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エレベーターマナーは「先乗り・後降り」が鉄則
エレベーターマナーの大鉄則として「先乗り・後降り」が基本であることを覚えておきましょう。これはビジネスでよく見かけるシーンで、エレベーターの中に誰もいない状態で上司と一緒に乗るときのマナーです。
乗り降りする人を目的階まで安全に送り届けることを前提としているエレベーターでは、誰と乗るのか、どのような状況なのかによってマナーも異なります。「絶対にこうしなければいけない」と決められているわけではないため、臨機応変に行動しましょう。
【シーン別】エレベーターマナーの基本
ここからは、エレベーターを「待っているとき」「乗っているとき」「降りるとき」の3シーンに分けて基本マナーをご紹介していきます。知らず知らずのうちにマナー違反していることもあるかもしれません。普段職場などでエレベーターに乗る機会が多い人はチェックしてみましょう。
■エレベーターを待っているときのマナー
「待っているときにもマナーがあるの?」と驚く人も多いかもしれませんが、エレベーターを待つときにもマナーがあります。待っているときのマナーが悪ければ周囲からの印象も悪くなる可能性があるため注意しましょう。
乗っている人が降りてから乗り込む
エレベーターが到着したら、乗っている人が降りてから乗り込むのがマナーです。
電車に乗るときも、先に乗っている人が降りきってから乗り込みます。それと同じように、ほかの階から移動してきた人が降りてから乗り込むのが常識といえるでしょう。
扉の正面に立たない
待っているときは、扉の正面に立たないようにしましょう。これは先に人が乗っていることを想定しての行動です。
前述のとおり、エレベーターが到着したら乗っている人が降りきってから自分が乗り込みます。扉の前に立っていたら邪魔になってしまいますので注意しましょう。
■エレベーター内のマナー
冒頭でも述べたとおり、基本的には「先乗り・後降り」がマナーです。たとえば上司と2人で乗り込む場合、自分が先に乗って「開く」ボタンを押しておきます。上司が乗り込んだら扉を閉めて目的階に移動しましょう。
またエレベーターの操作は、目下の人が行うのがマナーです。このほかにも、次のようなことに気をつけましょう。
・第三者が同乗しているときには私語を慎む
・エレベーター内で食べたり飲んだりしない
・携帯電話の使用は控える
エレベーターの中で「この間〇〇課長がさ、こんなミスしていて笑っちゃったよ」などと同僚同士で盛り上がってしまうこともあるかもしれません。しかしその場に第三者がいる場合に、人の悪口が耳に入ると気分を害す可能性があります。
噂話が流れて、その課長の耳に入ってしまうことも考えられるでしょう。トラブルを避けるためにも、できるだけ私語を謹んで静かに過ごすことをおすすめします。
またエレベーターは狭い空間です。何かを食べたり飲んだりしていれば、臭いがこもってしまい迷惑をかけることもありますので飲食は控えましょう。
■エレベーターを降りるときのマナー
次に降りるときのマナーを解説します。
上司などの目上の人から降りてもらう
目的階に到着したら、上司などの目上の人から先に降りてもらいます。自分は操作盤の前に立って、扉が閉まらないように「開き」ボタンを押しておきましょう。またお客様も一緒に乗っていた場合、「お客様→上司→自分」の順番で降ります。
ただしこれはあくまでも、基本マナーにすぎません。エレベーター内が混雑している場合には、臨機応変に対応する必要があります。混雑した状況で自分が扉の前に乗っているにもかかわらず、その後ろにいる上司やお客様から降りてもらうのは難しいでしょう。その場に合わせて対応してくださいね。
まだ降りない人に声を掛けて降りる
自分がエレベーターを降りるとき、まだ降りない人がいる場合には「お先に失礼します」などと一声かけて降りましょう。またほかの人が操作盤の前に立っていて、ボタンを押してくれていた場合には「ありがとうございます」と一言お礼を言ってから降りるのがマナーです。
混雑していてお礼を言うのが恥ずかしい場合には、軽く会釈しながら降りると良いでしょう。