シリコンは絶対悪みたいになっていることについて物申す!
「シリコン入りシャンプーは髪によくない」となぜか盲信的な考え方を持っているに聞きたい、「なんでそう思うの?」とこの記事を担当している美容ライターTは言いたい。あなたが使っているファンデーションやアイシャドウにもシリコンが使われていますよ。「シリコンは頭の毛穴を詰まらせて、カラーやパーマのかかりを悪くするから」という人、はい、それ間違いです。
ということで今回は、「シリコン配合のシャンプーが悪者になっていることがについて物申す!」。シリコンがなかったら髪のサラサラ感は生まれません。表参道の人気サロン「Sui」の代表、冬木慎一さんにシリコン入りシャンプーについて聞いてみました。
そもそもシリコンってどんな役割をしているのか?
シリコンは20世紀に開発された原料で、化学的に安定していて生体への毒性が低いため、医療機器や哺乳瓶にも使われています。
「ヘアケア剤に使われている理由は、髪をなめらかにする役割があるから。すすぎのときの髪の指通りや感触、乾燥後の仕上がり感の違いで、配合の有無や配合量を調整しています。ノンシリコンのシャンプーはさっぱりした洗い上がりですよね。シャンプーにはノンシリコンのものがありますが、コンディショナーやトリートメントには必ずシリコンが配合されています」(冬木さん)
シリコン配合のシャンプーは髪にも頭皮にもよくないというのは真っ赤なウソ
「花王の研究でも、シリコンが頭皮の毛穴に詰まったりパーマやカラーの施術に影響を与えることはないと実証されています」(冬木さん)
つまり…
✔︎頭皮の地肌の毛穴に詰まらない
皮脂となじまず髪表面に薄く広がりやすいというシリコンの性質から、毛穴に詰まるとは考えにくい。
✔︎パーマのかかりやヘアカラーの染まりに影響を与えない
コンディショナーやトリートメントには必ずシリコンが配合されています。それを使わない人はほぼいないですよね。ということは、もしパーマのかかり具合やヘアカラーにシリコンが悪影響を及ぼすなら、ほとんどの人がパーマもカラーもかかりにくくなってしまいます。
私自身、ブリーチをしていてハイダメージの髪なので、「ノンシリコン、オーガニック、ナチュラル」系のシャンプーやコンディショナーだと髪がまとまらず手触りもガサガサになります。カラーやパーマなど化学的なものが原因のダメージ毛には、やっぱりケミカルな力を研究しつくした製品がいいなー!と思っています。シャンプーするときにゴワついたりきしんだり、洗い上がりにも不満があるって、毎日のことだからとてもストレスになるんですよね。
「多種多様なシャンプーが出ている中で何を選んだらいいかわからないですよね。人はメッセージ性の強いものやイメージのいいものに惹かれる心理があります。お手頃な価格で安全と謳っているノンシリコンシャンプーは、そんな中から生まれた流行だと思っています。ボタニカルシャンプーも、植物性というイメージで人気になったように思いますね。本当に自分の髪質に合ったシャンプーを探すのって、すごく難しい。いろいろなシャンプーを使ってみて、最後に戻れるお気に入りのシャンプーを探しておくのもおすすめです」(冬木さん)
Sui 代表
冬木慎一
髪型は人の人生も変わるぐらいの大切な場所だからこそ一人一人の髪質や思いに耳を傾け出来るだけ丁寧に髪型を作っていきたいと思っています。だからこそ、ダメージのない生まれたての髪をそのままデザインしたいと思っています。髪が痛まないSuiのメニューや商品を使って頂き少しでも共有し、美しくなる楽しさを感じて頂ければと思います。気軽に髪のことやメイクのことご相談ください。
【BIOGRAPHY】
生年月日 1982年 2月14日
出身 奈良県天理市 高津理美容専門学校生卒業
美容歴 16年目
趣味 美容&ヨガ&サッカー&バスケ
▶︎Sui
▶︎@shinichi.fuyuki
構成/斉藤裕子