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2021.05.10

もう手紙を書くときに困らない! 8月の季節の挨拶を例文と一緒にご紹介

「季節の挨拶」は、手紙や挨拶状で最初に書く“季節を表す言葉を用いた文章”です。今回は8月の季節の挨拶を例文と一緒にご紹介します。

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【目次】
季節の挨拶とは?
8月の挨拶・例⽂をチェック
8月の挨拶・ビジネスで使える「漢語調」の慣用句
8月の挨拶・ビジネスで使える「口語調」の慣用句
8月に使える手紙の書き出し・結びの言葉の例文
最後に

季節の挨拶とは?

「季節の挨拶」は「時候の挨拶」とも言われ、手紙や挨拶状で最初に書く、季節を表す言葉を用いた文章のことです。

8月 季節の挨拶

(C)Shutterstock.com

日本には四季の他に、二十四節気(にじゅうしせっき)という、一年を二十四等分した季節が存在します。よく知られている身近なものには、「春分」「秋分」「夏至」「冬至」「立春」「立秋」などがありますが、これら以外にも細かい季節が存在します。季節の挨拶に使われる言葉や文章は、この二十四節気ごとに使い分けられています。

二十四節気では、8月7日頃を「立秋(りっしゅう)」、8月23日頃を「処暑(しょしょ)」といい、体感的にはまだまだ真夏の暑さの8月であっても、暦の上では秋となります。8月の手紙での挨拶文では、「立秋」や「処暑」という暦に基づいた季節の挨拶が相応しいとされています。8月の季節の挨拶には、「立秋」や「処暑」の他、「残暑」や「晩夏」なども使ことができます。

また、時候の挨拶には「漢語調」と「口語調」という2つの表現方法があります。

企業の挨拶文でよく使われるのが「漢語調」です。「盛夏の候」、「陽春の候」といったような、かしこまった表現で、儀礼的な文書で用いられます。

一方、「口語調」というのは、「秋も一段と深まり、寒さが身にしみる季節となりましたが、お変わりございませんでしょうか」、「寝苦しい暑さが続いていますが、お変わりございませんでしょうか」、というように、親しい間柄において、「漢語調」よりもカジュアルに使われる季節の挨拶です。

「漢語調」では堅苦しいと感じるような親しい間柄なら、「口語調」で親しみを込めた文章にするといいでしょう。

8月の挨拶・例⽂をチェック

以下の項目で8月の季節の挨拶・例文を、「漢語調」、「口語調」のそれぞれについてご紹介します。「漢語調」はビジネスに、「口語調」はプライベートに、というわけではありません。ビジネス上の手紙でも、親しい相手なら「口語調」も使うことができます。その場合はカジュアルになりすぎないように気を付けましょう。

8月の挨拶・ビジネスで使える「漢語調」の慣用句

ビジネスで使える、8月の「漢語調」の挨拶をご紹介します。企業の案内状や挨拶状に適しています。

8月 季節の挨拶

(C)Shutterstock.com

1:「大暑の候」

二十四節気の「大暑」は7月23日前後です。「大暑の候」は、7月下旬から8月初旬の「立秋」の前まで使える季節の挨拶です。

2:「立秋の候」

「大暑」の次に来る「立秋」は、8月7日前後です。「立秋の候」は、「立秋」から次の季節の区分である「処暑」の前まで使える季節の挨拶です。

3:「処暑の候」

「処暑」は8月23日前後です。「処暑の候」は8月下旬の「処暑」から、9月の初旬(次の季節の区分の「白露」)まで使える季節の挨拶です。

8月の挨拶・ビジネスで使える「口語調」の慣用句

ビジネスでも親しい間柄なら、親しみを込めて「口語調」の挨拶がいいでしょう。下記は、ビジネスでも使える8月の「口語調」の挨拶です。

1:「残暑がいっそう身にこたえる毎日ですが、お変わりございませんでしょうか」

8月上旬の「立秋」の頃から8月下旬まで使える、「残暑」という言葉を使った挨拶文の一例です。9月でも、上旬の「白露」までなら使えます。

2:「お盆を過ぎても暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか」

8月中旬の、お盆を過ぎた頃に使える「口語調」の挨拶文です。

3: 「晩夏の折、皆様お健やかにお過ごしのことと存じます」

夏の終わりを意味する「晩夏」は、8月下旬に使える言葉です。二十四節気ではありませんので何月何日とは決まっておらず、「初夏」や「盛夏」と同じカテゴリーと言えます。

8月に使える手紙の書き出し・結びの言葉の例文

実際に8月に出す手紙にはどのようなものがあるか、手紙の冒頭と結びの言葉を、具体的にご紹介します。

8月 季節の挨拶

(C)Shutterstock.com

「拝啓 残暑がいっそう身にこたえる毎日ですが、いかがお過ごしでしょうか。
 (主文)
 暑さも今が峠です。どうぞご自愛くださいませ。」

最後に

二十四節気は中国で生まれたため、日本の季節とは感覚的にズレがあるといわれています。そのため、季節の挨拶も、日本の季節感とズレが生じます。「挨拶文は季節を先取り」と覚えておくといいでしょう。

まだまだ暑さが厳しい8月も、暦の上ではもう秋です。残暑による相手の体調を気遣いながら、秋の訪れが待たれる季節の挨拶文を書けると素敵ですね。

トップ画像・アイキャッチ/(C)Shutterstock.com

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