Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 雑学

2024.09.25

「対応」には5つの意味がある! 詳しい意味や使い方、関連語を簡単に解説

「対応」とは、複数の意味を持つ言葉です。今回は算数・数学における対応や「迅速なー」と表現した場合も含めて、意味や使い方・例文などをご紹介します。また、「応対」は意味が異なる表現です。関連する表現である応対・対処・応接などの言葉の意味や違いも解説するため、ぜひ参考にしてください。

Tags:

「対応」の意味とは?簡単に基礎知識を解説

「対応」は、5つの意味がある言葉です。そのなかには、文章で使用するだけではなく、算数・数学などで用いられている意味も含まれています。

カスタマーサービス

(c)AdobeStock

それでははじめに、詳しい意味や算数・数学において対応というフレーズが指す内容を改めて確認しておきましょう。また、使い方・例文や類語・言い換え表現もあわせて解説します。

「同種の2つのものが対(つい)になっていること」など

たい‐おう【対応】
(名)スル
1.同種の二つのものが向かい合い、対(つい)になっていること。「四辺形の互いに―する角」
2.ある物事が、他の範疇(はんちゅう)に属する物事と、対立・相当する関係にあること。「ギリシャ文字のα(アルファ)は、ローマ字のaに―する」
3.互いにつりあいがとれていること。「文章の書き出しと結びを―させる」
4.周囲の状況などに合わせて事をすること。「現実に―した処置」「―策」
5.二つの集合A、Bがあって、Aのどの要素にも、Bの要素が少なくとも一つ定まる規則があること。ふつう、AからBへの対応という。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

対応とは、「同種の2つのものが対(つい)になっていること」「物事がほかの範疇(はんちゅう)の物事と対立・相当する関係にあること」などを指す表現です。

そのほか、「互いにつりあいがとれていること」「周囲の状況などに応じて物事をすること」「集合Aのどの要素にも、集合Bの要素の1つは定まる規則があること」という意味もあります。

どの意味で用いたとしても、対応と表現する場合にはその言葉で表す物事が複数ある状態だといえるでしょう。

算数・数学における対応

算数・数学などの学問においても用いられているのが、対応という表現です。たとえば小学校の学習指導要領では、第1学年は「対応などの操作によって、ものの個数を比べること」などによって数の概念の理解ができるようにと求めています。

また第4学年では、ともなって変わる2つの数量の関係を表したり調べたりするために、対応させる数量を考えるなどの手法を用います。

対応の使い方・例文

それでは、対応の使い方を例文で簡単に確認しておきましょう。

・10月から新しいお札が流通し始めることにあわせて、企業はレジのシステムなどの対応を求められている。

・申し訳ございません。その件につきましては、事実関係を確認してから改めて対応いたします。

・万一の場合にも対応できるように、事前に起こりうる物事を検討しておこう。

 

対応の類語・言い換え表現

対応の類語・言い換え表現の例は、以下のとおりです。

〈相応〉
……つりあいがとれていること。ふさわしいこと。

〈相当〉
……価値や働き、程度などが、その物事とほぼ等しいこと。それに対応すること。

〈適切〉
……状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。

〈適合〉
……ある条件や事情にぴったり当てはまること。

また、相手になんらかの対応をしてもらったことに対して、「ご配慮いただきありがとうございます」とも伝えられます。類語・言い換え表現であっても意味が異なる部分があるため、適切な言い換えができるようにニュアンスの違いを理解しておきましょう。

「迅速な対応」という表現も解説

対応という言葉は、「迅速な対応」と表現することで物事の処理のスピード感を表す場合もあります。「迅速な対応」というフレーズを目上の人に対して使うときは、尊敬語とあわせて使用しましょう。たとえば、「迅速に対応していただき」「迅速なご対応」などの表現が適切です。

カスタマーサービスのスタッフ

(c)AdobeStock

それでは、迅速な対応と表現する場合の意味・ニュアンス、使い方、言い換えられる表現を解説します。

迅速な対応と表現する場合の意味・ニュアンス

「迅速な対応」の「迅速」とは、「物事の進みぐあいや行動などが非常に速いことや、そのさま」を指す表現です。つまり、対応とあわせて用いると、「素早く周囲の状況にあわせて物事をおこなうこと」を意味します。

たとえば、締め切りよりも早い時期に、依頼した仕事を完成してくれた相手への感謝を伝える際などに用いるフレーズです。また、物事の進みぐあいだけではなく、丁寧に必要な対応を実施することを表すようなニュアンスもあります。

迅速な対応の使い方・例文

迅速な対応の使い方を、簡単な例文で確認しておきましょう。

・担当者に確認次第、迅速に対応いたします。

・本件は関連事業を進めるうえでも重要だ。優先し、迅速に対応して欲しい。

 

目上の人に感謝を伝える場合には、以下のように伝えます。

・迅速に対応していただき感謝いたします。

・迅速なご対応ありがとうございます。

 

なお、目上の人に用いるときは、二重敬語にも注意が必要です。「ご対応」と「していただき」という敬語表現をあわせて「迅速にご対応していただき~」と表現すると、敬語表現が重なった二重敬語になってしまいます。

「ご対応」と「していただき」という敬語表現は、あわせて使わないようにしましょう。

迅速な対応の言い換え表現

迅速な対応の言い換え表現の例は、以下のとおりです。

〈素早い対応〉
……物事をする動作や処理が素早いこと。

〈早急な対応〉
……非常に急いで物事をするさま。

〈早々(そうそう)の対応〉
……急いで物事をするさま。

早急な対応の「早急」は、「さっきゅう」もしくは「そうきゅう」と読みます。

対応と関連する3つの言葉も簡単にチェック

あわせて、対応と関連する言葉を3つご紹介します。「応対」「対処」「応接」は、対応の「周囲の状況などに応じて物事をすること」という意味に似た部分のある表現です。また、使われている漢字自体も似ています。

それでは、「応対」「対処」「応接」という言葉の意味や対応との違い、使い方などを確認していきましょう。

サービスカウンター

(c)AdobeStock

>対応と関連する3つの言葉も簡単にチェック
  1. 応対
  2. 対処
  3. 応接

応対

「応対」は、対応と同じ漢字を違う順番で並べた二字熟語です。使用するシーンも似ているものの、その言葉が表す意味や表現できる対象などが異なることに注意しましょう。

言葉の意味と違い

おう‐たい【応対】
(名)スル
相手になって、受け答えすること。「どんな客にも巧みに―する」「電話の―がうまい」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

応対とは、「相手になって受け答えをすること」を指す表現です。つまり、応対と表現できるのは、人間に対して物事をした場合のみです。「電話応対」というフレーズでも、電話という機器自体ではなく、電話先の人間に対して物事をしたという意味で使います。

一方で、対応と伝える場合に表現できる内容は、人間に対して実施した物事だけではありません。対応は、周りの状況などに合わせて実施した物事にも適用可能です。

応対の使い方・例文

応対の使い方を例文で確認しておきましょう。

・来客に気付いた方は素早く応対するようにお願いします。

・電話応対のマニュアルを作成しました。

 

なお、応対には処置や対策、クレーム処理などの具体的な行動をとることまでは含まれていません。応対は、受付として一時的にやり取りをするような場合に用いる表現です。もしもクレーム処理をするような場合には、対応と表現します。

応対の類語・言い換え表現

応対の言い換え表現の例は、以下のとおりです。

〈応接〉
……訪れた人を招き入れて、その相手をすること。

〈接待〉
……客をもてなすこと。人の集まるところなどで、一般の人に湯茶などを振る舞うこと。

〈接客〉
……客をもてなすこと。

〈受け答え〉
……人の言うこと、尋ねることに応じて答えること。応答。

対処

対処は、何かに合わせて行動をすることという点で対応と似ています。それでは、対処の意味や対応との違い、使い方などを確認していきましょう。

言葉の意味と違い

たい‐しょ【対処】
(名)スル
ある事柄・状況に合わせて適当な処置をとること。「緊急事態に―する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

対処とは、「ある事柄・状況に合わせて適当な処置をとること」を指す表現です。ある事態・変化を収拾させるために行動するような場合、よく用いられます。

対応との違いは、「物事に合わせてどのような行動をするのか」と、「事態・変化の収拾の際に使うことが多いかどうか」というポイントです。

対処は、対応とは違って行動をするだけではなく「適当な処置をとる」という意味が含まれています。また、対応は事態・変化の収拾に関係のない行動の変化にも用いる表現だという点も異なります。

対処の使い方・例文

対処の使い方も例文でご紹介します。

・ミスしてしまったときは、その後の対処の仕方が大切だ。

・部品を調達できるほかの工場を探し出し、納期に間に合うように対処しよう。

・現在、自然災害が発生する可能性が通常時よりも高いと予測されるため、避難所を開設するなどの対処をおこないます。

 

応接

応接も、対応と似た部分がある言葉です。言葉の意味と対応との違い、例文などを解説します。

言葉の意味と違い

おう‐せつ【応接】
(名)スル
訪れた人を招き入れて、その相手をすること。「次々と訪れる客に―する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

応接とは、「訪れた人を招き入れて、その相手をすること」を指す表現です。

対応との違いは、「相手をする人に対する応じ方」や「直接会っていない場合にも使用可能かどうか」が挙げられます。

応接は、対応と表現する場合よりも丁寧に相手をするようなニュアンスがあるフレーズです。また、対応はメールや電話などの際にも用いられるのに対し、応接は基本的に直接会った相手に対して使います。

応接の使い方・例文

応接の使い方も例文でご紹介します。

・来客があったため、応接室にご案内してください。

・本日はプロジェクトにおいて重要となる方が訪れる予定だ。来客の際は、いつも以上に慎重に応接しなければならない。

 

対応や関連する言葉を理解しよう

対応とは、「同種の2つのものが対(つい)になっていること」「互いにつりあいがとれていること」「周囲の状況などに応じて物事をすること」など、複数の意味が込められている表現です。

カスタマーセンターの女性

(c)AdobeStock

対応の類語・言い換え表現の例は、「相応」「相当」「適切」「適合」などが挙げられます。ただし、類語・言い換え表現であっても、意味が異なる部分があるものです。そのため、適切な言い換えができるように、表現ごとのニュアンスの違いを理解しておきましょう。

対応と関連する言葉には、「応対」「対処」「応接」もあります。これらの言葉は、対応の「周囲の状況などに応じて物事をすること」という意味に似た部分がある表現です。

対応や類語・言い換え表現、関連する意味を持つ表現などの理解を深めて、多くのフレーズを自信を持って使い分けられるようになりましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)Adobe Stock

あわせて読みたい

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!