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LIFESTYLE暮らし

2020.05.08

駅にいるのは警官とホームレスーN.Y.で考えるアフターコロナの世界

ロックダウンから1ヶ月半が経過したニューヨークでは経済活動再開の指針が発表されました。現地の日系企業で働く白子真由美さんに現地の様子をリポートしてもらいます。

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マドンナも抗体検査は「陽性」

アメリカにおけるCOVID-19の死者数は68,000人以上(5月3日時点)になり、ベトナム戦争による米国人死者数を上回りました。また、米国ワーストの死者数を出しているニューヨークでは、州広域で抗体検査を行ったところ、ニューヨーク市民の約2割に抗体があることが確認されたとのこと。

あのマドンナも抗体検査では陽性だったそうです。WHOいわく、抗体があっても再び感染する可能性があるとのことで、もちろん油断は禁物。私自身は抗体検査は受けていないものの、身近な人々にコロナらしき症状があり、感染しただろうと思われ…もう既に抗体があるかな?と思ったり。油断は禁物、油断は禁物と言い聞かせても、なんとなく気が緩む…。そして、少しだけこの生活に慣れてきたのか、一時期の戦々恐々とした毎日よりは落ち着いた気持ちで過ごしています。

完全防備でマンハッタンへ。そこで見た光景は…

住んでいる場所、というのも大きいのかもしれません。私が住んでいるクィーンズアストリア地区からマンハッタンへは地下鉄で20分程度、徒歩で1時間くらいの距離ですが、大都会と比べればのんびりしたもの。

先週末のニューヨークは久しぶりの快晴だったので、運動不足解消のため、Stay at Home Order が出てから約1ヶ月半ぶりにウォーキングのために出かけてみました(もちろん、フェイスマスクとサングラス着用で、ソーシャルディスタンスを保ちながら)。

でも、マンハッタンに着くと、再び不安が襲ってきます。なぜなら、ニュースで見ていた光景がリアルなものとして目に飛び込んできたから。普段は観光客で溢れかえっているタイムズスクエアに人影はほとんどなく、電飾広告だけが異様なほどに燦々と輝き、店内商品がすべて撤収されている閉鎖中のショップや、防犯のためにウィンドウの上から板張り補強をしているお店が目立ちます。

そしてニューヨークのランドマークでもあるグランドセントラルステーションには、銃を構えた数名の警官と、たくさんのホームレス。


▲人影まばらなタイムズスクエアとラジオシティ・ミュージックホール


▲防犯のため、ウインドウ上に板張り補強がされていたり、商品が一掃されているショップ

駅や地下鉄がホームレスのたまり場に

そう、ロックダウン後、ニューヨークの駅や地下鉄は、ホームレスのたまり場と化してしまったのです。ニューヨーク市は、症状のあるホームレスを市内のホテルなどで療養させてはいるものの、もちろん全員を収容できるわけではなく、駅構内や地下鉄車両で横たわるホームレスの映像はニュースなどでもしばしば流れています。

対策として地下鉄管理機関であるMTAは、通常24時間運行している地下鉄を午前1時~5時までの時間は運休。車両とホームの消毒・清掃を1日ごとに行うことを決めました。ただ、経済再開を目前にして、利用者としては不安が残るところです。

現在、トランプ大統領が打ち出した経済活動再開への指針のもと、各州ごとに段階的に準備が進められています。他州に先んじてテキサス州やジョージア州などでは、レストランや映画館に対して規制緩和が行われたと報じられており、ここニューヨークでも、来月あたりから、経済活動を順次リスタートしていくのではないかと言われています。

経済と安全は両立できる?

アメリカでは新型コロナウィルスの影響により、一定期間内の失業保険申請数は過去最多を記録。一日も早い経済再開を望む声も多く聞こえてきます。ただ、感染は落ち着きをみせはじめたばかり。経済再始動後に元の木阿弥にならないように、と誰もが望んでいるところです。

私自身は、近い将来、再度始まるだろうオフィス通勤のために、自転車の購入を検討中。地下鉄に乗車するよりは感染を避けられそう…とも思う一方、自転車通勤に体力がついていくかどうかもちょっと不安。
コロナによって人々のライフスタイルや健康に対する意識も大きく変わりそうです。

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白子真由美

大学卒業後、東京にて、ファッションブランドのPR・コミュニケーションに従事。2016年からニューヨークへ渡米。MBAを取得後、現地日系企業に勤務しマーケティングを担当。

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