4.物事の本質を掴む力がある
地頭のいい人は、物事の本質を掴む力に優れています。人は、周りの評価や噂にとても影響を受けやすい生き物です。とくに自分で判断する習慣のない人は、判断材料はいつも他人の考えやメディア、大多数の意見ということも少なくありません。
地頭のいい人は自分で考える習慣が身についているため、他人の考えや意見をそのまま鵜呑みにすることはないでしょう。一見関係のなさそうな事象から共通点を見出すなど、広い知見から生まれる勘の良さがあります。
たとえば、「高校生が盗難事件を起こした」というニュースがあったとしましょう。多くの人は、「今どきの若者は……」と決まり文句を並べ立て、事件を起こした高校生を非難するだけかもしれません。しかし、地頭のいい人は「なぜ高校生という未成年が盗難をしなければいけなかったのだろうか?」「よほどの事情があり、止むに止まれずに起こした事件では?」と考えます。
表面的な情報を鵜呑みにして判断すると、本質は何なのか、本当の問題は何なのかが分かりません。本質が分からなければ、導き出された答えもちぐはぐなものになってしまいます。地頭のいい人は、常に本質を見極める姿勢を崩すことはありません。
地頭を良くする4つの方法とは
それでは、地頭を良くするための方法を4つご紹介します。すぐに効果が現れるわけではありませんが、普段から心がけていると、少しずつ地頭が良い、という状況がわかり近づいていくことができるでしょう。
1.直感ではなく論理的な考え方を身につける
地頭を良くするためには、直感ではなく、論理的な考え方を身につけることが大切です。地頭のいい人は、直感で考えていそうで実はそんなことはありません。まずは論理的に考える癖がついています。
そのため、人に説明するときや文章を書くときも起承転結がはっきりしています。物事の筋道を立て、考察し、結論を出すため説得力があるのです。地頭を良くするためには、普段から筋道を立てて考えるように習慣づけましょう。
2.常に「なぜ?」と考えるようにする
地頭を良くするためには、常に「なぜ」と考える癖をつけましょう。地頭のいい人は、表面的な情報を鵜呑みにすることはありません。その裏に隠れている本質を探り出して判断します。
多くの人は、ついつい目の前に起こったことや他人の意見だけに囚われてしまいがちですが、「本当にそうなの?それはなぜ?」と考えるだけで、その後の対応が変わってくるはずです。どのようなことにも疑問を持ち、自分で調べ、また周りの人にも質問を投げかけて確認することを怠らないようにしましょう。
3.多くの人とコミュニケーションを取る
多くの人とコミュニケーションを取ることも地頭を良くする方法のひとつです。地頭のいい人のコミュニケーション能力が高いのは、多くの人とコミュニケーションを取ってきたから。
さまざまな人の考えや意見を聞く機会が多いと、自分の知らない分野や考え方について学ぶことにつながります。間口を広く開けて、多くの人と交わり、その中から興味を惹かれる情報やひっかかりのある事柄をどんどん取り入れていれていきましょう。
4.さまざまなジャンルの本を読む
地頭を良くするためには、さまざまなジャンルの本を読むことが欠かせません。多様な考えや知らないことを学ぶために、読書は必要不可欠。ウェブやSNSとは違った文章を読み、そこで吸収できる多くのボキャブラリーが発想の幅を広げます。
読書の習慣がついていない人は、最初は辛いと感じることもあるでしょう。まずは1週間に1冊から始めてみましょう。そのうちに文章を読むことに慣れてきます。読書の楽しさを知ったら、自然と多くの知識が身につくことでしょう。
日々の努力で地頭を良くすることができる!
地頭がいい人は、柔軟にさまざまな考え方を取り入れ、論理的に物事を捉えます。コミュニケーション能力が高く、同僚や友人からの信頼も厚いでしょう。
日々の努力で地頭を良くすることも可能です。読書をしたり自分とは全く異なる価値観の人とも交わったりして、多様な考え方や意見を取り入れるように心がけましょう。
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