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LIFESTYLE 雑学

2024.03.31

「劣等感」とは?抱いてしまう人の特徴や克服方法を解説

 

ふとした瞬間に他人と自分を比べて、劣等感を感じてしまう人は意外に多いのではないでしょうか。劣等感が続くと気持ちが落ち込み、ストレスもたまりやすくなります。原因をつきとめて、早めに対処するために、劣等感の主な原因や克服方法を解説していきます。

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劣等感とはどんなもの?

「子どもの頃から劣等感と隣り合わせて生きてきた…」という人もいるかもしれません。劣等感とは、そもそもどのような感情を指すのでしょうか。具体的にはどのような意味があるのか確認してみましょう。

劣等感を抱く女性

(c)Shutterstock.com

人よりも劣っていると感じてしまう

劣等感とはある事柄に対して「自分が他人よりも劣っている」と抱く感情のこと。何が他人より劣っているのか、感じる内容は人によってさまざまです。例えば、学校の成績や運動能力、受験の結果など。就職先の企業の人気レベルや収入を友人と比べて引け目を感じてしまうことも劣等感になります。また、周りからみたら分からないような些細なことでも、本人にとっては深刻な悩みとなることもあるでしょう。このように劣等感は、他人と自分の現実を比べて、自分の方が劣っていると思い込んでしまう状態を指します。

劣等感

(c)Shutterstock.com

コンプレックスとの違いは?

「劣等感」と「コンプレックス」はとてもよく似た言葉であり、コンプレックス=劣等感という意味で使われることもあるようですが、厳密に言うとやや異なります。自分の気持ちが劣等感からくるのか、コンプレックスからくるのかによって、向き合い方もそれぞれです。劣等感とコンプレックスの違いを確認してみましょう。

【コンプレックス】とは、「客観的な事実」や「本人の意識の底に根付いているもの」によって引け目を感じる状態です。例えば容姿で気になるところがあったり、なかなか早く走ることができないなど、他人と比べなくても気になることは、コンプレックスのひとつです。また、何かを失敗したり、人から非難されたりといった体験が根強く残り、マイナス思考に繋がる状態もコンプレックスに。

一方で【劣等感】は、実際に劣っているかどうかということよりも、比べる相手ありきで使われることが多いようです。コンプレックスの原因が自分自身の意識にあるのに対し、劣等感は他人と比べることがきっかけとなって抱きやすくなります。

【劣等感:れっとうかん】
自分が他人より劣っているという感情。インフェリオリティーコンプレックス。
「―を抱く」⇔優越感。

【コンプレックス:complex】
(1)精神分析用語。情緒的に強く色づけされた表象が複合した心理。抑圧されながら無意識のうちに存在し、現実の行動に影響力をもつ。マザーコンプレックス・エディプスコンプレックス・インフェリオリティーコンプレックスなど。複合感情。複合観念。
(2)日本では特に、インフェリオリティーコンプレックス(劣等感)の意味で使われる。
「強い―を抱く」
(3)複雑に関連していること。複合的であること。複合体。
「シネマ―」

(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

【質問】あなたは、「劣等感」を抱くことはありますか?

みなさんは、「劣等感」を抱くことはありますか?女性100人にリサーチしてみました。

【質問】あなたは、「劣等感」を抱くことはありますか?

・よくある…15.8%
・たまにある…31.7%
・あまりない…35%
・ほとんどない…17.5%

※アンケートは30〜45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名。

「よくある」が15.8%、「たまにある」が31.7%で、47.5%の人が劣等感を抱くことがあると回答。どんなときに感じてしまうのでしょうか。体験談を教えていただきました。

【体験談】どんなときに劣等感を抱く?

・自分より知識があってお金があって容姿がいい人に会えば感じます(40代・長野県)
・自分より忙しそうに仕事しているお母さんのお家が、自分の家よりずっと片付いてたり、身なりもきれいにしているのを見て自分にはできないな~と思う。子育てしながら会社の役員している人とか(40代・埼玉県)
・同期や後輩が昇給していったとき(30代・岐阜県)
・職場の同僚が優秀すぎて自分の無能さに劣等感を抱く(30代・宮城県)
・常に感じている。自分ができることは他の人にはたやすくできることだと思うから(30代・千葉県)

劣等感を抱いてしまう人の特徴

他人に対してかなわない、うらやましいと思う瞬間は、誰にでもあります。しかしちょっとしたことで劣等感を抱いてしまう人と、そうでもない人がいるのも事実です。その差はどこにあるのでしょうか。劣等感を抱いてしまう人の特徴を、具体的に見ていきましょう。

ネガティブ思考

考え方がネガティブな人は、劣等感を抱きやすい傾向があります。ネガティブ思考の人は、普通の人なら気にならないようなことでも、マイナスの方向に捉えがちです。例えば何かを始めるときに「うまく行かなかったらどうしよう」と、最初から失敗することばかり考えてしまいます。少しでも間違えたり、人より上手にできなかったりすると「やはり自分にはセンスがないのだ」などと考え、落ち込んでしまうのです。そのような経験を繰り返していると、自分のことを「何もできないダメな人間」と感じ、ちょっとしたことで他人と比べて劣等感を抱くようになります。

劣等感

(c)Shutterstock.com

自分に自信がない

自分に自信がない人も劣等感がうまれやすい傾向にあります。例えば外見に自信がない人は、周りの視線が気になって、積極的に行動できないということも。また、言動に自信がない人は失敗を恐れるあまり、自分の意見をはっきり言えず、結果として堂々と振る舞えないことから、おどおどした印象を周囲に与えてしまいます。そんな自分がいやになり、ますます劣等感が強くなるのです。

劣等感

(c)Shutterstock.com

▼あわせて読みたい

傷つきたくない

劣等感が強い人は自虐的な発言をしたり、威圧的な態度をとったりすることが多いとされています。「自分が他人よりも劣っている」という思いが普通の人よりも強いため、関わる人全てが自分のことを低く評価し、傷つけようとするのではないかと、必要以上に恐れてしまうのです。そこで、傷つく前に自分から「私ってダメな人間なの」などと言って周囲の攻撃をかわそうとしたり、逆に見栄を張って自分が劣っていることを気づかれないよう、強気な態度に出たりします。

劣等感を抱くきっかけとは?

劣等感を感じるきっかけは、人によってさまざまです。あなたにとっては劣等感を抱くきっかけとなることが、他人にも当てはまるとは限りません。劣等感を抱いてしまうのはなぜなのか、主な理由を見ていきましょう。

理想が高い

理想が高い人は、現状に対する評価が厳しくなりがちです。はたから見ると十分な成果を上げているような事柄でも、自分がかかげる理想とは程遠い場合、理想を達成できなかった自分への評価を下げてしまいます。また、理想が高い人には完璧主義の一面があり、手抜きや妥協、ちょっとしたミスが許せません。少しでも失敗をすると自分はダメな人間なのではと感じ、劣等感にさいなまれます。何事にも真面目に取り組み、高い理想を持っている人ほど、その傾向が強くなるのです。

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