すっきり収納、3つのポイント
「洗面台」は、1日に何度も立つ場所です。朝のスタートを切るのは洗面台からという人も多いでしょう。どうせなら、すっきり整理整頓された空間にしたいですよね。とはいえ、限られたスペースなので、上手に収納しないと、ごちゃごちゃした物は片づけられません。そこで、すっきり収納のポイントを知りましょう。
【ポイント:1】隠したいものを分ける
まずは、「見せて収納するもの」と「隠して収納したいもの」を分けます。生活感あるものは、あまり目に触れたくないかもしれませんね。そういったものは、洗面台の鏡の裏収納を使うことで隠せます。取り出すことが簡単なので、日常的なものを収納しても問題ありません。
そして、ハンドソープや歯ブラシなど、必要最低限のものだけを見せて収納すると、すっきりまとまります。その他、「ストレージボックス」や「バスケット」など、見えてもおしゃれな収納グッズを活用してみてもよいでしょう。そのまま置いておいても、生活感は少なくてすみます。
【ポイント:2】動作の動線を意識する
洗面台の収納は、使いやすさを意識することもおすすめします。洗面台では、顔を洗ったり、タオルで拭いたりしますよね。タオルは右にあった方が使いやすい、あるいは左にあった方が使いやすいなど、好みが分かれるところでしょう。右利き・左利きも関係してきます。
日常の動作を意識して、無駄のない動きで使えるように調整しましょう。小さなことのように思われるかもしれませんが、毎日使う場所なので、少しの動作の違いが快適さに大きく影響します。
【ポイント:3】収納力や効率をアップ
グッズを活用して、洗面台周りの収納力や効率をアップさせる方法がいろいろあります。例えば洗面台の下にあるスペースを最大限に有効活用するために、突っ張り棒やスタンドを使いましょう。
洗面台の下に乱雑に物を置くと、上の方が開いてしまいます。そこで突っ張り棒やスタンドで台を作って、上の方まで使えるようにすると、無駄な空間を減らせます。さらに収納グッズの色を統一することで、整理された印象が強くなるでしょう。
場所別の考え方やアイデアを知ろう
洗面台エリアの収納方法について、場所別のアイデアを紹介します。スペースをうまく活用できていないと感じたら、ぜひ参考にしてみてください。
【アイデア:1】鏡面横や鏡面裏の収納を工夫する
「鏡面横」には、見えてもいいものや頻繁に使うものなどを収納しましょう。モノトーンでまとめた生活用品をきちんと並べれば、整然として清潔感が出せます。
生活用品の高さが右にいくにつれて高くなるように統一して並べると、乱雑さが軽減されます。どうしても歯磨き粉や洗顔料のパッケージなどが、ごちゃつき感を出しがちですが、気になるようであれば、「鏡面裏」に収納するとよいでしょう。
「鏡面裏」は収納力抜群で、目隠しもできる便利な場所なので、有効活用したいですね。100均でプラスチックケースを買ってまとめると、きれいに整理できます。
歯ブラシをきちんと乾燥させたい人は、吸盤式のフックを使って歯ブラシをかけて収納するのもおすすめです。100均グッズにはさまざまな活用方法があります。
【アイデア:2】洗面台に置くものは「見せる収納」でおしゃれに
「洗面台」は、目に触れる場所なので、なるべく物は少なくしたいですが、すぐに手に取れるので、頻繁に使うものはどうしてもこの場所に置きたくなります。
例えば、真っ白な洗面台の上に、メタリックなシルバーのトレーを置いて、その上にアメニティを並べたら、まるでホテルのようなおしゃれな空間を演出できます。いわゆる「見せる収納」。
歯磨きやコップ、ハンドソープなどは、洗面台に置きたい人も多いはず。色を統一したり、中身の見えない木製のトレーでひとまとめにしたりすると、すっきりした印象になります。
しかし歯ブラシについては、きちんと乾燥しやすい場所に置くことをおすすめします。あくまでも、衛生的に問題ない範囲で収納しましょう。
【アイデア:3】洗面台の下を活用する
「洗面台の下」は、たっぷり収納できる場所なので、シャンプーやお掃除道具、お風呂洗剤など、さまざまなものを入れておきたいものです。
使いやすい洗面台を作るなら、いかに洗面所の下を効率良く使いこなすかが重要です。例えば、深さのある収納ボックスを使えば、洗剤やシャンプーのストックを立てて収納できます。
生活感を出したくなければ「中身の見えないケース」、洗面台の下なのでどうせ扉を閉めるから、むしろ中身が分かりやすい方がいいというのなら「クリアケース」を選ぶとよいでしょう。
100均グッズでも、さまざまな大きさのケースが売られているので、洗面台の下の高さを測ってから購入することをおすすめします。
また、上部のスペースも無駄なく使うために、伸縮可能な台を活用しましょう。上下に分けてケースを置けるので、収納できる量が増えます。
突っ張り棒をして、スプレー類を引っ掛けて収納するという方法もあります。スプレー類が多い家庭は、この方が便利に利用できるかもしれませんね。
モノ別の考え方やアイデア
続いて、モノ別の収納方法を紹介します。意外な収納方法を見つけられるかもしれません。
【アイデア:1】タオル収納を工夫する
「タオル」は重ねて収納している人がほとんどだと思いますが、壁掛けフックを使って収納するのがおすすめです。壁にフックを取り付けて、タオルの一時置き場などにすることで、動線がすっきりします。
また洗面台の近くは湿気が溜まりやすいので、タオルは通気性の高いワイヤーバスケットに収納するのはよいでしょう。この収納方法ではタオルが見えるので、タオルの色を統一するか、グラデーションにすると、おしゃれにできます。
洗面所があまり広くないという場合は、お風呂の入り口に突っ張り棒をわたしてバスタオルをかけるという方法もあります。湿ったバスタオルを効率よく乾燥させることができますよ。
【アイデア:2】ドライヤーは吊るす
「ドライヤー」は、意外にも、洗面台の下にかけて収納するのがおすすめです。ドライヤーは、けっこう存在感があるので、目に触れる所に置いておくと、邪魔だと感じるのではないでしょうか。
そこで、取り出しやすい洗面台の下に隠して収納してしまいましょう。突っ張り棒をわたしてドライヤーをつるすことで空間をうまく活用できます。
【アイデア:3】歯ブラシや歯磨き粉も吊るす
「歯ブラシ」や「歯磨き粉」の置き場にも困るかもしれませんね。一番多い置き場所は洗面台の上かもしれませんが、掃除するときに、いちいち場所を移して拭いて元に戻すという作業をわずらわしく感じませんか。
そこで、洗面台の裏に吊るして収納するという方法をおすすめします。吸盤付きの歯ブラシ置きを活用しましょう。また、洗濯ばさみで歯磨き粉をはさんで吊るすというのもおすすめです。
100均や無印良品グッズの活用
ここまでの解説で何度か登場しましたが、100均グッズは大変役立ちます。さらに、白が多い洗面所で統一感を出しやすい無印グッズもおすすめです。特に便利な三つのアイテムを紹介します。
【アイテム:1】突っ張り棒
「突っ張り棒」は、洗面台の下や鏡の裏、お風呂場の入り口など、さまざまな場所で役立ち、不要になれば、簡単に取り外すことができる便利なアイテムです。
100均でとりあえず一本買ってみて、色々な所に配置してみてはいかがでしょうか。ドライヤーやスプレーなど、引っ掛けられる物の多さに驚くでしょう。特に洗面台下は、高さと奥行きがあるので、突っ張り棒を使って、広く有効に使いたいですね。
【アイテム:2】フック
「フック」は、お風呂のお掃除道具や洗面所でよく使う小物をすっきり収納してくれます。洗面台の下の扉や、鏡の裏の扉に吸盤付きのフックをつけると、簡単に装着できます。取り外しも簡単で、後が残らないので、気軽にお試しできますね。
ほんの数センチの隙間でも、フックを使った収納ができるので、ぜひ活用してみてください。フックを使って、洗面台の鏡裏でピアスやヘアゴムを収納している人もいるほどです。吸盤付きのフックを両端につけて、フックに紐をかけるだけでピアス掛けになります。手間いらずで大量収納できるので、アクセサリーが多くて収納場所に困っている人は検討してみましょう。
【アイテム:3】収納ケース
もう説明不要かもしれませんが、多種多様な「収納ケース」は大変役立ちます。コップなど「濡れるもの」に触れるケースはステンレス製のワイヤーバスケットの相性が良いです。掃除のときは、バスケットごと持ち上げて拭き掃除ができるので、いつも清潔に保てます。
収納をきれいに見せるコツとしては、収納ケースの形や色を統一させることを意識しましょう。箱にラベルを貼れば、収納ケースの中に何が入っているかが一目瞭然なので、色が同じでも混乱することはありません。とりわけ、飽きの来ないモノトーンでまとめることをおすすめします。
DIYのアイデア
最後に、簡単DIYのアイデアを紹介します。ちょっとおしゃれな空間にチェンジするだけで、毎日の気分が変わりますよ。
【アイデア:1】洗面台周りのDIY
洗面所周りのDIYとしては、リメイクシートを貼ったり、壁に棚を付けたりしてみてはいかがでしょうか。木目調のものを使用すれば、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
リメイクシートは、簡単に使えてガラッと雰囲気を変えられるので、人気のアイテムです。洗面台の下の扉に貼るのは簡単で、初心者にもおすすめできます。
自分で側面に追加の鏡を取り付けるというDIYもありでしょう。正面とサイドに鏡があるとヘアセットがしやすくなり、部屋も広く感じられます。
【アイデア:2】隙間収納をDIY
また、洗面台と洗濯機の間の隙間を活かした棚をDIYするのもおすすめです。洗面所に棚があると非常に役に立ちます。掃除のことも考えるとキャスターが付いたものがよいかもしれません。タオルや掃除道具など、いろいろなものを収納できます。
隙間は、それぞれの自宅によってサイズが異なるので、既製品ではうまくフィットしないこともよくありますから、DIYのしがいがあるというものです。自宅に無駄なスペースがないか、チェックしてみましょう。
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