寝返り返りの練習方法
赤ちゃんにぜひ寝返り返りを覚えてほしいという家庭は、ママ・パパが練習を手伝ってあげましょう。まずは、赤ちゃんに寝返り返りするときの感覚をつかんでもらうことが目標です。
うつぶせになった赤ちゃんの腰を軽くつかんで左右にゆらゆらと数回揺らし、その後赤ちゃんの腰と肩を支え、かるくはずみをつけるように転がしてあげます。何回か繰り返して赤ちゃんが慣れてきた様子を見せたら、柔らかなクッションなどを斜めに敷いて坂を作り、補助にしましょう。赤ちゃんが自分の力で転がり、寝返り返りしやすくなります。練習を繰り返せば、赤ちゃんも感覚を覚えて1人でも寝返り返りするようになってきます。
寝返りや寝返り返りを始めたときの注意点
赤ちゃんが寝返りや寝返り返りを始めると、ちょっと目を離したすきに体勢が変わっている、ということがよく起こるようになります。小さなことが危険な事故につながることもあり得るため、周りの大人がしっかり見守ってあげましょう。具体的にどんな事故が考えられるのか、よくあるパターンを三つ紹介します。
(参考:子どもを事故から守る!!事故防止ハンドブック|消費者庁)
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窒息に注意しよう
寝返りや寝返り返りをするようになると、まず気を付けなければならないことは窒息です。寝返りなどでうつぶせになった時に柔らかい布団やクッション・ぬいぐるみなどに顔を埋めてしまい、鼻と口が塞がってしまうという事故が報告されています。寝返り返りした際にも、布団シーツがたるんでいると赤ちゃんの顔に覆いかぶさってしまい、息ができなくなる危険があるので注意しましょう。
また、ミルクを飲んでまだ時間がたっていないときや、胃に空気がたまっているときには吐き戻しが起きる可能性があります。横向きに寝かせていたのに寝返り・寝返り返りであお向けになり、吐いたミルクを気管に詰まらせていたという怖いトラブルも起こりうるのです。
誤飲に気を付けよう
赤ちゃんが寝返りや寝返り返りをする頃は、目についたものを何でも触り、口に入れてしまう行動が見られる時期でもあります。近くにあったおもちゃや装飾のビーズ・ボタン・ひもなどをいつの間にかちぎって口に含んでいた、ということもあり得るのです。そのまま飲み込んでお腹に入れてしまったり、口に何かが入っている状態で寝返りや寝返り返りをして喉の奥に落ちてしまったりということも報告されています。
赤ちゃんの近くにあるものは大人がしっかり見張っておきましょう。口に入るような大きさのものや、すぐに取れてしまいそうな装飾がついたものは遠ざけてください。
高い場所からの転落や挟まりに注意
寝返りや寝返り返りができるようになると、赤ちゃんが自力で行動範囲を広げられるようになります。ソファやベッドの上に赤ちゃんを寝かせていたら、ちょっと目を離したすきに転がり落ちているという可能性もあります。落下防止のために柵を用意するのは効果的ですが、今度はその柵の隙間に手足を入れて動いてしまい、ケガをするということも考えられます。柵は隙間のないものにするか、隙間を布などの柔らかいものでふさぐなど、安全対策をしましょう。
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