使い勝手がよくなると作業がはかどり、時間や心にも余裕が生まれ、ゆとりある暮らしが楽しめるでしょう。

画像ALT

監修

藤井円工(ふじい・かずのり)

某大手電機メーカーにてシステムキッチンの商品企画開発に20年従事。
趣味は流行りの“ソロキャンプ”。最近では『商品企画が上手い人 提案が通らない人』と題した電子書籍を出版2021年ビジネスプロジェクト管理部門1位獲得。
2級建築士有資格。
ライター所属:京都メディアライン

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