「PTA」って聞くだけで、拒否反応を示していませんか?
PTAと聞くと、どんなイメージを持ちますか?「大変そう!」「面倒な仕事を押し付けられた感じ?」「平日の集まりに仕事を休んで出なくてはいけない?」などなど、マイナスなイメージを抱くプレママも多いのでは?
とはいえ、子どもの入学と同時に、保護者はPTAの一員となります。PTAってどんな活動をするのでしょう。働くママでもできるの? PTA経験者のママに聞いてみました!
親ができるボランティア活動
PTAは正式名称の「Parent(親)-Teacher(教師)-Association(団体)」を略した呼び方です。名前の通り、保護者と教職員が協力し合い、学校に通う子どもたちの健全な成長を見守るための活動を行うのが目的です。
2年前に娘さんが通う小学校のPTA会長をつとめた鈴木明日香さん(仮名)に、PTAの活動や活動を通して感じたことなどをうかがいました。
Q.どんな活動をするのでしょう?
▲小学一年生 2015年5月号 別冊『ハグクム』8ページより
鈴木さん(以下、鈴木):学校によっては異なるケースもあるとは思いますが、保護者と教職員、すべての会員が対象になる最高議決機関が「PTA総会」です。その下に運営委員会があり、PTA活動の中心となります(組織図参照)。学校内での子どもたちの安全や学校生活に関する取り決めや、イベントの運営など活動はさまざまです。定期的に開かれる運営委員会では、各委員会が活動の報告をしたり、取り決めなどを行います。そして、取り決めた事案は、最終的にPTA総会で承認するシステムです。PTA役員というとかたくてまじめなイメージを抱かれがち。けれど、PTA役員は同じ学校に子どもを通わせているお母さんをはじめとした普通の保護者たちなんです。学年の垣根を越えたチームとして、1年間楽しく活動することができましたね。
Q.役員はどうやって決めるのですか?
鈴木:役員は、会長や副会長、書記、会計などの本部役員のほかに、学級代表委員や各専門委員などがいます。本部役員は、前年度までに候補者を決めて、年度初めのPTA総会で承認されてはじめて就任します。候補者を決める方法は、学校によって異なるようですね。PTAの中で選考委員会を設置して候補者を探すところや、ポイント制度を設けて、引き受けるとポイントがもらえるシステムを導入しているところもあります。うちの学校でもポイント制度を導入していて、毎年候補者を募ります。6年の間に必ず1~2回は引き受けることになるため、子育てや仕事などの都合を見計らって立候補する方もいます。
Q.フルタイムで働くママでもできますか?
鈴木:私が会長だったときの役員さんのなかには、フルタイムで働いているママが何人かいましたね。役員だと、週に1~2回は学校に足を運ぶことになります。そこで、役員だけの打ち合わせを土曜日に行うようにして、できるだけそれぞれの仕事に支障をきたさない工夫をしました。運営委員会やPTA総会などは年度初めにスケジュールがわかるので、前もって半休を取ったりしていたようです。どうしても仕事が休めないときは、誰かがフォローして助け合いました。昔は専業主婦が多かったけれど、今はクラスの半分以上のママが働いています。どの学校でも、ワーママが参加しやすいような組織づくりを行っていると思いますよ!
Q.1年間の活動を通してどうでしたか?
鈴木:PTAは子どものためにできる最も身近なボランティア。子どもたちのために、という思いを胸にほかのママたちと活動できたことは、本当によかったです。校長先生はじめ、学校の先生たちとも話す機会が多かったので、学校の事情通にもなりましたし(笑)。入学されたみなさんにも、PTAの活動を楽しんでもらえたらうれしいですね。
今回、インタビューをした鈴木さんは、「最初は恐る恐るはじめたけど、終わってみたら、子どものためにもなってよかった」そう。最近は、女性だけでなく男性がPTA役員をする家庭も増えて来ているので『6年間のうちに1回は経験するもの』と頭に入れた上で、夫婦間でどの時期にどちらが担当するかを事前に話し合っておくのもいいかもしれませんね。
構成/天辰陽子(小学一年生編集部 ライター)
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