LINEのトーク履歴を復元するために今すぐできる対策とは？

LINEのトーク履歴の基礎知識

LINEのトーク履歴の復元について理解するには、まず履歴がどのように保存されるのかを知っておく必要があります。トーク履歴に関する基本的な仕組みを、簡単に見ていきましょう。

LINEのトーク履歴はスマホ本体に保存される

LINEのトーク履歴は、クラウド保存の設定をしていない場合、スマホ本体のストレージに保存される仕様です。そのため機種変更や端末の故障時には、事前にバックアップしていないと復元できない場合があります。

また、LINE公式は画像・動画を含むトーク履歴の保存期間を明確にしていません。テキストは無制限に保存されるようですが、画像・動画は一定期間を過ぎると見られなくなる可能性があることを覚えておきましょう。

トーク履歴のバックアップには設定が必要

LINEのトーク履歴は、iPhoneならiCloud・AndroidならGoogleドライブに手動または自動でバックアップ可能です。バックアップの有無によって、履歴を復元できるかどうかが大きく変わります。バックアップの設定は、LINEのホーム画面右上にある設定アイコン→「トークのバックアップ」で可能です。

なお、有料のLYPプレミアム会員になると使える「プレミアムバックアップ」を活用すると、写真や動画を含めたトーク履歴が100GBまでリアルタイムで自動バックアップできます。

消えたLINEのトーク履歴を復元する方法

機種変更時、アプリデータは引き継げたのにトーク履歴が消えてしまうことがあります。大切なやりとりを復元するには、どのような方法があるのでしょうか。

バックアップから復元する

機種変更前にiCloudまたはGoogleドライブにバックアップしていた場合、アカウント再設定時にLINEのトーク履歴を復元できます。iPhone・Androidそれぞれの手順を見ていきましょう。

＜iPhoneの場合＞
1.iPhoneの設定アプリを開き、上部のアイコン部分をタップ
2.「iCloud」「iCloud バックアップ」と進み、「このiPhoneをバックアップする」をオンにする
3.「今すぐバックアップを作成」をタップ（バックアップには時間がかかる場合あり）
4.一つ前の画面に戻って「iCloudに保存済み」をタップし、LINEがオンになっていることを確認
5.新しいiPhoneでLINEの引き継ぎを済ませ、「トーク履歴復元」をタップ

※既に引き継ぎが終わっている場合は、LINEアプリのアンインストール後に再インストールしてから再度5のステップを実行してください。引き継ぎ後にiPhoneの設定から復元することはできません。

＜Androidの場合＞
1.LINEのアカウントを登録したメイン端末でLINEアプリを開く
2.ホーム画面から設定（歯車マーク）をタップ
3.「トークのバックアップ」をタップ
4.「復元する」をタップ

Androidの場合は、引き継ぎ後でも設定からトーク履歴を復元できます。

バックアップがない場合の選択肢

機種変更前のスマホでバックアップを取っておらず、そのスマホがもう手元にない場合、トーク履歴の復元はほぼ不可能です。

LINEのトーク履歴は、バックアップがなければ基本的に復元できないと思っておきましょう。トーク相手に内容を送ってもらう方法もありますが、手間をかけさせる上にすべてのトークルームの履歴を復元するのは困難です。

LINEのトーク履歴が消えるのを防止する対策方法

スマホを機種変更してLINEを引き継いだ後にトーク履歴が消えてしまっていると、復元できたとしても面倒です。消えないようにするには何に気を付ければよいのでしょうか。公式情報をベースに解説します。

自動バックアップをオンにしておく

LINEのトーク履歴が機種変更時に消えてしまう原因は、バックアップを取っていないことです。手動でバックアップしていた場合でも、LINEの引き継ぎ時に直近の一定期間分トーク履歴がバックアップされておらず、消えてしまう可能性があります。

自動的にバックアップされるようにしておけば、何かと作業の多い機種変更の際にわざわざ対応しなくて済むうえ、バックアップを忘れる心配もありません。ただ、iCloudやGoogleドライブの容量、最新のバックアップ日時には注意しておきましょう。

自動バックアップの手順を、iPhone・Android別に解説します。

自動バックアップの手順（iPhoneの場合）

1.設定アプリを開きます。

2.開いたら、「一般」をタップ。

3.「アプリのバックグラウンド更新」を開く

4.LINEがオンになっているか確認する（オフの場合は、以下の画像のようにオンに切り替えてください）

5.LINEアプリを開き、ホーム画面の設定（歯車マーク）をタップ

6.「トークのバックアップ」をタップ

7.「バックアップ頻度」をタップ

8.ここでバックアップを取る頻度を選択すれば完了です。※今回は、毎日に設定しています。

ただし、iPhoneが電源とWi-Fiに接続されており、画面がロックされた状態でないと自動バックアップされないことに注意しましょう。

自動バックアップの手順（Androidの場合）

1.LINEアプリを開いて設定（歯車マーク）をタップ

2.「トークのバックアップ」をタップ

3.「バックアップ頻度」をタップし、希望の頻度を選択

4.「自動バックアップ」をオンにすれば完了

iPhoneと同じく、スマホの電池残量が十分にある状態でWi-Fiに接続されており、画面が消灯してから数時間が経過していないと自動バックアップされません。ただこちらは、自動バックアップの設定画面にある「モバイルデータ通信を利用」をONにすれば、データ通信での自動バックアップも可能になります。

バックアップ用のPINコードを登録しておく

LINEには、応急処置的な機能として「バックアップ用のPINコード」という機能が用意されています。万が一クラウドの容量不足などでバックアップが取れていなかった場合も、PINコードを登録しておけば直近14日間のトーク履歴は復元できる仕様です。

iOSからAndroidへの引き継ぎなど、保存先のクラウドが変わる場合の一時的な対処にも役立ちます。iPhone・Androidそれぞれの設定手順をチェックしておきましょう。

＜iPhoneの場合＞
1.LINEのホーム画面から設定（歯車マーク）をタップ
2.「トークのバックアップ」をタップ
3.「今すぐバックアップ」をタップ（設定状況によっては「PINコードを作成して今すぐバックアップ」と表示される場合あり）
4.6桁の数字を入力（確認のための再入力も）
5.右下の矢印をタップ
6.バックアップが終わったらPINコードの設定は完了
※「アカウントの引き継ぎを行いますか？」という表示が出るので、不要な場合は「閉じる」をタップ

＜Androidの場合＞
1.LINEのホーム画面から設定（歯車マーク）をタップ
2.「トークのバックアップ」をタップ
3.「今すぐバックアップ」をタップ
4.右下の矢印をタップ
5.「アカウントを選択」をタップ
6.バックアップ先にしたいGoogleアカウントを選び、「OK」をタップ
7.「バックアップを開始」をタップ
8.バックアップが終わったらPINコードの設定は完了

スマホの機種変更後、LINEの引き継ぎが終わったのにトーク履歴が消えていると、焦ってしまうかもしれません。あらかじめバックアップさえ取っておけば、トーク履歴は復元できます。紹介した手順を参考に、大切なやりとりを復元できるよう備えておきましょう。

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