オイル蒸し&ブラシケアで角栓をオフ
美容家の小林ひろ美さんおすすめの角栓ケアをご紹介します。小林さんは「アブラはアブラで制す」のが効果的だと言います。
「私がやっているのは〝オイル蒸し&ブラシ〟。まず、鼻の頭を軽くオイルクレンジングします。そのまま、レンジで1分ほど温めたホットタオルで蒸し上げます。オイル蒸しされた毛穴はよく開き、角栓もやわらかくなっています。それを、毛穴専用のブラシで搔き出すのです。このとき、ブラシをやみくもに動かすのではなく、小さく『の』の字を描くように。ひと通りの工程を終えたら、開いた毛穴を元どおりに引き締めます。毛穴を引き締めるには、水に濡らして絞ったコットンなどで冷やすのがいちばん。週に2~3回で、毛穴をキレイにキープできますよ」(小林さん)
\How to/
1. まずはオイルを鼻に塗布し、皮脂を溶かす。
2. ホットタオルで鼻を包み、中に息を吹き込んでさらに蒸す。
3. 小さなブラシを使って、毛穴の上で「の」の字を描く。
4. 最後は冷やしたコットンを鼻にのせ、肌を引き締めたら完了。
詰まり毛穴に絶対にやってはいけないこと
取れないからといって無理に引っこ抜くのは絶対ダメ
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毛穴の詰まりがなかなか取れないからといって、無理やり角栓を引っこ抜くようなケアは絶対にNG!
肌に圧を加えると毛穴に大きなダメージが加わり、炎症を起こしてしまいます。ダメージを受けた肌は自己防衛のため角質を厚くして守ろうとします。これは「角質肥厚」と呼ばれる状態で、キメの乱れ・ターンオーバー周期の乱れにつながってしまうのです。
また、無理やり押し出すことにより毛穴が開き、余計に皮脂が溜まりやすい状態に… 。毛穴に溜まった皮脂が角栓になり、詰まり毛穴を悪化させるという悪循環に陥ります。
詰まりを解消しようとゴシゴシ顔を洗うのもダメ
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詰まった毛穴の中までしっかり洗いたいからと、ゴシゴシ顔を洗うのもNG。これでは肌に必要な皮脂まで落としてしまい油分が不足し、補おうとして逆に皮脂分泌が過剰になってしまいます。
また、刺激によって角質層が乱れると、メラニン色素が過剰に生成され「毛穴ジミ」の原因にもなってしまいます。
剥がすタイプの毛穴パックを繰り返し使うのもダメ
慶田朋子先生によると、剥がすタイプのパックは卒業すべきだと言います。
「角栓をとるパックは、周囲の肌にも負担が。特にアラフォーの肌は薄く弱いので絶対にNGです。日々の洗顔で少しずつ取り去って」(慶田先生)
毛穴の詰まりを予防する方法もチェック
日常的な毛穴ケアの基本は「整える・抑える・与える」
皮膚科医の本田えり先生によると、未来の詰まり毛穴を作らないためには、3つの基本ケアが大切なのだとか。
その1. 整える
「肌代謝の正常化を保つために欠かせないのが角質ケア。肌に摩擦を与えない塗るタイプのピーリングは肌代謝を整え、毛穴がつまりにくい状態に導いてくれます。ポイントは、肌への摩擦を避けるために、スクラブを使用しないこと!」(本田先生)
その2. 抑える
「つまり、ひらき、黒ずみの原因皮脂分泌を抑える『ビタミンC誘導体』が配合されたローションで、全方位をケア!ポイントとして、高濃度配合の化粧水を使うのがおすすめ。また、コットンで化粧水を塗布するのはNGです。」(本田先生)
その3. 与える
「皮脂が過剰に出るのは潤い不足の証拠。そんなときは、水分保持に働きかけるセラミドが配合された美容液で、しっかり保湿ケアを。ポイントは、天然セラミドの美容液を使うこと。また、クリームによる保湿は×。」(本田先生)
週2回のピーリングで角質ケアを
皮脂の分泌が多く、角質が溜まりやすい部分はとくに、週2回ほどピーリングでスペシャルケアを定期的に行うのもおすすめです。
コットンにピーリング剤をつけ、一方方向に拭き取りましょう。摩擦を起こしたくないので、往復はNG。
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紫外線対策もしっかりと!
慶田先生によると、実は紫外線も毛穴に関係しているそう。毛穴ケアと同時に、UVケアも必須だと言います。
「老化の原因の多くは紫外線。肌深部の真皮層にダメージを与えてたるみを引き起こし、表面の乾燥も招きます。すると、たるみ毛穴が悪化したり、角栓が詰まりやすくなったり。1年中日焼け止めをしっかり塗りましょう」(慶田先生)
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