【目次】
・寝返り返りと寝返りの違いとは?
・寝返り返りはトレーニングできる?
・始めたときの注意点
赤ちゃんの寝返り返りと寝返りの違いとは?
新米ママにとって「寝返り返り」はあまり聞きなれない言葉かもしれません。寝返りは、あお向けで寝ていた赤ちゃんが体を動かし、自力でうつぶせになることですが、寝返り返りとは、赤ちゃんがうつぶせ状態からあお向け状態に戻る行動のことを言います。「寝返り」は比較的スムーズにしたとしても「寝返り返り」はなかなかしないという赤ちゃんも多いものです。

早い赤ちゃんは3カ月くらいから
赤ちゃんが寝返りするようになるのは、平均して生後5~6カ月頃です。寝返り返りは赤ちゃんにとって少し難しいため、寝返りを覚えてから1~2カ月後にするようになる傾向があります。個人差が大きいので、早ければ生後3カ月くらいですでにするようになる子もいます。逆に、9カ月たって初めて寝返りをした、という比較的遅めの赤ちゃんもいるようです。
(参考:乳幼児身体発育調査|II調査結果の概要 4一般調査による乳幼児の運動・言語機能について|厚生労働省)

寝返り返りしない赤ちゃんも
赤ちゃんには個人差があるため、成長ステップもさまざまです。寝返りの後必ず寝返り返りをするようになるとは限りません。結局寝返り返りをすることなく、ずりばいやハイハイに移行する赤ちゃんもいます。
寝返り返りはトレーニングできる?
赤ちゃんが寝返り返りを覚えたら、うつぶせになっても自分であお向けに戻れるので、ママ・パパが少し楽になるというメリットがあります。さらに、うつぶせ寝を避けることは乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性を下げるため、安全面でもよいことです。しかし、寝返り返りは大人によるトレーニングでできるようになるものなのでしょうか?
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自然にするまで待ってもOK
寝返り返りは、赤ちゃんが成長すれば自然とするようになるため、特別に練習する必要はありません。自分で寝返りをする赤ちゃんであれば、1~2カ月様子を見てみましょう。もし寝返り返りをしなくても、その子の個性だと受け止めて、赤ちゃんのペースに合わせてあげるくらいの気持ちで楽に考えましょう。

寝返り返りの練習方法
赤ちゃんにぜひ寝返り返りを覚えてほしいという家庭は、ママ・パパが練習を手伝ってあげましょう。まずは、赤ちゃんに寝返り返りするときの感覚をつかんでもらうことが目標です。
うつぶせになった赤ちゃんの腰を軽くつかんで左右にゆらゆらと数回揺らし、その後赤ちゃんの腰と肩を支え、かるくはずみをつけるように転がしてあげます。何回か繰り返して赤ちゃんが慣れてきた様子を見せたら、柔らかなクッションなどを斜めに敷いて坂を作り、補助にしましょう。赤ちゃんが自分の力で転がり、寝返り返りしやすくなります。練習を繰り返せば、赤ちゃんも感覚を覚えて1人でも寝返り返りするようになってきます。
寝返りや寝返り返りを始めたときの注意点
赤ちゃんが寝返りや寝返り返りを始めると、ちょっと目を離したすきに体勢が変わっている、ということがよく起こるようになります。小さなことが危険な事故につながることもあり得るため、周りの大人がしっかり見守ってあげましょう。具体的にどんな事故が考えられるのか、よくあるパターンを三つ紹介します。
(参考:子どもを事故から守る!!事故防止ハンドブック|消費者庁)
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窒息に注意しよう
寝返りや寝返り返りをするようになると、まず気を付けなければならないことは窒息です。寝返りなどでうつぶせになった時に柔らかい布団やクッション・ぬいぐるみなどに顔を埋めてしまい、鼻と口が塞がってしまうという事故が報告されています。寝返り返りした際にも、布団シーツがたるんでいると赤ちゃんの顔に覆いかぶさってしまい、息ができなくなる危険があるので注意しましょう。
また、ミルクを飲んでまだ時間がたっていないときや、胃に空気がたまっているときには吐き戻しが起きる可能性があります。横向きに寝かせていたのに寝返り・寝返り返りであお向けになり、吐いたミルクを気管に詰まらせていたという怖いトラブルも起こりうるのです。
誤飲に気を付けよう
赤ちゃんが寝返りや寝返り返りをする頃は、目についたものを何でも触り、口に入れてしまう行動が見られる時期でもあります。近くにあったおもちゃや装飾のビーズ・ボタン・ひもなどをいつの間にかちぎって口に含んでいた、ということもあり得るのです。そのまま飲み込んでお腹に入れてしまったり、口に何かが入っている状態で寝返りや寝返り返りをして喉の奥に落ちてしまったりということも報告されています。
赤ちゃんの近くにあるものは大人がしっかり見張っておきましょう。口に入るような大きさのものや、すぐに取れてしまいそうな装飾がついたものは遠ざけてください。
高い場所からの転落や挟まりに注意
寝返りや寝返り返りができるようになると、赤ちゃんが自力で行動範囲を広げられるようになります。ソファやベッドの上に赤ちゃんを寝かせていたら、ちょっと目を離したすきに転がり落ちているという可能性もあります。落下防止のために柵を用意するのは効果的ですが、今度はその柵の隙間に手足を入れて動いてしまい、ケガをするということも考えられます。柵は隙間のないものにするか、隙間を布などの柔らかいものでふさぐなど、安全対策をしましょう。
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