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LIFESTYLE インテリア

2019.05.29

認定人間工学専門家が指南! 知らなかった!照明の使い分けでパフォーマンスは変化する【ワーキングマザーの仕事術】

実は、私たちは“照明の色”によって心のモードが左右されることを知っていますか? 人間工学の専門家であるイトーキ商品開発本部の八木佳子さんに、仕事の内容に合わせた照明の使い分けを教えてもらいました。

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谷畑まゆみ
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照明で生体リズムを刺激してワークライフバランスを改善!

「人は誰でも、朝起きて昼に活動して夜眠るという24時間サイクルの生体リズム=サーカディアンリズムをそなえています。一般的に朝目が覚めたら日の光を浴びることが推奨されていますが、働くときの照明も生体リズムにあわせて変化させるのが望ましいと考えられます。

また色の特性には明るさ(照度)と色(色温度)の2つがあり、照明の光はそれらをかけあわせてつくられています。オフィス照明の場合は“ワークシーンの目的に合わせて照明の明るさと色を工夫する”ことで快適で働きやすい職場環境が実現し、仕事効率を高めることが報告されています。

たとえば、始業時は明るく白っぽい色の光で覚醒度を高めると、仕事モードへの切り替えが促進できます。就業中の場合は、少し穏やかな光に切り替えて生体リズムのバランスをとるなど、光で時間を意識させることで働きすぎも防げるのです。“うちの会社には調光・調色できる照明はない”という場合には、シェアオフィスや自宅など、近い色の照明がある場所を選ぶことでも同じ効果を得られますので、ぜひ応用してみてください」(八木さん)

ワークシーン別「4つの照明モード」

“朝イチのミーティング”におすすめ 「高照度×高色温度(通常より明るく、白っぽい光)」のパキパキモード


「明るく白っぽい光が“メリハリや効率”を意識させます。メンバー全員で集中して、短時間で結果を出す作業に向いています」

午前中の“ブレスト”におすすめ 「高照度×低色温度(通常より明るく黄色っぽい光)」のイキイキモード

「自由に意見を出し合うブレストには“活気を与える光”が有効です。明るさで演出した“発言しやすい元気な空気”と、色で演出した“リラックス感”が両立しています」

日中の“デスクワーク”におすすめ 「低照度×高色温度(普通の明るさで白っぽい光)」のニュートラルモード

「この組み合わせの光は“ひとりで集中して作業をするときに”快適さを感じさせます。入力や計算などの正確性が要求とされる長時間の事務作業などにおすすめです」

“発想する仕事”をしたいときにおすすめ 「低照度×低色温度(普通の明るさで黄色っぽい光)」のユッタリモード

「いいアイディアはリラックスしているときに浮かびやすいと言われています。穏やかな明るさと黄色っぽい光の照明は、じっくり考えたいときや打ち解けた会話をしたいときに向いています」 ちなみに、八木さんのご自宅での照明の使い分けを聞いてみると…?

「LEDの普及で、最近では明るさや色が調整できる家庭用照明もずいぶん増えてきました。自宅ではリビングに取り入れています。日曜日の昼間は真っ白な光で覚醒を促す元気で明るい雰囲気に。夜は少し黄色みのある穏やかな灯りに切り替えてリラックスモードに。ほかの部屋にも間接照明を取り入れるなど、照明による居心地のいい空間演出を楽しんでいます」

写真提供/イトーキ

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取材・文

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。

 

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