醤油は家庭料理に欠かせない調味料

醤油の代わりになるものを探しているなら、まず醤油が料理でどのような役割を果たしているのかを知っておいたほうがよいでしょう。役割がわかると、代わりに使える調味料についても納得しやすくなるはずです。
だしのうま味や甘みを引き立てる
醤油は、大豆をはじめとした穀物に塩やこうじを加えて発酵させた調味料です。一般的に「たまり醤油」「再仕込み醤油」「濃口醤油」「淡口醤油」「白醤油」の5種類に分類されています。ちなみに、この中でうま味が最も強いのはたまり醤油です。
もちろんほかの醤油にもうまみ成分は含まれていますが、これらがほかのだしのうま味と合わさることで相乗効果が生まれ、料理の味が一層引き立つでしょう。
また、甘みと逆の塩味を醤油によって加えることで、甘み味を引き立たせるという使い方もあります。そのほか、魚の臭み消しも醤油が持つ重要な役割です。
和食以外にも幅広く使える
和食には、煮物や刺身など醤油を使うものが多くあります。ただ、日本の家庭料理では必ずしも和食にだけ使われるわけではありません。
中華風の炒め物やチキンソテーなど、和風以外の料理にもよく活用されています。醤油は日本の食文化にとって、欠かせない調味料といってもよいでしょう。
醤油の代わりになる調味料【用途別】

醤油には独特の香りや味があるため、代わりになる調味料を使っても醤油と同じ味にはできません。ただ、用途によって使い分けることで、醤油の代わりとしてそれぞれの調味料の長所を生かせます。3パターンに分けて、醤油の代わりとしておすすめの調味料を見てみましょう。
煮物には「麺つゆ」「白だし」
甘みやうま味が必要な煮物には、どちらも最初から入っている麺つゆがおすすめです。麺つゆは醤油に砂糖やだしになる食材を加えて作られたものであり、醤油と砂糖・だしを使ったときと味がほぼ変わりません。
濃縮麺つゆを使うときは、少量ずつ加えながら味を調整しましょう。醤油に比べて塩気が強くなりすぎることがあるためです。
もし煮物でも甘みを入れたくない場合、白だしを使ってもOKです。適度な塩味を加えられる上、だしを足す手間も省けます。
ただ、醤油の風味が欲しいときには不向きです。白だしの原材料には醤油が含まれているものの、だしがメインのためその風味はあまり感じられません。醤油のような色も付かないので、黒っぽく仕上げたいときにも向かないでしょう。
刺身にかける場合は「ポン酢」「麺つゆ」
刺身にかける醤油は、海産物の種類によってポン酢か麺つゆを使い分けるのがおすすめです。臭みを感じやすいカツオ・マグロの赤身、さっぱりとした味わいのヒラメにはポン酢が合うでしょう。トロやサーモン、ブリなど脂の多い魚には麺つゆが向いています。
とはいえ好みは人によるため、合うと思ったほうを使うのがベストです。組み合わせをいくつか試して、「これだ」と思う調味料を使うことをおすすめします。
なお、ポン酢は減塩したい人が醤油の代わりとして使うのにも適しています。味より減塩効果を重視する場合、刺身にかけるのはポン酢と決めてしまうのも一手です。
炒め物なら「オイスターソース」
炒め物に使う醤油の代用品としては、オイスターソースが候補に挙がります。オイスターソースは、カキのエキスや醤油・砂糖・食塩・魚醤などが含まれている調味料です。カキ独特の風味はありますが、甘みが強くないため、甘くしたくない炒め物系の料理に向いています。
野菜炒めや焼きそば・チャーハンなどに使うと、醤油にはないカキのコクを味わえるでしょう。しかし、とろみが強いので、刺身や豆腐などにかける用途には向かない傾向にあります。
醤油がなくても作れる煮物のレシピ

煮物を作りたいのに醤油を切らしているという場合、代用調味料を使ったレシピを探すのにも苦労するのではないでしょうか。そこで、煮物の用途に向く「麺つゆ」「白だし」それぞれを使った煮物のレシピを紹介します。
麺つゆで作る簡単肉じゃが
醤油の代わりに麺つゆで肉じゃがを作れば、砂糖やだしを加える手間が省けて時短になります。繊細な味の調整は難しいかもしれませんが、手軽さを重視するなら麺つゆで十分です。今回は電子レンジで作る簡単な方法を紹介します。
<材料(2人分)>
・ジャガイモ:2個
・タマネギ:約1/2個
・ニンジン:約1/2本
・牛肉:約50g
・麺つゆ:大さじ3〜4 ★
・みりん:大さじ3 ★
・水:大さじ1〜1.5 ★
<作り方>
1.皮をむいたジャガイモとニンジンは乱切りに、タマネギはくし切りにカット
2.牛肉は食べやすい大きさに切る
3.★の調味料を混ぜておく
4.ジャガイモ・ニンジン・タマネギ・牛肉を順に耐熱容器に入れる
5.3で混ぜた液体を耐熱容器の中身に満遍なくかける
6.ラップをかけて電子レンジで4〜5分温める
7.一度レンジから耐熱容器を取り出し、全体に味が行き渡るように混ぜてもう一度温める(3〜5分、ジャガイモの様子を見ながら加熱)
このレシピならば、鍋で煮るより簡単に肉じゃがが完成します。
白だしで作るこんにゃくのさっぱり煮
白だしはこんにゃく煮のような、甘みを抑えたい煮物によく合います。だしの味がこんにゃくに染み込み、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめるでしょう。
<材料(2人分)>
・玉こんにゃく:1袋
・白だし:40〜50mL
・水:50mL
・かつお節:適量
・青ネギ:適量
<作り方>
1.玉こんにゃくの水を切って鍋に入れる
2.水分が飛んでプスプスという音がするまで、中火でこんにゃくを炒める
3.白だしと水を鍋に入れて煮立たせる
4.弱火にして10分を目安に煮る
5.こんにゃくに白だしの味が十分染みたら火を止める
6.粗熱を取って冷蔵庫で冷やす
7.冷えたら器に盛り、かつお節と青ねぎを散らす
シンプルなこんにゃく煮でも、トッピングを添えるだけで味にも見た目にもアクセントが加わります。ピリ辛が好みなら、煮るときに輪切りトウガラシを入れるのもおすすめです。
まとめ

醤油は日本家庭の料理にとって、なくてはならない存在です。和食はもちろん、中華風・洋風の料理にも使われています。醤油を切らしてしまった、減塩で醤油を避けなければならないという場合は、紹介した調味料を代わりに使ってみましょう。
醤油とは風味が違いますが、用途に合わせてそれぞれの調味料が持つ魅力が生きるはずです。食材との相性を考慮すれば、醤油以外の調味料を活用した料理が楽しめます。
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Domani編集部
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