雨雲の今の状況をスマホで簡易表示!
Rain Cast
「“これから降りそうだな”と感じたときや雨が降っているときは、まずこのアプリを開きます。“気象庁の今後の雨”で検索すると出てくる「高解像度降水ナウキャスト」という雨予測のページが確認できるからです。もともと、気象庁の高解像度降水ナウキャストはスマホからだとインターネットアプリからしか見ることができません。出先ですぐチェックできるのでおすすめです」(今井さん)
見たいエリアの降雨状況がピンポイントで見られるシンプルさが魅力。
3Dの雨雲で、ゲリラ豪雨の危険度が直感的にわかる!
3D雨雲ウォッチ
「ゲリラ豪雨や台風シーズンに実力を発揮するのがこちらのアプリ。雨雲が立体的に3D表示されるので、雨のイメージがつかみやすいのがポイントです。注目なのは“フェーズドアレイ気象レーダ”という最新技術の搭載。急に強い雨を降らせる積乱雲(雷雲)の姿をいち早くとらえることができるのです。積乱雲から雨を予測するのは難しいですが、この技術のおかげで精度の高い予報が実現するので、ぜひ参考にしてみてください」(今井さん)
フェーズドアレイ気象レーダによる3D表示で雨粒の動きを30秒ごとにウォッチ。
気圧予報で体調管理できるアプリ
頭痛ーる
「気圧の変化で体の不調を感じる“気象病”の人におすすめ。気圧の変化をグラフで表示してくれるアプリです。頭痛の度合いや薬を飲んだタイミングを記録する機能を使うことで、体調不良になりやすい時間帯が表示されたり、プッシュ通知が来たりするのも便利です。実は私自身はさほど気象病で困っているわけではないのですが、気圧の変化をグラフ表示してくれるアプリはなかなかなく、仕事で気圧の変化を見たいときに使っています。たとえば台風や低気圧が近づくと気圧が下がり、遠ざかると気圧が上がります。気圧という観点から天気の情報を見るのもなかなか興味深いと思います」(今井さん)
気圧グラフ&プッシュ通知機能を使うと頭痛が起きるのを予測することができます。
教えてくれたのは
気象予報士・サイエンスライター
今井明子
京都大学農学部卒業。メーカーの商品企画、印刷会社営業、編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。国家資格である気象予報士を取得し、科学をわかりやすく解説する記事を多数執筆。著書に『気象の図鑑』(共著、技術評論社)、『異常気象と温暖化がわかる』(技術評論社)など。気象予報士としてお天気教室や防災講座の講師も務める。プライベートでは2児の母。
構成
フリーエディター・ライター
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』「女の時間割。」連載担当。パラサポWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」では、パラサポ常勤職員兼パラ・パワーリフティング選手の山本恵理さんの記事が公開中。
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