ステンレスフライパンの魅力って?
家庭用のフライパンといえばコーティングされているものが多いですが、1年程度使っていると加工が剥がれてきてしまいます。対して「ステンレス」のフライパンは、もともとコーティングがありません。鉄錆が出ず、コーティングが剥がれることもない、便利なフライパンです。
錆びないからずっと使える
鉄のフライパンは使っているうちに錆が出てきます。しかし、ステンレスは錆びにくい性質。成分的には鉄と似ていますが、錆に強い膜が表面にあり、強くこすらなければ取れることはありません。近くに錆びやすいものを近づけず、汚れをきちんと落としておけば長持ちします。保管時など、鉄素材のフライパンなどとは離しておきましょう。使い方に気をつければ、長く使い続けられます。鉄製フライパンの内側・外側に出てくる黒い錆が気になるときは、ステンレスフライパンへの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
多層構造なら良いとこどり
ステンレスフライパンの中には層の中に「アルミ」や「チタン」などを挟んだタイプもあります。ステンレスの性質として「熱を伝えにくい」というものがあるためです。フライパンの熱が伝わりにくいと、なかなか温まらないなどのデメリットがあります。ステンレスの間にアルミやチタンを挟んだ多層構造なら、異素材の熱伝導力の高さでステンレスの欠点を補えるのです。また、ステンレスには「一度温まると冷めにくい」性質も。「早く温まる」性質のものと組み合わせると「素早く温まり、冷めにくい」フライパンが出来上がります。
使い方に慣れれば手放せないアイテムに
ステンレスフライパンは持ち手が金属製のものが多く、性質も異なります。温まり方が違うなど、鉄製のフライパンとは異なる特徴も。ステンレスフライパンならではの使い方を知っておくと、キッチンでの必須アイテムになるはずです。
十分に予熱を行う
ステンレスフライパンが温まらないうちに食材を入れてしまうと、こびりつきの原因になります。温まり方にムラが出にくい「中火」で2〜4分予熱を行うのが大切です。水滴を落とすと、フライパンの温度がだいたい分かります。目安は「落とした水滴が玉のようになりフライパンの上を転がる」程度です。ちょうどよい温度に温まったフライパンは食材に早く火が通り、こびりつきにくくなります。コーティングされていないステンレスのフライパンは、たんぱく質が固まりしっかり火が通ってから食材を動かすのが焦げ付きを防ぐポイントです。
焦げ付いた場合のお手入れ方法
ステンレスフライパンでも、焦げ付くことがあります。たとえば食材を火にかけて放置してしまったり、食材から油が染み出していないうちに動かすのは焦げ付く原因です。焦げ付いたときの対処法は、水を入れてしばらく置く。それでも取れないときは水を入れたままフライパンを熱してみましょう。温度が高くなると、さらに焦げ付きが剥がれやすくなります。そのあとお湯を流してスポンジやタワシで軽くこすると、少しの焦げなら取れるはずです。クレンザーやタワシで磨くという方法もひとつの手です。どうしても取れない焦げは、重曹の出番。フライパンに重曹の粉と少量の水を入れて沸騰させるだけ。10分ほど加熱し続けると焦げが剥がれてきます。
▼あわせて読みたい