「連絡帳」どう使ったいいのか、教えてください!
連絡帳は、担任の先生と保護者が情報を共有する大切なコミュニケーションツールのひとつ。早退の届け出や細かい連絡事項も連絡帳に書き、子どもに持たせます。
もっとも多いものとしては、欠席、早退の連絡です。欠席や遅刻する場合は、連絡帳に書き、保護者が届けるか、近所の友だちにお願いして持って行ってもらいます。
電話連絡でも構いませんが、先生は、朝は子どもたちの登校の見守りに出たり、子どもたちを迎え入れたりしています。そのため、先生はいろいろと忙しいもの。できるだけ連絡帳で伝えるのがよいでしょう。
連絡帳の書き方にマニュアルはあるの?
連絡帳には決まった書き方というものはありません。ただ、先生は忙しいので、できるだけ簡潔に、そしてわかりやすくまとめるのが基本です。
子どもが学校を休む際の書き方の例です。
(1)ていねいなあいさつ文
「子どもがいつもお世話になっております。」
(2) 用件を先に書く
「本日は体調不良のため、学校を休みます。」
(3)(2)の理由
「昨晩、熱が38度まで上がり、今朝は37度台に下がりましたが、元気がありません。小児科を受診し様子を見たいと思います」
(4)先生へのお願い
「本日何か特別な用事がありましたら、お知らせいただければ幸いです。よろしくお願い致します」
用件を先に書くのは、何について書かれているかが一目でわかるようにするためです。1年生の担任の先生は他の学年に比べ特に、ひとりひとりに対応することが多いため、先生に配慮する気持ちで書きましょう。
連絡帳には、ほかにも質問や相談したいことなどを書くこともあります。
簡単な質問や相談などは連絡帳に書いておくと、後日先生から返事がもらえます。ただ、子どもが連絡帳を読んで不安になるような事案は、放課後の時間(16時以降がいいでしょう)に電話で相談しましょう。
学校からの大切なお知らせも多いので、連絡帳は毎日必ず目を通すようにしましょう。子どもには帰ったらすぐに連絡帳を出しておくように習慣づけておくといいですね。
連絡帳に先生の返事を期待しない
小学校の連絡帳は、あくまでも連絡事項を伝えるためのもの。保育園時代に保育士さんが日中の子どもの様子をこと細かに書いてくれるようなものではありません。ですから、ママが子どもの様子などをたくさん書いたとしても、一言、あるいはハンコのみの場合がほとんどです。「ちゃんと見てくれているのかしら」と心配になりますが、実は先生はしっかりと目を通しているんです。
先生にとっての連絡帳とはどんなものなのでしょう。東京都内の小学校に30年以上勤めるベテラン教師の大野久仁子先生にお話を伺いました。
『小学1年生に上がるお子さんをもつ親御さんなら、小学校の生活に心配や不安がたくさんあることでしょう。連絡帳には、そんな心配事や相談ごとが書かれていたりします。1年生の担任は、休み時間も給食時間もずっと子どもたちと過ごしているので、クラス全員の連絡帳に目を通すのが精いっぱい。だから、サインだけになってしまうことがあります。しかし、教師はもちろん、そんな親御さんの心を汲んでお答えしています。心配や不安などそれだけにとどまらずぜひ書いてください。家庭でのお子さんの様子やよかったこと、うれしかったことなどを書いてもよいのです。先生だって、読んでうれしくなる連絡帳は大歓迎です。また、子どもの様子が書かれていると、学校での対応の参考にもなるので、とても助かり、ありがたいです。』
登校から下校まで1年生の先生は子どもたちとずっと一緒。連絡帳は大忙しの先生にとって、保護者から子どもの情報を得られる大切なツールになっているんですね。
構成/天辰陽子(小学一年生編集部 ライター)
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