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LIFESTYLE 家事

2025.04.17

漂白剤の正しい使い方ガイド|洗濯や台所など安全な日常活用法を紹介【専門家監修】

漂白剤は便利なものですが、使用方法を守らないとトラブルになることもあります。この記事では、漂白剤の基本情報や使用法、失敗を防ぐコツ、キッチンでの使い方を紹介します。

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漂白剤は、洗濯や掃除に欠かせないアイテムですが、使い方を間違えると失敗やトラブルを招くこともあります。そこで、「黄ばみやシミをしっかり落としたい」、「白さを保ちたい」と考える人に向けて、漂白剤の種類や用途別の使い方、さらに失敗を防ぐためのポイントを創業80余年の歴史を持つ京都発祥の染み抜き・お直し専門店である「きものトータルクリニック吉本」さんにお聞きしました。早速、紹介していきましょう。

漂白剤を使う前に知っておきたい基本情報

まずは、漂白剤の種類ごとの特性や安全な使い方について、わかりやすく解説していきましょう。

洗剤 漂白剤 イメージ

(c) Adobe Stock

漂白剤の種類と特徴|塩素系と酸素系の違いとは?

漂白剤は、大きく分けて塩素系と酸素系の2種類があります。それぞれ効果や使い道が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。

塩素系漂白剤

主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、強力な漂白力が特徴です。主に白い衣類やタオルの黄ばみ落としに適しています。また、カビや雑菌の除去能力が高いため、キッチンのシンクや風呂場の掃除にも効果的です。ただし、染料も分解する為色柄物には使用できず、強い臭いがあるため換気が欠かせません。

酸素系漂白剤

主成分は過炭酸ナトリウムで、塩素系よりも穏やかな漂白効果を持ちます。色柄物やデリケートな素材でも安心して使える点が魅力です。さらに、環境に優しく分解されやすいため、エコ志向の方にもおすすめです。酸素系漂白剤は粉末タイプと液体タイプがあり、用途に応じて選べます。

漂白剤の取り扱い時に注意すべき安全ポイント

漂白剤は便利なアイテムですが、誤った使い方をすると、素材を傷めたり健康に害を及ぼすことがあります。以下の安全ポイントを必ず守りましょう。

 1. 換気を徹底する

漂白剤は揮発性の成分を含む物もあるため、使用中は必ず窓を開けたり換気扇を回して十分な換気を行ってください。特に密閉空間での使用は避けましょう。

2. ゴム手袋やエプロンを着用する

直接肌に触れると、漂白剤による刺激や炎症が起こることがあります。ゴム手袋を装着し、服を保護するためにエプロンを着用するのがベストです。

3. 混ぜてはいけない洗剤を確認する

塩素系漂白剤と酸性洗剤(トイレ用洗剤など)を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生します。これが原因で体調を崩す事例もあるため、ラベルに記載された注意書きをよく確認してください。

 4. 製品のラベルを必ず読む

各製品には適切な使用量や使用可能な素材が記載されています。「少し多めに使えば効果が上がる」と考えるのは大きな間違いで、衣類の色落ちや素材の劣化につながる場合があります。必ず指定された量を守りましょう。

洗濯での漂白剤活用法|黄ばみやシミを落とすコツ

黄ばみやシミは、白い服やお気に入りの衣類を着る際の大敵です。ここでは、漂白剤を使った具体的な方法や、失敗を防ぐための注意点を分かりやすく解説します。

黄ばみ

(c) Adobe Stock

白い服をさらに白く! 漂白剤を活用する基本テクニック

白い服の輝きを取り戻すには、適切な漂白剤の選び方と使い方がポイント。おすすめは、酸素系漂白剤を使用する方法です。

1. 準備

洗面器やバケツに40℃程度のぬるま湯を用意し、酸素系漂白剤を適量溶かします。この温度は漂白剤の効果を引き出すために最適です。

2. 浸け置き

衣類を溶液に浸し、15~30分放置します。頑固な黄ばみの場合は最大1時間まで延長できますが、それ以上放置すると素材を傷める可能性があるため注意してください。

3. 仕上げ

浸け置き後、通常の洗濯と同じように洗濯機で洗います。最後に十分にすすぐことで、漂白剤が衣類に残らないようにしましょう。この方法は、シャツやブラウスなど白い服全般に効果的です。また、定期的に行うことで黄ばみの予防にもなります。

頑固な黄ばみやシミを漂白剤で撃退する方法

頑固な黄ばみやシミには、塩素系漂白剤を使ったスポットクリーニングが適しています。手順は以下の通りです。

1. 直接塗布

シミや黄ばみの部分に塩素系漂白剤を綿棒や歯ブラシを使って少量塗布します。このとき、漂白剤が他の部分に広がらないよう注意しましょう。

2. 短時間放置

漂白剤を塗布した部分を5分程度放置します。長時間放置すると、生地の色が抜けたり傷む可能性があるため注意してください。

3. すすぎと洗濯

放置後はすぐに水で十分すすぎ、残った漂白剤を落とします。その後、通常の洗濯を行いましょう。

この方法は、頑固な汗じみや襟元の黄ばみに特に効果的です。ただし、色柄物やデリケートな素材には適しませんので、使用前にラベルを確認してください。また、塩素系漂白剤は強い効果を持っていますので生地が痛む可能性もありますから事前に目立たない部分でテストした方がいいでしょう。

洗濯機で漂白剤を使用する際の具体的な手順と注意点

漂白剤を洗濯機で使用する場合、適切な使い方を守ることでより安全かつ効果的に洗濯ができます。

1. 投入方法

酸素系漂白剤の場合、洗濯槽の水が溜まってから漂白剤を投入するのが理想的。粉末の場合は、溶け残りを防ぐためにぬるま湯に溶かしてから入れると効果が均一になります。

2. 適切な量を守る

洗濯機の容量や衣類の量に応じて漂白剤の量を調整しましょう。量が多すぎると衣類を傷めるだけでなく、洗濯槽に残留物が溜まる原因になります。

3. 洗濯槽の掃除にも活用

洗濯槽の黒カビや臭いが気になる場合、塩素系漂白剤を使った槽洗浄がおすすめです。専用コースがある場合はそれを使用し、漂白剤の量は説明書に従ってください。洗濯機での使用時は、塩素系漂白剤と他の洗剤を混ぜないようにし、安全な環境で行うことが大切です。

また、漂白成分が洗濯槽に残っていると衣類の色落ちや傷みの原因になるため、使用後はしっかりすすぎや空回しを行い、通常の洗濯に戻す前に洗濯槽をきれいにしておきましょう。また、塩素系漂白剤を頻繁に使用すると洗濯機のパーツやゴムパッキンの劣化につながる恐れがあるため、月に1回程度の使用が適切です。

キッチンでの漂白剤の使い方|清潔を保つための基本

キッチンは食材を扱う重要な場所であり、衛生を保つことが家族の健康に直結します。漂白剤を適切に使うことで、見えない雑菌や頑固な汚れもすっきり落とすことができます。ここでは、具体的な方法と安全に使うための注意点を解説します。

食器や調理器具に漂白剤を使用する手順と注意点

漂白剤を使えば、食器や調理器具を効果的に除菌・漂白できますが、正しい手順が欠かせません。以下の方法を試してみてください。

漂白 キッチン

(c) Adobe Stock

1. 準備

酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かし、漂白液を作ります。目安として、水2リットルに対して漂白剤大さじ1杯が適量です。この濃度で除菌効果を発揮しつつ、安全に使用できます。

2. 浸け置き

汚れや黄ばみが気になる食器や調理器具を漂白液に完全に浸します。浸け置き時間は10~20分程度が目安です。ステンレス製品やデリケートな素材の調理器具は、素材に影響が出る可能性があるため、事前に目立たない部分でテストすることをおすすめします。

3. しっかりすすぐ

浸け置き後は、流水でしっかりすすいで漂白剤を完全に除去してください。すすぎが不十分だと、漂白剤の成分が残り、食品の味や安全性に影響する可能性があります。

 4. 使用頻度

除菌目的での漂白剤使用は、週1~2回程度が適切です。頻繁に使用しすぎると、食器や調理器具の劣化を早めることがあります。

酸素系漂白剤を使った安全なキッチン掃除

漂白剤はキッチン全体の清潔を保つためにも有効です。特に酸素系漂白剤を使った掃除は、食品が触れる場所でも安心して利用できます。

1. シンクの掃除

シンク内に酸素系漂白剤を溶かした溶液を直接スプレーし、スポンジで軽く擦ります。その後、ぬるま湯で流し落とせば、頑固な汚れや雑菌を除去できます。

2. 排水口の掃除

排水口に溶液を注ぎ、10分程度放置してからブラシで汚れをかき出します。仕上げに熱湯を流すと、臭いや汚れが一層取り除かれます。

3. まな板の漂白

まな板は特に衛生が求められるアイテムです。酸素系漂白剤を溶かした溶液に浸けるか、スプレーで全体を覆い、10分程度置いてから水でしっかりすすぎます。木製のまな板は色落ちや傷みやすいため、取り扱いに注意してください。

最後に

漂白剤を上手に活用することで、家事の効率が飛躍的に向上します。ただし、適切な方法を守らなければ、素材を傷めたりトラブルを招くことも…。本記事を参考に、用途に応じた正しい使い方を実践し、毎日の暮らしを快適にしてください。

TOP画像/(c) Adobe Stock

プロフィール写真 ソファとテーブルが置かれた部屋の様子

監修

きものトータルクリニック吉本

吉本は、創業80余年の歴史を持つ、京都発祥の染み抜き・お直し専門店です。京都・日本橋・南青山・金沢・高松・鹿児島に店舗を構えています。着物をはじめ、高級衣類や鞄などのクリーニング・染み抜きや修復を行なっております。他店で難しいと言われた品も、最高峰の修復技術でお直しします。 →HPはこちら

執筆/京都メディアライン

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