【目次】
・爪が割れたらどうすればよい?
・そもそも爪が割れてしまう原因は?
・爪の先が割れたときの対処法
・こんなときは迷わず病院へ
・割れにくくするための対策はある?
爪が割れたらどうすればよい?
爪が割れると見た目が悪いだけでなく、爪が洋服に引っかかったり、パソコンがうまく打てず気になって仕事がはかどらなかったり、何かと不便ですよね。爪が割れてしまったときは、どのように対処すればよいのか解説します。

なるべく早めに対処を
爪は、髪の毛や皮膚と同じケラチンというタンパク質からできていますが、そのケラチンを構成するアミノ酸の組織が他とは異なり、3層構造になっていて硬くできています。このケラチンの間の水分と油分のバランスが崩れると乾燥し、爪が割れやすくなるのです。爪が割れたときは、そのままにしておくと、割れた部分が何かにひっかかったり、雑菌が入り込んだりして、症状をより悪化させてしまう可能性もあります。
爪のダメージを最小限に留めるためにも、早急に適切な処置をしましょう。
そもそも爪が割れてしまう原因は?
爪が割れてしまう原因は、一つではありません。爪が割れやすい人は、まずは原因を突き止めて対策することで、爪が割れるのを予防しましょう。どんな原因があるのか詳しく紹介します。
負荷がかかりやすいストレスポイント
爪先だけでなく、皮膚と爪の境目付近が割れてしまうことも珍しくありません。実は、皮膚と爪の境目付近は「ストレスポイント」と呼ばれており、外部の衝撃を受けやすくて割れやすい場所なのです。ストレスポイントに負荷をかけないことが大切です。
爪のはサイドが残るカットスタイルに整えるのがおすすめです。ラウンドやスクエア、スクエアオフなどが良いでしょう。また長すぎると割れやすくなるため、適切な長さにしておくことをすすめします。

爪の水分と油分不足
「特に爪のケアはしていない」という人もいるのではないでしょうか?しかし、爪も皮膚の一部ですから、何のケアもしないでいると、どんどん水分や油分が不足しやすくなります。毎日の家事は、爪が水に触れる水仕事が多いものです。そのままケアをしないと、水分と油分のバランスが崩れてて乾燥し、爪が割れやすくなります。また、除光液を頻繁に使用することによっても、爪が乾燥するので気を付けましょう。
栄養バランスの偏り
栄養不足など栄養のバランスが偏ると肌荒れが起こるのと同様に、爪にもトラブルが起こります。大切なのはタンパク質、ビタミンA、そして鉄分です。ケラチンは「タンパク質」からできているため、タンパク質不足も爪が割れる原因です。タンパク質は、肉や魚、豆類など多くの食材に含まれています。「ビタミンA」が不足すると、爪が乾燥しやすくなり、爪割れにつながります。ビタミンAは、爪を作るケラチンの形成にも欠かせない栄養素です。ほうれん草や人参などの緑黄色野菜に多く含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。また、鉄分が減少すると爪が反り返ることがあります。レバーや海藻、赤身のお肉なども積極的に摂りたい食品です。

セルフネイルの爪へのダメ―ジ
近年は、簡単に使用できるジェルネイルキットなども多数販売されており、自宅でセルフネイルをしている人も多いです。しかし、間違ったセルフネイルやケア方法によって、爪がダメージを受けることで爪が割れることも珍しくありません。
自宅でできる手軽さから、頻繁にネイルを塗り替えると爪にダメージを与えてしまいます。特に除光液を頻繁に使用すると、爪の水分が必要以上に奪われることで、爪割れにつながります。
爪の先が割れたときの対処法
気を付けていても爪の先が割れることはあります。万が一のときに備えて、どのような対処法があるのか把握しておくと安心です。

絆創膏で応急処置をする
絆創膏は、簡単な応急処置の方法の一つです。爪割れの部分を絆創膏で保護すれば、どこかに引っかけて悪化させてしまうことを避けられます。
爪が割れやすい人は、応急処置用の絆創膏を、バッグの中などに常備しておきましょう。ケガの備えにもなって一石二鳥です。なお、水に強いウォータープルーフタイプの絆創膏であれば、手を洗うときも気にならないのでおすすめです。

ネイルサロンへ相談をする
ネイルサロンは、ネイルをしてもらうだけでなく、さまざまな爪のトラブルを解消する施術も提供しています。ネイルサロンに相談するメリットは、爪のプロともいえるネイリストが、実際に爪の状態を見て、適した施術をしてくれるという点です。グルーで補強する、アクリルをつける、などの方法があります。
こんなときは迷わず病院へ
「爪割れで病院に行くのは大げさ」と思う人もいますが、すぐに病院で診察した方がよい場合もあります。

大きく割れている、痛みがあるときなど
爪が大きく割れて出血がひどい場合や、痛みがある場合は、雑菌によって症状がさらに悪化する可能性があります。消毒などの応急処置をして、病院できちんと診察してもらいましょう。また、爪が割れる原因が、乾燥や栄養不足によるものではないこともあります。カンジタ菌や白癬菌などが原因でトラブルが起こっていることもあるのです。
このような場合は自己治療ではなかなか治せないため、すぐに病院で適切な治療を受けましょう。

受診するのは何科?
「皮膚科」で受診することができます。
的確な処置をしてもらうために、医師に詳しく状況を説明しましょう。爪が割れやすくなった時期や、爪のトラブル以外の症状の有無、日頃のネイルケア方法などについてです
割れにくくするための対策はある?
爪を割れにくくするために、日頃から手軽にできる対策があります。栄養バランスのよい食事を心がけるなど、内側からのケアと合わせて行いましょう。
保湿クリームやセラムを塗る
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保湿クリームやセラムを塗ることで爪割れを防止することができます。ヒアルロン酸やセラミド、スクワランなど保湿成分が含まれているタイプもあり、爪を乾燥から守ってくれます。
ドラッグストアで簡単に手に入るものもありますし、使い方も「塗るだけ」で簡単です。日頃の手のケアに爪のケアもプラスして、美しい手元を目指しましょう。
爪の切り方を変える
爪切りの方法を工夫することも、爪割れの対策になります。一般的に使用される「グリップ型」の爪切りは、使いやすさとコスパに優れていますが、爪を切る際に爪に負担がかかりやすいこともあります。
したがって、爪が割れやすい人や爪が弱っているときは、爪切りではなく「ネイルファイル」を使うことでダメージを軽減できます。爪切りを使いたい場合は、切れ味のいい爪切りを選びましょう。そして、バチンと衝撃を与えないように、ゆっくり丁寧に端から切っていくのがポイントです。また、爪を切るタイミングは、爪がふやけて切りやすくなっている入浴後がおすすめです。
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写真・イラスト/(C)Shutterstock.com

監修
山本美樹
ネイルサロン クチュリエール 主宰。クチュリエール ネイルビューティーカレッジ 学校長。クチュリエール(株) 代表取締役社長。JNA本部認定講師。GME グランド・マスターエデュケーター。JNA日本ネイリスト選手権大会(2004)プロフェッショナル部門総合 チャンピオンなど、多数のコンテストで活躍。国内各地や海外などでセミナーも行い、ネイリストの育成や雑誌等、メディアを通じて幅広くネイルの魅力を発信するなど、積極的に取り組み、ネイリストとして活躍の場を広げている。