掃除に使う際の適切な量と方法
使用する漂白剤の量は、製品ごとに記載された「槽洗浄時の目安量」に従うのが基本です。多く入れればよく落ちると思われがちですが、過剰な使用は厳禁。投入後はしばらく時間を置き、しっかりと洗浄と排水を行うことで、残留を防ぎやすくなります。
塩素系を使うときに避けたい、NG例
塩素系漂白剤を使う場合は、使用時の環境にも注意が必要です。狭い空間で換気せずに使うと、刺激臭や体調不良を招くことがあります。また、酸性タイプの洗剤と混ざると有害なガスが発生する恐れがあるため、他の洗剤と同時に使用することは避けましょう。洗濯槽の掃除を安全に行うには、使う製品の説明をよく読み、落ち着いて手順を確認することが安心につながります。
間違いやすい! 漂白剤の誤投入で起きるトラブル
柔軟剤や洗剤と間違えて入れてしまうケースが多く見られます。起きやすいミスとその対処法を紹介します。
柔軟剤の投入口に入れてしまったら?
漂白剤を誤って柔軟剤の投入口に入れてしまうと、すすぎのタイミングで投入され、衣類に強い臭いや変色を引き起こす可能性があります。このようなときは、すぐに運転を止めてください。その後、槽内の水を排水し、洗濯機内を一度きれいにすすぐことで影響を最小限に抑えることができます。

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漂白剤で洗濯機が壊れるって本当?
漂白剤の使い方を誤ると、洗濯機の一部に影響が出ることがあります。特に塩素系は、ゴム製のパッキンや樹脂パーツに負担をかけやすいでしょう。大量に使ったり、原液のまま長時間放置したりすると、劣化や故障の原因につながることもあります。過度な使用は避け、定められた量を守りましょう。
誤投入時の正しいリカバリー方法
入れる場所を間違えたときは、焦らずに対処することが大切です。まず洗濯機の電源をオフにして、槽内の水をすべて排出してください。そのあと、すすぎのみのコースを2回ほど回すと、残っている成分を取り除きやすくなります。衣類に漂白剤がついてしまった場合は、すぐに水で流すことで色落ちや生地の傷みを抑えられます。
ドラム式・縦型で漂白剤の使い方は変わる?
洗濯機のタイプによって使い方が異なることもあります。機種別に気をつけたいポイントを押さえておきましょう。
ドラム式洗濯機で漂白剤を使うときの注意点
ドラム式洗濯機は、少ない水で効率的に洗う構造が特徴です。このため、濃度の高い漂白剤が衣類に直接触れる時間が長くなる傾向があります。色柄ものを洗うときは、液体の酸素系漂白剤を使うと安心。また、発泡しやすい製品は泡が排水経路に残りやすくなるため、表示に従って適量を守ることが大切です。
縦型洗濯機での効果的な使い方
縦型洗濯機は、水を多く使い、衣類がしっかり水流に揉まれるため、漂白剤が均一に行き渡りやすいのが特徴。粉末の漂白剤も溶けやすく、部分的なムラが起こりにくい構造です。ただし、粉末が残らないよう、あらかじめ溶かしてから使うと安心。洗剤と併用する場合も、必ず製品ごとの使用条件を確認してください。
最後に
漂白剤は、正しく使えば衣類も洗濯機も清潔に保つ心強い味方です。用途やタイミングを理解することで、家事の効率も大きく変わります。迷ったときは、今回の内容を参考に、自分の生活に合った使い方を見つけてみてください。
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