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2019.03.09

除菌ウェットティッシュって、ノンアルコールが安全?【身近に潜む化学のなんで】

毎日家事をする中で疑問に思うことって、たくさんありますよね。そんな疑問を、洗剤化学のスペシャリスト・かずのすけさんがわかりやく解説する『秒でわかる!最強の家事』(ワニブックス刊)。今回は、本書の中から、ウェットティッシュの除菌に関する豆知識をご紹介。

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お家のテーブルを拭いたり、家族のピクニックに持って行ったりと、なにかと活躍する「除菌ウェットティッシュ」。「ノンアルコールタイプ」という表示をよく見かけますが、実際のところどの表示を信じていいのか悩んでしまいますよね。そこで今回は、ウェットティッシュの「アルコールタイプ」「ノンアルコールタイプ」の違いについて、洗剤化学のスペシャリストとして有名な、かずのすけさんにお話をうかがいます。

実は最も安全性が高いのはアルコールタイプだった!

「ウェットティッシュは、『アルコールタイプ』と『ノンアルコールタイプ』の2種類に大きく分けられます。この分類を見ると、アルコール成分がなんとなくイメージ的に悪者になっていることがうかがえますが、実はアルコールの成分である『エタノール』は思うほど悪者ではありません。確かに、『エタノール』は化粧品として配合される場合は刺激もあり、私自身も積極的に使いたいとは思いません。しかし、食卓などの除菌目的の場合は話が別。『エタノール』は”揮発性”という性質があるので、気体となってその場から消えてなくなります。ですので成分残留を考えると『エタノール』を使用したウェットティッシュが最も安全性が高いのです」(かずのすけさん)

「一方で、ウェットティッシュによく使われているような殺菌剤や除菌剤は揮発性を持たないため、成分がその場に残り続けます。その成分の毒性が低く、微量だったとしても、何度も同じ場所を拭き続ければ消臭スプレーのように成分が蓄積していかないとも言い切れません。ただし『エタノール』アレルギーがある場合は、ノンアルコールタイプのウェットティッシュを選びましょう」(かずのすけさん)

ノンアルコールタイプの方が毒性が強い場合も!?

「アルコールタイプの『エタノール』が除菌効果を発揮する一方で、ノンアルコールタイプは『ベンザルコニウムクロリド』『セチルピリジニウムクロリド』などの殺菌作用を持つ成分が使用されることが多々あります。しかしこれらの成分はエタノールなどと比較すると毒性や皮膚刺激が強く、配合上限濃度(化粧品に配合する防腐剤としての最大配合量)もかなり低めに設定されています。例えばエタノールには配合上限はありませんが、『塩化ベンザルコニウム』は0.05%、『ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル』だと0.02%と極低濃度しか配合できません。上限濃度が低いのは、その分刺激や毒性のリスクがあるからです。ちなみに、エタノール同様に嫌われ者である防腐剤成分『メチルパラベン』の配合上限は1%。これは防腐剤の中でもっとも高い数字で、それだけ安全性が高いことを意味しています」(かずのすけさん)

アルコールは悪者じゃない! 実は、安全に除菌できる頼もしい存在です!

【ここがポイント!】
✔︎アルコールは揮発するので安全性は意外と高い
✔︎ノンアルコールの殺菌剤・除菌剤成分は要注意

これから除菌ウェットティッシュを選ぶときにぜひ参考にしたい情報ですよね。今回の「除菌ウェットティッシュ」の話以外にも、生活に関する豆知識が満載の『秒でわかる!最強の家事』(かずのすけ著/ワニブックス)が、現在好評発売中!かずのすけさんの分かりやすい解説で、あなたも家事マスターに♡

『秒でわかる!最強の家事』(かずのすけ著/ワニブックス)

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洗剤化学のスペシャリスト

かずのすけ

1990年福井県生まれ。京都教育大学教育学部を経て、2016年に横浜国立大学大学院環境リスクマネジメント専攻を卒業(環境学修士・教育学学士)。専門は有機化学で、大学では界面活性剤とタンパク質の研究、大学院では化粧品リスクと消費者教育に関わる研究を行う。現在は研究活動のかたわらサイト運営や化粧品の企画開発、セミナー講師、執筆業などにも携わる。2013年9月よりブログ「かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき」を運営。過去最高月間500万アクセス。確かな知識を生かした化粧品解析やわかりやすいコラムで、肌・髪に悩む多数の読者の信頼を得ている。著書多数。『オトナ女子のための美肌図鑑』『オトナ女子のための美容化学 しない美容』(ともにワニブック刊)等。http://ameblo.jp/rik01194/

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