「地頭がいい」とはどういう意味?
「地頭がいい」という言葉をよく聞きますが、成績の良さとは違うのでしょうか。はじめに、言葉の意味から説明しましょう。
■「その人本来の頭の良さ」を指す
地頭がいいとは、「その人本来の頭の良さ」を指します。頭の回転が速かったり柔軟性が高かったりといった特徴があり、コミュニケーション能力が高く人から信頼される人が多いようです。
そもそも「地頭」とは、自立した論理的な思考力やコミュニケーション能力のことを指すことが多いです。
社会に出ると、学校では習わなかったさまざまな想定外の出来事に対応する必要があります。その際に、うまく対応できるのが地頭のいい人です。どういった問題があるのか、どのように解決すればいいのか、どの答えがベストなのかを自ら導き出し、柔軟に行動に移せることが「地頭がいい」証拠。きちんとした定義はありませんが、あなたの周りにも「地頭がいい」人がいるのではないでしょうか。
■「成績の良さ」とは異なる
地頭の良さと成績の良さは、基本的に異なります。地頭の良さは、勉強をして身につけるものではなく、その人が本来持っている「考える力」がベースといえるでしょう。
成績を上げるため、ただ暗記しただけの知識とは異なります。地頭のいい人は身につけた知識を実際に生かして、判断材料とし、正解のない問いに対してもより良い答えを導き出すことができるのです。このような地頭の良さは、ただ勉強しただけでは身につかないでしょう。
「地頭がいい」ひとの4つの特徴とは
職場では、地頭がいいと感じる人が、あなたの周りにもひとりやふたりはいることでしょう。スマートでカッコ良く、コミュニケーション能力も高いその姿に、憧れを抱いている人は多いのではないでしょうか。ここでは、地頭がいいひとの特徴を4つご紹介しましょう。
1.知らない物事に対して柔軟に対応できる
地頭のいい人は、知らない物事に対して柔軟に対応できます。自分の経験や知識だけを重視する人は、知らない物事をうまく受け入れられず、自分の考えや決まりきった答えにこだわるでしょう。
地頭のいい人は、自分の考えや経験に囚われることはありません。他人の意見や全く想定外の考えも柔軟に取り入れることができるため、広い視野を持つことができるのです。「ひょっとしたら、この問題は今までとは違うのでは」と考え、それまでにない新しい視点から答えを導き出そうとします。
導き出した答えが、いつも正解というわけではありません。「導き出した答えを現場で生かし、もしうまくいかないなら他の方法を試す」といったトライアンドエラーを繰り返すことで、実際に現場で使える知識や経験が身につき、より物事を広く柔らかく考えることができるようになるのです。
2.相手に合わせて会話ができる
地頭のいい人は、コミニケーション能力が高いため、相手に合わせて会話をすることができます。たとえば数人とランチをしているときに、同僚とだけであれば遠慮なく専門的な話もしますが、そこに社外の第三者がいれば、その人も楽しめるような会話に切り替えるでしょう。
TPOをわきまえ、「今は、どのような会話やコミュニケーションがベストなのか」を実践することができます。地頭の良くない人は周りを考慮せず、目の前の話題にだけに集中してしまいがちです。
地頭のいい人はコミュニケーション能力が高いため、社内でも多くの同僚に信用され、プライベートでもたくさんの友人に恵まれているでしょう。
3.読書が習慣で話題が多い
地頭のいい人は、子どもの頃から読書が習慣であったり知識が広く話題が豊富な人が多い傾向にあります。また新しい物事や価値観に柔軟でインプットに貪欲なので、仕事に関係なくても「面白そう」と思ったものは試してみます。
読書だけでなく、映画や音楽、美術など、あらゆる分野でアンテナを張りめぐらせているのも特徴。そのため、自然と知識が増え、話す内容も多岐にわたります。話の引き出しが豊富で、いっしょにいると楽しく過ごすことができるため、男女問わずモテる人が多いでしょう。