そもそもルーチンワークとは?
仕事における「ルーチンワーク」とは、パターン化・マニュアル化されている業務のことです。ルーチンワークに該当する業務や、ルーチンワークのある業種を紹介します。
手順が決まった仕事のこと
ビジネスにおいてのルーチンワークとは、作業手順がパターン化していたり、ルールがマニュアル化されていたりする仕事のことです。「ルーチン」と訳して使われることもあります。例えば、人事・総務・経理といったバックオフィス部門で毎日行う入力作業も、ルーチンワークの一つ。また、オフィスに届いた郵便物やメールのチェックなど、毎日の作業となっていることもルーチンワークとなります。
ルーチンワークに当てはまらない仕事内容は、突発的に発生した業務や、年に数回しか行わない作業など。ビジネスに限らず日常生活でも、日課や生活習慣のことをルーチンワークという場合があります。
【routine work:ルーチン‐ワーク】
きまりきった日常の仕事。日常業務。ルーチン業務。
〈小学館 デジタル大辞泉〉より
ルーチンワークのある業種
ルーチンワークは、パターン化・マニュアル化されている業務です。主に、以下に分類される業務などが該当します。
・受付
・ルート営業
・事務作業
・清掃業
・病棟看護
・工場のライン作業
電話や来客の対応、各所への案内業務がある業種は、ルーチンワークのある仕事。一般的に、受付業務はマニュアル化されています。
また、工場でのライン作業がある製造業や、ルートが決まっている配達業、バス・タクシー運転手を抱える旅客運送業も、ルーチンワークの多い業種です。他にも、入力作業の多い経理・人事・総務部門がある業種や、1日中PCで同じような作業を繰り返す仕事が多い業種は、ルーチンワークのある業種になります。
ルーチンワークのメリット
パターン化・マニュアル化されているルーチンワークは、「ミスが起こりにくい」「作業時間が把握しやすい」「効率的に作業が行える」などがメリット。これらのメリットが企業の生産性を高めたり、社員の働きやすさを向上させたりしています。それぞれのメリットを順に確認していきましょう。
ミスが起こりにくい
マニュアル化しやすいルーチンワークには、ミスが起こりにくいというメリットがあります。マニュアルに沿って作業すれば作業する本人も内容が把握しやすく、一定のクオリティを確保できるためです。また、不確定要素がからんだ難しい作業内容になることも少ないので、常に安定した結果を出すことができます。作業工程が予め決まっていることで新人社員への指導がしやすいのも、ミスの軽減に。
さらに、やるべきことや基準が事前に明確になっているため、作業内容が作業者の裁量や判断に左右されることもほとんどありません。未経験者が作業にあたる場合でも、マニュアルを参考にすることで作業に慣れた社員と同じように業務が行えます。
作業時間が把握しやすい
定型化されているルーチンワークには、仕事量で作業時間を把握しやすい、計画を立てやすいというメリットも。仕事のスケジュール管理がしやすくなれば、より効率よく仕事を進められます。一緒に働いている社員の足を引っ張ることもありません。
また、時間をうまく管理できるようになることで残業を減らせるなど、プライベートの時間を確保しやすくなります。子どものお迎えがあるなど、何らかの理由で毎日定時に退社しなければならない人には、何時に終わるか分からない業務より、終業時間をコントロールしやすいルーチンワークがおすすめです。