机に向かうか、実践でいくか、その違いとは…
外国語を勉強するときの方法は大きく分けてふたつあると、私は思っています。
ひとつは、机に向かって教科書で勉強する方法。
もうひとつは、実際に会話で覚える方法。
ちなみに、私は英語は前者で、中国語は後者でした。
このふたつの言語を勉強をした年齢もモチベーションもまったく違ったけれど、結果今いえることは、実践で習得した中国語のほうが引き込まれるものがあったし、進歩も早かったということ。
その理由のひとつに、「スラング」や「イケナイ言葉」から入ることができたから、というのがあると思います。
中国語で「機車」は「うっとうしい」という意味
「你好」や「好吃」がわかるくらいの初歩レベルのときに覚えた台湾スラングのひとつに「機車」があります。
台湾人の友人同士の会話を聞いているとことあるごとに「機車勒〜」といい放っているのが耳についたので、「それどういう意味?」と聞いたことがありました。
普段彼らとの会話は英語だったため、何か言葉について教えてもらうときにはよく紙に書いてもらっていて、そのとき紙に書かれた字は「機車」。
「ん? 機械? 車?」と思っていると、「“オートバイ” と “ウザイ” ふたつの意味があるんだよ」と教えてくれました。
習った言葉を実際使いこなすかどうかは別として、その国のローカルな部分に触れることができるスラングは、「もっと知りたい!」という好奇心をくすぐり続けるブースターみたいなものだと私は思っています。
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。